2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
第25回:英語ができなくても輸入ビジネスはできる(大須賀祐さんインタビュー)<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):じゃあ、大須賀さん、輸入ビジネスの魅力や、なぜ輸入ビジネスをやるべきなのかなど、ちょっとそのへんをおうかがいしたいんですけども。
大須賀祐氏(以下、大須賀):そうですね。「輸入ビジネスの最大の魅力は何か?」と聞かれたら、自分の販売する価格をあなたが決められる、っていうことなんですね。これは、どういうことかというと、ほとんどの方がご存知ないんですけど、定価制度ってあるじゃないですか、モノの定価制度。
ロイ:はい。
大須賀:メーカーがモノの値段を決めるっていう。これ、日本にしかないってご存知でしたか?
上村潤氏(以下、上村):えー! そうなんですか?
大須賀:世界のスタンダードじゃないんですよ。これはあっちゃいけないんですよね。モノをつくった人間が末端価格を決めたら、中に入っていく販売者は、なにもいらないじゃないですか。ノウハウもいらないし、テクニックも勉強する必要もないし。なんの努力もいらないわけですよ。これじゃあ、仕事じゃない。
上村:そのモノに対して、それぞれ価値観ってやっぱり違うじゃないですか。
大須賀:そうですよ。だから、例えば10円のものを1万円で売るのか、10万円で売るのかは、その人のスキルであり、能力であり、プレゼン能力だったり、ノウハウじゃないですか。
ロイ:なるほど。
大須賀:これがあるから、みんながんばれるわけですよ。人より多く売りたいとか、人より成功したいっていうのは、そういう土壌がないと、みんな同じの仕組みをつくってしまったのではまったく意味がない。ここが日本の残念なところなんですね。世界はそういうことないですから。
ロイ:だから、これだけ日本人が必死で働いてるのに、「景気が悪い」とか「幸せになれない」とか。
大須賀:そういうことですよね(笑)。そういう仕組みなんですよ、定価制度っていうものがつくっちゃってるんですよね。
ロイ:なるほど。
上村:いやー、今までまったく考えずに受け入れてましたけど、そうだったんですね。
大須賀:あっちゃいけないんですよ。メーカーが値段を決めるってあっちゃいけない、絶対に。
ロイ:そこで輸入して、自分で決めることが魅力で。
大須賀:そうです。例えば、これは事実なんですけどね、10円で輸入したものを、うちの生徒さんが1,980円で売ってるっていう(笑)。
ロイ:こないだ講座参加させていただいた時に、うかがいました。
大須賀:腰抜かしたでしょ?
ロイ:「いや、なるほどー!」って思いました。
大須賀:事実ですからね。
ロイ:ぜんぜんぼったくりとかそういうんじゃなくて、ちゃんと魅力ある商品ですよね。
大須賀:そこにノウハウとかスキルとか。あとは、探すっていう目も必要でしょうけどね。そういうものが積み重なるから、1,980円になるわけですよ。そういう機会を、日本のビジネスは奪ってるんですよね。
ロイ:なるほど。
上村:でも、自分の足でいろいろ探し回って見つけてきた商品。自分で「この商品にはこれだけの魅力がある。これだけの価格があるんですよ」って出した時に、やっぱり商品が売れるっていうのは、すっごくうれしいことですよね。
大須賀:そうですね。それが売れるっていうことは、欧米の考え方では、結局、社会貢献をしてるっていうこと。売上があがるっていうことは、それだけ社会貢献をしてるからだと。儒教的な、お金を儲けるのは汚いことだとか、そういうのはまったくないですから。
上村:なるほどね。日本だと、適正価格というか、それより上だとぼったくりというようなこと言われちゃいますけど。
大須賀:そう。これって儒教の考え方なんですよ。朱子学、日本は江戸時代ずっと朱子学を国の学問として。この儒教の考え方がそうなんです。
上村:なるほど。根底にそういった考え方があるんですね。
大須賀:そうですそうです。欧米は違いますから、キリスト教はね。
上村:目から鱗のようなお話ですね、これ。
ロイ:新春にいいネタですよね。
上村:お財布の紐ゆるんでる場合じゃないですね、これは。
(一同笑)
ロイ:なるほど(笑)。そして、大須賀さんはアドバイザーとして、輸入ビジネスする方を育ててらっしゃると思うんですけども、なぜそこをやってらっしゃるんですか?
大須賀:これから、今のヨーロッパはそうなんですが、経済圏がどんどん広がっていくんですよね。
ロイ:はい。
大須賀:そして、完全フリーになって、世界中が1つのマーケットになっていくわけですよ。そうすると、日本だけでビジネスは完結しなくなっていきます。今の段階ではみんな物販だけ、輸入や輸出を考えていますが、そうではなくて、国境がなくなるということは、人間も、技術職もそうなんですよ。
例えば、日本のマッサージが1時間5,000円だとしましょうか。すると海外から1,000円の人間が来てしまうということなんですね。5,000円と同じサービスを持った人間が。
こういう時代になっていくので、この時代に備えるためには、今からそういったノウハウと、あとは海外の人との対人折衝であったり、交渉であったり、そういうことを経験して学んでいかないと、乗り遅れますね。どんなビジネスであっても、間違いなく続けるのが難しくなる、と思います。
ロイ:黒船がやってくるみたいな感じですよね。
大須賀:まさにそうですよ。だから、私のミッションは日本人の国際競争力を上げるっていうことなんですけど、実はすでに上がっちゃってるんですね。世界で1位か2位なんですよ、すべての面において。知的レベルにおいてもね、貯蓄においても。
ロイ:サービスとか。
大須賀:サービス。だから、海外に出ると、日本人ってものすごく憧れられてるんですよね(笑)。ものすごいですよ。「日本人になりたい」っていう人までいるぐらいですからね。
ロイ:そういうこと、みんな知らないですよね。
大須賀:知らない。そうなんですよ。それを伝えていきたいです。
ロイ:これはもっと日本人が外に出ないとダメですね。
大須賀:そのとおりですね。
上村:ぜひとも一度世界に出てみないと。
大須賀:そうですそうです。
上村:ロイさんはアメリカに行ったり、いろいろ行ってますもんね。
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