2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
第46回:セレンさん(英語キュレーター)インタビュー<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):読むというところよりも、やっぱり僕がすごくいいなと思ったのは、セレンさんの英語に対するスタンスなんですよね。すごくいいなと思った言葉があって「できないを喜び、できるようになるを楽しみ、できたをしっかり褒めてあげる」と。
上村潤氏(以下、上村):名言じゃないですか。
ロイ:名言ですよ。これがいいなと本当に思って、特に「できないを喜ぶ」。ここを、もうちょっと語っていただきたいなと思ったのですが。
セレン氏(以下、セレン):要はできないことだらけじゃないですか。
ロイ:それをダメだと思っちゃう方が多いじゃないですか。こんなこともできないのかとか。
セレン:そうですね。
ロイ:「10年やってきたのにこんなことも……」とかあるじゃないですか。でも、できないことを喜ぶ。
セレン:僕は別にMじゃないですよ(笑)。
(一同笑)
ロイ:ああ、そうなんですね。
セレン:僕は大人になってから、音楽を教えること、作ること、自分のできるフィールドでずっと追求してやってきたんです。だから、英語を始めて何が新鮮だったかというと、こんなにも何もできない自分というのがすごく新鮮だったんですよ。
ロイ:ああ、なるほど、なるほど。
セレン:音楽でいうと、こういうふうにこういう音を出したいという時に、何もわからないなんてことは、やっぱりないわけですよ。そういうことが日常的に出てくる。「なんて自分はできないのか」ということが気持ちとしては辛かった。何で大人になってまで、こんなにできないことばかりに直面するんだろうみたいな。でも、考え方を変えたら、こんな経験ができるのって、何かにチャレンジしないと、そういうことに対面しないわけじゃないですか。
日常でできることだけ選んで生きてたら、できることだけで生きられるわけで、でも、こんなにできないことに出会えるというのは、やはり新しいことに挑戦していて、少しずつ英語でいうとuncharted(地図がない)なゾーンに入っていっている自分が進化感覚は得られたんですね。英語をすることで自分の中のゾーンが広がっていくような。だから、できないことを見つけたら「あっ、乗り越えるべき壁が来たんだな」と思って1つずつ。
プレッシャーに感じ過ぎずに、ここが1つの自分のターニングポイントというか。それでここからどうやって成長していけるかを考えるようにしてたので、できないことがあると「よっしゃきたな!」って。また、きちゃった。失敗したら、また失敗しちゃった。でも次が大事だというイメージでやってましたね。
ロイ:今、すごくいいお話だなと思って聞いているんですけど。例えるなら、赤ん坊が生まれた時に何もわからない世界で好奇心を持っていろんなことを学んでいって、その言葉を身につけるというところを、大人になって追体験されるというか、言語を学ぶってそういうことだと思うんですよ。でも大人って、見ていた景色が全部になくなって、ゼロから芽を伸ばしていって、そこを丹念に伸ばさなきゃいけないところで我慢できない人が多いのかなという気がしたんですよね。
セレン:確かに。そこは英語への向き合い方というか、マインドセットだなと僕は最終的に思ったんですよね。能力というよりは向き合い方のメンタルの持っていきかたというか、だからやっぱりできないことを楽しめるかどうか。あとは、やっぱり僕なんかもいつも思うのは、やっぱり英語を通して聞く世界見る世界というのは今まで自分が経験したものリマスタリングというか、まったく別の世界ではないんだけど。
よりビビットによりカラフルな色で目に飛び込んでくる世界というようなことを、さっき言われたように追体験をしているようなイメージなんですよ。英語で同じ話しなんだけど、やっぱり刺さるところが違うので、やっぱり刺激的なんでしょうね。
