2024.10.01
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第41回:イギリス英語の発音はどう違う?(小川直樹先生によるプチレッスンあり) - YouTube(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):今、プチレッスンを3つやっていただいて、ちょっと聞きやすいという印象をもったかもしれないですけど。
上村潤氏(以下、上村):まったく聞いたことがないような発音なのかと思ったら、意外に聞いたことがあったんですよね。それは無意識に映画で聞いていた発音なんだろうって思ってますけど、思ったよりもすんなりと入りましたね。
ロイ:そうですね。例えば、better(ベラー)って言うよりも、better(ベター)のほうが、知ってる発音に近いから、聞きやすそうな印象を持ったかもしれません。ですが僕は逆で、イギリス英語を聞いていると、耳が上手く掴めないというか「あれ?」っていう感じで聞き逃しちゃうことがけっこうあって、それってどういったところが原因なんですか?
小川直樹氏(以下、小川):やっぱり、イギリス英語ってわりと速い感じがするっていうのが1つありますよね。だから、普通のおばちゃんとか、そういう人でも、けっこう速く話しているんじゃないの、みたいな時というのがけっこうある。例えば僕がよく使う例文で、イギリス英語とアメリカ英語のリズムの違いというのかな。速さの違いが表現できる文が1つあるんですよ。
上村:はい。
小川:それっはこういう文なのね。「トムはその店で沢山の箱を手に入れた」。アメリカ英語の発音で言うと、ロイさんに言ってもらったほうがいいんですかね。
ロイ:ああ、これですね。Tom got a lot of boxes at the shop.
小川:そう。Tom got a lot of boxes at the shopっていう、これはアメリカ英語ではけっこうなだらかな感じなんです。アメリカ英語ってわりと母音が長いんですよ。だから、Tom got a lot of boxes at the shop.(トオムゴオラロッオブボオクシーイズアラショオップ)だから全体的に長いゆっくりな感じがするわけですよね。
ところがイギリスの人というのは、今の母音、文字で言えばOの文字の発音なんですけど、これがけっこう短くなる。それでテキパキ聞こえる。だから全体的にどうなるかと言うと、Tom got a lot of boxes at the shop.(トムゴッタロットボックシズアッダショップ)わりと口の前のほうで発音している感じがあるので、だから子音が強いというのはそこなんですよ。イギリス英語は子音が強い。だから口の前のほうで発音するようになる。
それで母音が短い。あとはけっこうイギリス英語って高さもある。高いところから低いところにある。だから、Tom got a lot of boxes at the shopとこういうふうに下がっていくので、だからイギリス英語っぽい感じがするというのはこういうところ。ところがアメリカ英語は低く波のようにゆっくり言うので。
それでアメリカ英語っぽい感じになるの。だからこの長さがゆっくりしている分だけ、アメリカ英語のほうが聞きやすい。それがロイさんがおっしゃるアメリカ英語が何か聞きやすい感じがするということなんですよね。
ロイ:本を読んでて、例えばOxford(オックスフォード)の発音とか、Oxford(オックスフゥード)というイメージで僕はいるんですけど、それがもっと短いって書いてあって。
小川:これは意外に見逃されがちなんだけども、さっきのoの文字で表現される音は、アメリカ人はけっこう長く発音するので、Oxford(オーックスフゥード)ゆっくり発音してもらうとこんな感じ。でも、イギリス人は両方とも短いので、Oxford(オックスフゥド)。
上村:はあ。
小川:ゆっくり発音してもこれぐらいかな。
上村:今のでゆっくりなんですね。
小川:まあ普通ぐらいですよね。アメリカ人だったらOxford(オーックスフゥード)このぐらいになるから、そこで長さが違っちゃうの。
ロイ:だから何か聞き逃して「あれ?」みたいな感じでついていけないというか、耳に残らないんですよ。けっこう。
小川:そう。アメリカ英語のリズムに慣れていると、めちゃめちゃ速く聞こえるというのはそういうところがあるわけですね。
ロイ:だからハリーポッターとか大好きなんですけど、映画になるとちょっと聞き取れないとか、やっぱり出てきちゃうんですよね。
小川:そう。今度アルクさんから、イギリスの俳優のインタビュー集の本が出るんですよ。僕、発音をちょっとだけ解説したんですけども、『ハリウッドスターの英語Vol.4英国俳優編』というのが、11月11日に出ます。
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そこでダニエル・ラドクリフとか、コリン・ファースとか、ベネディクト・カンバーバッチとかキーラ・ナイトレイとか、それからダニエル・クレイグとか、いろいろ入っているんですけど、やっぱり速い人が多いですね。ダニエル・ラドクリフなんかは、めちゃめちゃ速いですね。今みたいなTom got a lot of boxes at the shop.(トムゴッタロットブボックシズアッダショップ)の、あのレベルの喋り方をするんですよ。みんな。
だから、すごく速くて強い感じがして、アメリカ英語の感じに慣れた人にとってみるとすごく難しい感じがしますね。
上村:なるほど。すごいですね。同じ例文でもまったく違って聞こえるというのは。
小川:そうそう。
ロイ本当にぜんぜん響きが違うので、僕も勉強になります。
上村:というわけで、まだまだイギリス英語の魅力を語り尽くすには、時間があまりにも足りないということで、申し訳ないですがそろそろお時間が近づいて参りまして。
小川:えー、もうですか?(笑)
上村:最後に告知をお願い致します。
小川:告知ですね。実は(2015年)9月13日に、私と出口アヤさんという美容家の方と二人で「英語と笑顔がきれいになる発音トレーニングというのを行ないます。出口アヤさんというのはロイさんもよく知っている美人な美容家の方で。
ロイ:カリスマ的な。
小川:そう。それで何かというと、これアナウンサーさんなんかは非常によくわかると思うんですけど、口の動きを大きくしないと英語の発音が上手くできない。だからまずは口の動きを大きくしよう。その時に美容家のテクニックが非常に役に立つと。美容家だから頬をマッサージしながら発音するということになるわけですよね。
ロイ:何か発音をすごくちゃんとトレーニングすると、ほうれい線が消えたりする人もいるらしいと。
上村:意外に顔の筋肉を使ってなかったりする方も多いですけど、これを機に顔の筋肉を使ってね、ほうれい線を消していきましょうと。
小川:そうですね。やっぱり英語を喋る時は本当に表情が動きます。顔が動きます。日本人は本当に口だけしか動いていないので、英語を喋る時にはもっと大きく表情筋を動かすと英語らしくなるんじゃないかなということなんですね。
上村:はい。そしてイベントもそうですしね。『もっとイギリス英語でしゃべりたい!』こちら新刊。そして、既に出ている既刊のほうも、ぜひ、書店でチェックしていただきたいと思います。というわけで、本日は英語音声学者の小川直樹さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。
小川:ありがとうございました。
ロイ:ありがとうございました。
(一同拍手)
というわけで、本日もお送りしました「西澤ロイのがんばらない英語」お届けしましたのはナビゲーター上村潤と西澤ロイでした。Thanks for a lot for listening. Sea you on September 19th. Bye bye.
上村:Bye bye.
小川:Bye bye.
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