2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
第15回:『ずるいえいご』(青木ゆか著)について<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」> - YouTube(全1記事)
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上村潤氏(以下、上村):それで、その『ずるい英語』なんですけど、読んでて「あれ? この本、読んだことあったっけなあ」って思うことがあったんですよ。
西澤ロイ氏(以下、ロイ):デジャヴみたいな。
上村:でも、出版日を見ると、「あれ? 発売されたばっかりだよなあ」と思って、「何でだろう?」って思ったら、「ロイさんの授業と同じこと言ってる」と思って。「最終的には、ここに帰結するんだな」みたいなのをすごく感じましたね。中に、6つの心構えっていうセンテンスがあるんですよ。
ロイさんの授業の中でも出てきた「完璧を捨てる」。完璧じゃないとしゃべれないじゃないんだとか、あとは「正解が1つではない」。これ、「あっ、そうだよロイさんにも言われたよ!」と思って、同じことを2度気付いたみたいな(笑)。忘れっぽくちゃだめだなっていうのを、よく感じましたね。
ロイ:もう、癖になってるから、1回言われただけだと、なかなか入らないんですよね。
上村:そうなんですよね。例えば、先日ロイさんと話したときかな、飛行機が乱気流でみたいな話を。
ロイ:それは、ゆかさんの本の中。
上村:そうだ、本の中だ。「なんて言いますか?」って言われても、何も出てこないんですよね。「乱気流? 乱気流って何だ?」 みたいなね。
ロイ:そうそう。そこで「turbulence」みたいに出ないし。
上村:出てくればいいですけど、出てこなかったら、なんて説明しよう。でも、乱気流なんて言葉出てこないし。で、「うーん」って止まっちゃうんですけど、実際は別に「turbulence」って言えなくなって、他に説明の仕方あるじゃないっていうのが出てくれば、全然会話として成立する。
ロイ:そうなんですよね。でも、やっぱり日本人は真面目なので、その単語が出てこないとみたいに思っちゃうんですよね。
上村:そうなんですよー。だから読んでて、「完璧を求めるんじゃねぇんだな」っていうのをね、ひしひしと、再度認識しましたね。
ロイ:いや、だから僕も実際あるんですよ。留学中に、ちょっと電話していて、道を説明されたんですよ。
上村:ああ、向こうから。
ロイ:そうそう、こういうふうに行ってくれみたいな。道を説明されたんですけど。でも、自分の知らないところの道を説明されて、英語で説明されても、これ、わかるはずないなと思って、ちょっと待ってと。ちょっとわかる人に代わるから、友達に代わるからって言いたかったんですよ。でも、「代わるって何て言えば」って凍っちゃったことがあって。
「代わる? change? いや、でもchangeってなにか着替えちゃったらマズイなあ」とか。switch? 「んー?」って考えちゃって、困った時があって。その時に、横にいた現地生活が長かった友達が、「友達が話すよって言えばいいじゃん」って言ってくれたんですよ。僕は代わるっていう言い方にすごい囚われてたんですけど、「友達が話すよって言えばいい」って言われて、「おー!そっか、『My friend wants to talk.』」みたいなことを言って、代わったんですよ。
上村:やっぱり、その言い換え力というか、その瞬発力がまだなくて、すぐにこう、ポンッと出てこないんですよね。
まずは、考えるところから始まっちゃうので、考えている間に相手は、やっぱり、「あれ?どうしたのかな?」ってなりますよね。
ロイ:そうそう。
上村:まあ、そんなところもね、この本にはたくさん載ってますもんね。
上村:あとね、すごく共感した「正解は1つでない」なんですけど、例えば今日の天気「ちょっと曇り空だね」みたいな感じだと、「It's a cloudy.」
ロイ:「It's cloudy.」そうですね。
上村:「today」みたいな感じですか?
ロイ:うん。例えばそうですね。
上村:それ以外で言えって言われた時に「えっ?」ってなるんですよね。なんて言ったらいいんだろう。それで、言葉に結局詰まっちゃう。そうしたら、もう会話として成立しなくなっちゃいますもんね。
ロイ:うん、そこで「暑くない」とか、「太陽出てないよ」とか。まあ、いろんな言い方ができますよね。「昨日よりも涼しい」とか。
上村:そういうのを、カバーしてくれるというか、この中にそういう単元があって。
ロイ:ちょっとトレーニングできますよね。
上村:そうなんですよね。「魔法のボックス」って言うのが、中には出てくるんですけど、この勉強法ってすごいなあって思ったら、「あれ? これも英会話の授業でやったなあ」と思って。
ロイ:そうなんですよ。
上村:何か、ロイさんに、どこを勉強しても先回りされてる感じがして、さっきの「chicken skin」じゃないですけど、「ゾワッ」としました。「おおロイさんすげぇ!」と思って。
ロイ:掌の上でこう(笑)
上村:孫悟空状態です(笑)
ロイ:(笑)
上村:ロイさんの指に、「ちゃちゃ」って書いてね(笑)「あれ? これ柱じゃなくてロイさんの指だ」みたいになるわけですよね。いや、これは本当におもしろい。楽しみながら英語に対する考え方を、こうシフトさせてくれるって言うんですかね。上手く誘導されてる感じの本になってて、非常におもしろいですね。ただ学ぶだけじゃなくて、合間合間にコラムだったり、海外の人から見た日本人のここが不思議みたいなのもあって。
ロイ:小ネタが入っているんですよね。
上村:そうなんですよね。これもおもしろくて、日本では確かに当たり前にやってるけど、海外から見るとすごく不思議なんだぁと思って。その中の1つの例として、日本人の女性って、久しぶりに会うと「あー!久しぶりー!」って言いながら手を合わせるじゃないですか。「何これ?」みたいに、こう海外の方は感じるらしいですね。そういうと、やっぱり、日本ではハグをする文化がそもそもないから。
ロイ:そうなんですよね。
上村:何かこう中途半端に入ってきたから、そうなったみたいな感じなんですかね(笑)
ロイ:うん。
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