ロイ:ちょっと1つ思い出したことがあって。大学に入った直後、それも6年間受験英語をやってきて、初めての英会話を大学でやった時に、まったく喋れなかったんですよ。Do you like swimming? 水泳で好きですか?って聞かれて、何も答えられなかったんですね。それで、2年ぐらい前かな。今の僕ですよ。初めて出会った人に本を出してますということを喋ったら、What's the secret? 秘密は何ですか?ということを聞かれたんですよ。
英語でそういうことって答えたことがなかったので、頭の中が真っ白になって何も喋れなかったんですよ。だから自分の本質は何も変わらないなと思って、でも、それを楽しめる自分がいたんですよ。昔はただ否定するだけだったんですね。だから、今セレンさんの話しを聞いて「ああ、自分って成長したな」と(笑)。
セレン:そうですよね。本当にできないということに気づけること自体が、まず成長なのかなと思って、やっぱりできないって気づかずにいくことって多いじゃないですか。だから1つずつ毎日ぶつかれるということが、やっぱり英語学習だけじゃなくて、語学を学んで、そこで自分の世界を広げていくということの醍醐味なのかなとは思ってますね。
ロイ:本当に醍醐味という感じですよね。
セレン:僕いつも英語の先の世界しか見てないので、だから、英語の学び方ってすごく大事だと思うんですけども、英語の翼を得た人がどこまで飛び立っていくかというか、自分もそうですし、どこまでいけるかに興味があるので、英語の翼でどこまで飛べるか。
ロイ:今日2つ目の名言ですね。
上村:さすがミュージシャン。名言の宝庫でもござますね。言葉とかも自分のフィールドにも持ち込めるというか、変換して言葉にできるというのが、すごくいいなと思いますね。リマスタリングとか。
セレン:リマスタリングだと思いますね。本当に。
ロイ:やっぱりセレンさんが英語で喋るというのを、本とかもそうなんですけども、ちゃんと自分の感性が乗った感じで言葉を選んでいらっしゃるんですよ。だから単に暗記したとか、借り物としてやっているよりは「自分の感覚ではこの言葉なんだ」というのを使っていらっしゃるんだというのがすごくあって、本当にいい感じで大人になってからそうやって身につけるって、なかなかそういう人はいないと思っているので。
上村:素敵ですね。
セレン:いえいえ。僕は英語学習ということに関して言うと、マインドセットもすごく大事なんですけど、もう1個大事なのが物語だと思っていて。けっきょく自分の行き方という文脈に合った言葉とか思いとか、そこにそぐわないもの。それこそ、水泳なんかぜんぜんしない人が、「Do you like swimming?」って聞かれて、Yes, I like it.という会話をしていても。
そこはもっと自分に寄せていくというか、自分がテニスを好きだったら、そこはテニスで話したほうがいいと思うし、英語を学ぶというか英語を自分に寄せるというか。そんなイメージで、ある意味わがままな、自分本位な学び方が大事だと思ってます。いい意味で。
ロイ:それがこの本にも書かれているアクティブ・ラーニング? そういうアクティブさなんですよね。
セレン:そうです。もう全部取りに行くというか、寄せるというか、アクティブに、言葉をそれこそアクティベートしていくのは大事かなと思いますね。
上村:はい。もう番組終了後に本を買いにいきたいと思います。
(一同笑)
上村:はい、というわけで、まだまだお話を聞いていきたいところではあるのですが、そろそろお時間が近づいて参りましたので。本日ゲストにお迎えしましたのは、英語キュレーターのセレンさんでした。どうもありがとうございました。
ロイ:ありがとうございました。
セレン:ありがとうございました。
(一同拍手)
上村:最後にロイさん告知ございますか?
ロイ:大丈夫です。
上村:はい、というわけで本日もお送りしてきました、西澤ロイの「頑張らない英語」お届けしましたのは、ナビゲーターの上村潤と。
ロイ:西澤ロイでした。Thanks for a lot for listening. Sea you on December 5th.Bye bye.
上村:Bye bye.
セレン:Bye bye.
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