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第36回:子供の英語教育のあるべき姿とは?(藤田祐美先生、リード・イングリッシュ・アカデミー代表)<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」> (全1記事)

子どもに英語を学ばせたいなら、すぐに「成果」を求めてはいけない

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、リード・イングリッシュ・アカデミーの藤田祐美氏をゲストに迎え、幼少期の英語教育について熱いトークを繰り広げます。

すぐに成果を求めるのはNG

西澤ロイ氏(以下、ロイ):やっぱり子どもに英語を身につけてほしいって親御さんもいっぱいいると思うんですよね。なにか気をつけたほうがいいこととかありますか?

藤田祐美氏(以下、藤田):そうですね、よく、英語にかかわらずなんですけれども、例えば週1回通い始めて、「今日うちの子なに学んできたかしら?」「今週うちの子はapple, banana, melon言えるようになったわ」とかね、成果をすぐに求めるということはやめたほうがいいですね。

どんないい教室で意味のあることをやってるとしても、お子さんって自分が言いたいと思ったときにしか言わないんです。それは英語でも日本語でも。それを言わせられるってそれで苦痛になってしまうので、どんなことでもアウトプットをすぐに求めない。

3年とか4年とかかかって、言いたくなったときに出てくるというお子さんも、低年齢であればあることなので、そこは子どもさんに期待をしすぎないで信じて見守るという態度がすごく、英語に限らずかもしれないですが、大事だなと思っています。

ロイ:確かに。言わないからわかってないわけじゃないですもんね。

藤田:そうなんですよね。誰も心の中とか頭の中は見えないので。どこでどんなふうに心に残っているかというのは、本人が大人になってから気づいたりすることもあると思いますね。

ロイ:確かに。でも、本当ダメな先生のところ行ってて本当に身についてないのとどう区別したらいいんですかね?(笑)。

(一同笑)

藤田:そうですね。一言たりともしゃべらない(笑)。でも、それはお子さんの顔でわかると思います。

ロイ:ああ、そっか。興味があるとか。

藤田:はい。先生が間違った英語さえ教えていなければ、きちんと英語であれば、お子さんが楽しい顔して行って帰ってくる。それだけで絶対に吸収していると思いますね。

ロイ:そっか。つまらなかったら嫌がりますもんね。「行きたくない」とか。

藤田:本当にもう、すぐわかりますね。

ロイ:それを英語で「I don’t wanna go」とか言われたらどっちなのか(笑)。

藤田:そうですね(笑)。「Where do you want to go?」みたいな感じですよね。「どこに行きたいの?」って。

言葉は一度学んで終わり、ではない

藤田:ほかには、今のすぐにアウトプットを求めないということにも関連しているんですけど、英語って、じゃあ小学校1年生までに(英検)3級取りました。ハイ、終わり。ではないですよね。小学校6年生までに準2級、2級取りました。終わり、じゃないですね。

やっぱり英語って言葉で、言葉は魂だと思うんです。魂、私たち人間なので、ずっと生涯成長し続けるものだと思うので、自分の話す英語も年齢によって。大人でも変わってくると思うんですね。考えも変わる。英語も変わる。なので、お子さんの英語も「いつまででおしまい」ではなくて、長い目で育ててあげてほしいですね。

ロイ:それ、大事なことですよ。例えば帰国子女とかでも、小さい頃にすごくうまくても、例えば学生とかでうまくてもベビー・イングリッシュって言われるんですよね。やっぱり子どもだからボキャブラリも子どもだったりするんです。ちゃんと教養あることをしゃべるためには、ちゃんと教養を身につけないとできないんですよね。

藤田:そうですよね。「I want 〇〇」「I want 〇〇」という。

ロイ:「ほしいほしい!」「したいしたい!」みたいな(笑)。

藤田:「I want to go」みたいな、本当に悪い意味で5歳の子どもさんがしゃべる英語から卒業できないというのは避けていただきたいですね。

上達する人の特徴

上村潤氏(以下、上村):そんな、藤田さんのやっていらっしゃるリード・イングリッシュ・アカデミーは京都にございますので、気になる方はぜひともチェックしていただきたいと思います。では最後にリスナーのみなさまにメッセージをお願いします。

藤田:私、実は学生時代、部活にすごく打ち込んでいたんですけれども、その時に自分でも体験して実感して、またコーチの方にも言われた言葉があって。本当に上達する人というのは、それを練習しているとき以外にどれだけそのことを考えているか。

なので、英語を「よし、じゃあ週に1回、2回、英語の勉強をしてる」だけではなくて、英語をやっていないときにどれだけ、ぼーっとしてる状態でもどれだけ英語のことを考えているかとか、「あっ、ちょっとこの音聞こえてきた」「外国の方がしゃべってる」というときに耳をがキャッチするかとかというのは、もう本当に意識の持ち方で英語に触れている時間が確実に伸びるので、それを無理なく楽しく自然体でできることが一番いいかなと思います。

ロイ:じゅんじゅんどうですか? ふだんの意識どうでした?

上村:いやー、できるだけ意識しようと思ってますけど、なかなかうまくいかないですね。いろんなものがやってくるとね。でも、今後は、今の藤田さんのお話をもとに意識をしていく、そこから変えていくということを念頭にいきたいと思います。

藤田:ありがとうございます。

上村:というわけで、本日ゲストにお迎えしましたのは、リード・イングリッシュ・アカデミー代表、藤田祐美さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。

藤田:ありがとうございました。

ロイ:ありがとうございました。

藤田:Thank you. Thank you so much.

上村:というわけで、本日もお送りしました「西澤ロイの頑張らない英語」。お届けしましたのは、ナビゲーター・上村潤と……。

ロイ:西澤ロイでした。Thanks alot for listening. See you on July 11th. Bye Bye!

上村:Bye Bye!

藤田:Bye!

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