
2025.02.19
アルペンの“店舗の現場”までデータドリブンを浸透させる試み 生成AI×kintone活用の3つのポイント
第37回:Kaoriさんインタビュー(バイリンガル・コメディアン)<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」> – YouTube(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):なるほど。やっぱり受験英語が、けっこうKaoriさんの英語のベースにある、みたいな話をいろいろ読んでるんですけど。
Kaori:ありがとうございます。
ロイ:僕もそうだったんです。受験英語から実際に英語を使うところって、すごくハードルが高くて。受験英語って間違いをすごい指摘されたりするから、ブレーキになりやすいんですよね。僕はその英語を、「ブレーキじゃなくてアクセルにしましょう」みたいなことをよく言うんですけど。
Kaoriさんがその辺でブレイクスルーしたポイントと言うか……どう乗り越えてらっしゃるんですか?
Kaori:やっぱりアメリカに行った当初は、頭の中で常に、「バーチャル先生」みたいなのが私のダメ出しをするんですよ。
ロイ:はいはい、「三単現のsがない」とか。
Kaori:そう。「アンタそこ過去完了形でしょ!」とかね。
ロイ:うんうん(笑)。
Kaori:よく先生が書く時制の矢印があるじゃないですか。「過去→現在→未来」。で、ここの「未来から現在」を担当するのが未来完了形、とかいろいろ書くじゃないですか!
ロイ:うんうん(笑)。
Kaori:あれが自分の中に出てきて、「ちょっと待った! 今過去形で、でも仮定法使ったからここは……?」とか言っちゃうと、もう話が止まっちゃうわけですよ。で、そういう期間もすごく長かったんですね。As I said, I am so 真面目. なので。
上村:(笑)。
ロイ:わかりました(笑)。
Kaori:わかります?(笑)。ただ、海外に行って……アメリカにしろほかの国にしろ、完璧な英語を喋ってない人たちもたくさんいることに気付いて。で、完璧な英語を話してる人も話してない人も、お互いに言ってることわかってるんですよね。で、聞き取れてるんですよね。
というと、もっとも必要なことってパーフェクトな英語、文法、グラマーを使うことではないんじゃないかな、って開き直ってしまいまして。もっと自然体でいいのかな、って。まずは話す、止まらない、言いたいことを言う、っていうほうに気持ちをシフトチェンジしていきました。
ロイ:本当にKaoriさんのパフォーマンスを拝見してると、すごくよどみなく喋ってらっしゃって。
Kaori:ありがとうございます。
ロイ:だから、(英語が)うまくたっておもしろくない人はいっぱいいるけれども、そうじゃないんだな、っていう。「笑い」って、もうちょっと違うところにあるんだな……っていうのをすごく感じます。
Kaori:そうですね。あとはラッセル・ピーターズっていう有名なコメディアンがいるんですけれども、彼もインドなまりがすごくって。ただ、すっごいおもしろいんですよ。もう、スターコメディアンの1人なんですけれども。そういう自分を際立たせる個性としても、コメディという中では使えるんじゃないかと思っていて。
ただし1番必要なのは、「伝わること」なので。あまりにもアクセントが強すぎて、やっぱりここを喋ってるとき、ネイティブが聞くと「ん?」っていう顔してるな、と思ったら、「違うんだ」と気付いて直していったりはしますし。そういう作業はもちろん必要なんですけれども、まぁ自分の個性と思って。
本当に、いろんな英語を喋る人がいるじゃないですか、世界って。
ロイ:本当。いますよねぇ。
Kaori:ねぇ。だから、そこを「自分の個性」とプライドを持って、やってしまってもいいんじゃないかなと思います。
ロイ:ぜひそれはやっていただきたいですね。
ロイ:それと、やっぱり日本の笑いと海外の笑い・ユーモアって、ちょっと違いがあると思うんですよね。その辺ってどう対処してらっしゃると言うか。
Kaori:そうですね……日本語のほうがぜんぜん難しいです。
ロイ:あっ、そうですか。
上村潤氏(以下、上村):へぇー。
Kaori:英語はもちろん自分にとって、「外国語でやる」という難しさはありますけれども、笑いの質というか……やっぱり母国語ということもあって、より深いものを求められるというのもあるとは思います。違いを一言で言うと、日本語のほうがシアトリカルだと思います。
ロイ:劇場的な感じ?
Kaori:劇場的とか、演劇っぽいとか、芝居っぽいとか。
ロイ:あぁ、なるほどなるほど。もうその世界観を作っちゃって。
Kaori:そうそう。世界観をお客さんと共有する、というか。だから、言葉も非常に具体的にしていくんですね。日本語ってやっぱり曖昧文化なので。たくさんの表現の仕方があって、その中からもっともおもしろいと思われる言葉を自分で組み立てていかなきゃいけない、っていう難しさが、日本語にはあるんですよ。
Kaori:例えば『細かすぎて伝わらないモノマネ』でも、タイトルがおもしろいじゃないですか、既に。
ロイ:はい。
Kaori:あのタイトルにもやっぱり、いろんなことが込められて、考えられたタイトルなわけで。ただ野球選手がバットを振っている、っていうだけじゃ、おもしろくないじゃないですか。そこをどう言ったらおもしろくしていけるのか。
無数の方法がある中で作っていかなきゃいけない、イメージさせられるものを作っていかなきゃいけない、っていうのが日本語の「笑い」かなと思ってます。
でそれ、スタンダップコメディに関しては、もちろんそういう部分もあるんですけれども……英語の表現としてはよりストレートだし、もっとロジカルだったり、もっと単純に視覚的なもの、目で見ておもしろいと思えるもの。っていうところが、万人にバシッとハマるところかな、と思ってます。
上村:まだまだお話聞いていたいところではあるんですが、そろそろお時間が近付いて参りましたので……。
Kaori:はい。すいません、喋り過ぎました(笑)。
上村:いえいえ、とんでもないです。というわけで、本日ゲストにお迎えしましたのは、バイリンガルコメディアンのKaoriさんでした。どうもありがとうございました。
ロイ:ありがとうございます。
Kaori:Thank you so much! どうもありがとうございました!
上村:以上、『西澤ロイのがんばらない英語』、お送りしましたのはナビゲーター・上村潤と。
ロイ:西澤ロイでした。Thanks a lot for listening. See you next week. Bye-bye!
上村:Bye-bye!
Kaori:Bye!
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