2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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三川夏代氏(以下、三川):インスタのストーリーはどれぐらい使ってるんですか?
菅本裕子氏(以下、菅本):ストーリーは1日平均3~4個ぐらいですかね。頻繁にめっちゃ上げるとかではないんですけど。
三川:TwitterとInstagramのストーリーの使い分けが難しいと思いますが、どう使い分けてますか?
菅本:私はぜんぜん使い分けてます。私の中でTwitterと(Instagramの)ストーリーで言ったら、それぞれの自然な感じで、生な感じ。私のInstagramは雑誌をイメージして作ってるので、作られたものなんですよね。なのでストーリーで距離感をちょっと縮める(投稿)とかをしていて。
Twitterは最初にアカウントを作ったら「思ったことをつぶやこう」って思うと思うんですけど、私はどちらかと言えばすごい編集してアップすることが多いので。
最所あさみ氏(以下、最所):じゃあ、けっこうTwitterも考え抜かれてるんですね。
菅本:はい。恥ずかしい(笑)。
最所:インスタライブは使いますか?
菅本:インスタライブは正直あんまり使ってないです。
最所:そうなんですか。ライブ配信するのはLINE LIVE?
菅本:はい。
最所:今、「Twitterは拡散性がある」みたいな話があったじゃないですか。私は実はTwitterしか使ってないので、インスタのフォロワーの増やし方がよくわかんないんですけど、そのへんはコツがあったりするんですか? 拡散性が低い気がしてるんですけど。
菅本:確かに拡散力はインスタよりもTwitterのほうが圧倒的にありますね。
三川:(フォロワーを)増やしやすいですよね。ただ、Instagramはフォロワーを増やさなくても、ゆうこすさんみたいにハッシュタグ経由ですごく流入があるので、無理にフォロワーを増やす必要はぜんぜんないんですよね。
菅本:そう。Instagramってやっぱり「インスタグラマー」っていう言葉も出てきたりして、「Twitterで稼ぐ」ってなかったと思うんですけど、「Instagramで稼ぐ」っていうのが出てきたから、フォロワーを買うという現象が起こってきたと思うんですけど、「もったいないことしとるなぁ」と思っちゃうんですよね。
最所・三川:(笑)。
菅本:だって絶対そうですよね。代理店の方を横にして言うのもあれですけど。例えばフォロワーが500人でいいね数が500の人と、フォロワーが1万人の人でいいね数50の人だったら、圧倒的に500人のほうですよね? もったいないなぁと。
最所:そういうときは一応他(の指標)も見ないといけないということですね?
三川:そうですね。最近、フォロワー数はぜんぜん見ていない企業が多くて。
最所:へぇ~。
三川:それよりも「エンゲージメント率」と言われているもののほうが重要視されてますね。投稿に対するいいねとか。あとはその人の雰囲気をすごく重要視しています。
最所:なるほど~。
三川:逆に変にフォロワーがいすぎると、「あ、買ってるな」みたいに思っちゃいますよね。
最所:なるほど。「水増ししてる」っていう感じになっちゃうんですね。
菅本:なので、Instagramでフォロワーを増やすとなったら、これは本当にコツコツするしかないと思うんですけど。自分の好きなものをひたすら情報に織り込むっていう。フォロワーさんが見て意味のあるアカウントにすることがやっぱり一番だなと思っています。
例えば、私はよく「みんなが今検索しているであろうこと」を投稿するんですけど。例えば、スタバの新作が出た時に、女の子って絶対みんな検索するんですよ。だからそういう時は絶対にすぐつぶやこうと思います。
最所:確かにインスタに投稿してる。
菅本:そうなんですよ。だけどこうやって投稿したところで、モテ情報ではないし、ただコーヒーの味を伝えても「あれ? ゆうこすちゃんどうしたんですか?」って(笑)。
今は(画像の複数投稿で)スワイプができるようになったので、「このコーヒーに合うデートコーデはこれ!」とか「ここでネイル紹介します」とか、そういうことをするとハッシュタグをたくさんつけれるし、そこで見に来た人が、「おっ、この子なんかおもしろい」って思ってくれるかなと思うので、私はたくさん情報を織り込むことを一番意識しています。
三川:インスタのいいところは、複数枚投稿ができるところですよね。Twitterだと1個のツイートがバズると、前後のリツイートがされずに1個だけバズっちゃって、変な誤解を生むことがすごく多いんですよ。
だけどInstagramの場合は、複数枚の投稿で思いを全部伝えられるので、すごくいいですよね。
菅本:2,000文字もいけるし。
最所:じゃあ、文章の量はけっこう多めに書いてるんですね。
菅本:めっちゃ長いと思います。
最所:へぇ~、なるほど。そんな使い分けがあるわけですね。
最所:今、インスタグラマーとか、インフルエンサーの話が出てきたと思うんですけど、やっぱりこれから個人でSNSを使って仕事を取ったりすることも増えていくと思うんですけど、それ以外で稼いでる人っていますか?
