2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
第34回:5歳児英語の奥村美里さんインタビュー<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):安河内さんのご活動ってやっぱり英語教育、とくに受験だったり子供向けのものが多いですよね。
安河内哲也氏(以下、安河内):そうですね。ずっと受験英語を教えてきたんですけど、今は受験英語を破壊する側に回りましたから。
上村潤氏(以下、上村):(笑)。
安河内:受験のための英語はなくならないんですけど、受験自体が偏っているから。受験自体をもうちょっと諸外国と同じようなちゃんとした英語のテストに変えていこうという活動をずっとやってきて。
もちろん自分も受験の指導をしているので、受験の指導ももうちょっとがんばって。過去にやってきたことを反省し、もっとがんばってやらなくちゃいけないということで。だから毎日教えてるんですよ。
毎日とは言わないです。昨日も、どこだったかな、千葉県で授業をして。授業も2日に1回くらいするし、昼間はいろんな英語教育の活動もするし。とにかく楽しいことは全部やるみたいな。そういう感じでやってます。
ロイ:なるほど。すでに受験英語を突破してきた大人の方々がこの放送を聞いてらっしゃると思うんですけれども。受験英語もたぶん使えるところと使えないところがあって。どういう活かし方をすれば?
安河内:確かにね。受験英語でよく出てくる「クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同様である」ってあの英文暗唱した覚えないですか?
ロイ:なんかありましたね(笑)。
安河内:どこで使うんでしょうね!?
(一同笑)
安河内:そういうものを暗唱させるんじゃなくて、私はもうちょっと実際に使える英文を暗唱させるようにしてます。同じ形を覚えさせるにしてもね。
受験英語ってよく言うんですけど、高校1年生くらいに勉強したものというのが1番汎用性が高いんですね。そういうわけのわからない英文が入ってないから。
ロイ:確かに。
安河内:中学の教科書って使えそうなのばっかりじゃないですか。
ロイ:そうですね。
安河内:高校1年生くらいまではけっこう使えそうな英文ばっかりなんですよ。高校3年生になって受験英語が入ってくると、いつ使うんだろう? っていう変な文ばっかりになっちゃうんですよ。
ほとんどの人は高校1年生くらいまでの英語はなんとなく覚えてるじゃないですか。そこを思い出して使うということが大事だと思いますね。
安河内:あと大事なのは、あまり高いレベルを目指さないってこと。
ロイ:あ~日本人って完璧主義ですよね。
安河内:そうそう。だって私なんて、ちょっと頭おかしいんじゃないってくらい英語勉強して、30年英語勉強してるわけですよ。それでもぜんぜんネイティブスピーカーみたいに話せないわけですから。こんな毎日やってる人が。
だから不可能だってことですよ。ネイティブスピーカーみたいに英語を話すのは。だから諦めましょう。Give up! これ大事です。
ロイ:そうですね。Let's give up!
安河内:Yeah, yeah. Give up ですよ。例えば絶対できないのは、私いまだにあれできないんだけど。しゃべってるとき。3人称単数のsってやつ。
ロイ:あ~はいはい。
安河内:あるじゃないですか。heとかsheとかだったら後ろの単語にsが付くってやつ。そりゃ書くときはできますよ。でもしゃべってるときにそんなのできますか?
ロイ:本当難しいですよね。
安河内:無理、無理、無理、無理。
ロイ:逆に意識しすぎると、peopleって言うときにsをつけちゃったりして。
安河内:そうそう。だから、しゃべってるときはそういうことを気にしちゃダメなの。よく生徒に言うのは、「When you speak English, enjoy making mistakes. Mistakes are OK. Everybody makes mistakes. So enjoy making mistakes!」なんですよ。
ロイ:いいですねぇ~。
安河内:とにかく間違いを楽しむくらいの気概がないと英語はしゃべれないんですよ。I make mistakes, and you make mistakes. I'm not OK, and you're not OK, and that is OK.
そういう精神でやらなくちゃいけないんですよ。みんな間違う。だってよく聞いてるとアメリカ人とかでもけっこう間違ってますよね。
大学のときにアメリカ人の文法の先生がいたわけですよ。文法は正しくしゃべらなくちゃいけないとかいろいろ言ってるわけですよ。その先生の英語をずっとディクテーションしてたら、だいぶ文法的に間違ってました(笑)。
(一同笑)
しゃべるときには誰でも間違う。日本人だって。
ロイ:言いまつがいしますよね。
安河内:議事録とか見てみるとひどいもんですよ。みんなめちゃくちゃに間違ってるわけだから、間違えないはずないので、Enjoy making mistakes. これ大事ですね。
2番目は、Be more self confident. もっと自信持たなくちゃいけない。自分の英語に。誰でも英語はできるんですよ。ある程度。例えば、Is this a pen? とか。No, this is not a pen. くらい誰でも言えるわけですよ。
ロイ:そうですね。I live in 〇〇とか。
安河内:そう、I live in 〇〇とか。そういう英語じゃダメだって思っちゃうじゃないですか。いいじゃないですか! それで。中学英語で。
あと、不自然でもいいじゃないですか。よく自然な英語とか言うんですけど。1日30分くらいしかやってない人が自然な英語なんかしゃべれるはずないじゃないですか。
ロイ:(笑)。
安河内:自然な英語なんかしゃべれるようになろうと思ったら30年1日12時間くらい勉強しないと自然な英語なんかしゃべれるようにならないし、それは現実的じゃないので。不自然な英語をもっとしゃべりましょう。インド人のビジネスマンとかめっちゃ不自然ですよ。
ロイ:確かに(笑)。
安河内:アメリカ人だって多民族国家だからみんな不自然な英語でしゃべりまくってるわけですよ。ナチュラルで自然なネイティブみたいな英語なんて、そんな無理なことを追い求めないで。
Be confident of your English. Japanese English is OK. Chainese English is beautiful. British English is beautiful. Everybody's English is actually beautiful. So be more self-confident of your own English. ですよ。
Speak your English. Not somebody else's English. です。ほかの人の英語を真似るんじゃなくて、自分の英語でOK! 間違い英語でOK! ってことですね。これ大事だと思いません?
ロイ:本当そうですよね。もう口を挟む余地がないくらい(笑)。本当おっしゃる通りです。
安河内:Don't try to be like a native speaker. Because you are not. You are a non-native speaker. Speak like a non-native speaker. ですよ。ノンネイティブスピーカーなんだからノンネイティブスピーカーみたいに話せばいい。自分じゃない人格にならなくていいじゃないですか。
ロイ:そうですね。
安河内:We are Japanese. 日本人なんだから日本人の英語でいいと思いません? 嫌味ですよ。いかにも日本人みたいな顔をして、アメリカ人みたいにしゃべってると。いいじゃないですか、別に。日本人なんだから。それを変えなくたって。
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