三川:YouTuberとかですかね。
最所:YouTuber。あとは何かあるんですかね?
三川:Twitterでは「ツイッタラー」とか言われてる人たち?
最所:それはお金になるんですかね?
三川:Twitterはこの前の「イートミント」(※ロッテが「#イートミントなう」のハッシュタグで商品のキャッチコピーを募集したキャンペーン)。
最所:あー! イートミント!
菅本:バズりましたね(笑)。
最所:あれはすごかったですね。私は声かからなかったですけど(笑)。
一同:(笑)。
三川:今後は、とくにインスタグラマーと言われている人たちがすごく多様化すると思っていて。撮影が得意な人もいるし、コーディネートが得意な人もいるし。インスタグラマーといっても一概に「こういう職業」ということが言えない状態だなと思っていて、そこの個人の多様化や活躍なのかなって思ってますね。
菅本:そうですね。今までインスタグラマーといえば「写真をうまく撮る人」みたいな感じだったと思うんですけど、別に写真が下手でもよくて、自分自身にないものを追求する人とか。
私だったら「モテ」に追求した人とか、何かに対して追求した人とかが、代理店からしたらお仕事を依頼したくなると思うんですけど、そこはどうですか?
三川:そこは本当にそうですね。
菅本:いいこと聞いたぞ~(笑)。
三川:いろんな企業から依頼が来るんですよね。「自分たちの商品を紹介したいけど、自分たちの言葉じゃなくて、消費者としてちゃんと伝えてほしい」となった時に、私たちは「その商品を自分らしく伝えてくれる人は誰だろう?」と考えるんですよ。
そうなった時に、すぐに「この人だ!」と思い浮かぶ人がよくて、今ゆうこすさんが言ったみたいに「『モテ』だったらゆうこすさんだ」とか「動物だったらこの人!」というふうにブランディングしていると、代理店としてもすごく助かるというか、依頼しやすいですね。
菅本:わかりやすいというか、明確なのは大事だと思いますよね。
最所:逆にフォロワーが多くても「こういう人には相談しにくいな」というのはあるんですか?
三川:どこまでぶっちゃけていいのかわからないんですけど……。
(会場笑)
菅本:めっちゃ脳裏に刻みますよ(笑)。
三川:そうですね。さっき言ったとおり、私たちは「その人らしさ」の表現を求めているのに、依頼事項をそのまま(投稿に)載せてしまっている方々がいらっしゃるんですよね。
そうなるとたぶん、インフルエンサー側も自分の投稿っぽくなくて、ちょっと広告っぽくなっちゃうし、企業としても「商品をうまく紹介してもらえなかった」となっちゃうし、みんなが幸せになりえない状態になっちゃうから。
菅本:でも、そう言ってくださる代理店さんは本当にめちゃめちゃありがたいって思います。
最所:わかります。「そこまでいったら私らしくないじゃん」みたいな。
三川:ありますよね。
菅本:なんか代理店さんって、もう本当に……ね。
(会場笑)
最所:このままこの話でいいんですかね?(笑)。
菅本:今すっごい、オブラートを50回ぐらい巻いてるんですけど(笑)、いろんな仕事が……。
最所:ピンからキリまで(笑)。
菅本:でもやっぱり、代理店さんが一番果たすべき仕事って、クライアントさんから言われたことを確実にこなすっていうことですよね?
三川:はい。
菅本:だからこっちが何か意見したところで、それは向こうのクライアント側の……なんて言うのかな?
(会場笑)
菅本:(代理店が思うことは)「クライアントの敷いたとおりに進まんぞ」と。だから、私がやってて思うことは、商品をうまく売る・売らないの問題じゃなくなってきてる時があるんですよ。
私は「こうしたほうが絶対的にいい」って提案してるのに、「それだったら作戦どおりに進まないのでダメです」「えっ、なんで? ちょっと待って」っていうことがあるので、ちょっと裕子はいつも「うーん」ってなることがあるんですよ。
三川:時々、企業側から投稿時間の指定とかあると思うんですよね。例えば「朝9時に投稿してほしい」と。だけれども、インフルエンサーとしては、「いやいや、自分のユーザーのアクティブ時間は実は夜22時だから、夜22時がいい」と。けれども企業は「朝9時がいい」という、この葛藤があったりしますよね。
そういう細かいところで企業側もインフルエンサー側もストレスが溜まっちゃってるから、これから(インフルエンサーが)どう活躍していくのかということに対して言うと、ディレクターというか、インフルエンサー側が自分たちでちゃんと意見できるというか。
単純に依頼をもらってそのままやるんじゃなくて、依頼をもらったら自分の中で消化して、提案までできる人がもっと活躍していくんじゃないかなって思います。
菅本:それは確かに私もすごく感じていて、やっぱり自分で提案できないと消費されちゃいますよね。消費されちゃって、もったいないなと思って。言い方はあれだけど、すぐに飽きられちゃうし、自分が自分でなくなっちゃうというか。
「# PR」のハッシュタグをつけたり、YouTubeだと「提供」ってつけると若い女の子から嫌がられるとか、よく言うじゃないですか。でも、私はあれって違うと思っていて。
別に「# PR」をつけたからダメとか、広告(表記)をつけたからダメっていうわけではなくて、その人の投稿を見たくてフォローしてるのに、その人の投稿じゃないからちょっとゲンナリしてるっていうだけだから。実際に、私が今までInstagramで一番いいね数が多いのってPR案件なんですよ。
最所・三川:へぇー!
菅本:なので最初に提案が来た時に、私は必ずなんじゃかんじゃ言うんですよね(笑)。
(会場笑)
菅本:もしかして嫌がられてるかもしれないんですけど(笑)。
最所:提案するタイプなんですね。
菅本:でもそれは意地悪ではなくって。例えば、私のエンゲージメント率? わかんないけどデータとか、「今までの傾向を見ていて、私はこの化粧品のこのPRは、写真で顔の横で持ちたくないんです」「全色レビューさせてください」みたいな提案をするんです。
それでちゃんと説明できたら、向こうもやっぱり「そっちのほうがいいならそうしよう」ってなるじゃないですか。それで「ダメ」っていう企業は絶対にいない……よっぽどのことがない限り(笑)。
一同:(笑)。
最所:売れたほうがいいわけですからね。やっぱり売れるほうを選択しますもんね。
菅本:炎上商法とかはもちろんダメって言うんですけど、ちゃんと説明できたらやっぱりOKしてくれるので。
PRとか広告だから嫌っていうわけじゃなくて、そこでちゃんと情報とか自分らしさを織り交ぜられたら、企業もwin、ゆうこすもwin、ファンもwin、win-win-winみたいな(笑)。
(会場笑)
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