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第15回:『ずるいえいご』(青木ゆか著)について<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」> - YouTube(全1記事)

「完璧を捨てる」「正解は1つじゃない」イングリッシュ・ドクター西澤ロイ氏が伝授する、英会話のコツ

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、英語勉強本の1つ『ずるい英語』について語ります。

英語を話せるようになるには「完璧を捨てる」

上村潤氏(以下、上村):それで、その『ずるい英語』なんですけど、読んでて「あれ? この本、読んだことあったっけなあ」って思うことがあったんですよ。

ずるいえいご

西澤ロイ氏(以下、ロイ):デジャヴみたいな。

上村:でも、出版日を見ると、「あれ? 発売されたばっかりだよなあ」と思って、「何でだろう?」って思ったら、「ロイさんの授業と同じこと言ってる」と思って。「最終的には、ここに帰結するんだな」みたいなのをすごく感じましたね。中に、6つの心構えっていうセンテンスがあるんですよ。

ロイさんの授業の中でも出てきた「完璧を捨てる」。完璧じゃないとしゃべれないじゃないんだとか、あとは「正解が1つではない」。これ、「あっ、そうだよロイさんにも言われたよ!」と思って、同じことを2度気付いたみたいな(笑)。忘れっぽくちゃだめだなっていうのを、よく感じましたね。

ロイ:もう、癖になってるから、1回言われただけだと、なかなか入らないんですよね。

上村:そうなんですよね。例えば、先日ロイさんと話したときかな、飛行機が乱気流でみたいな話を。

ロイ:それは、ゆかさんの本の中。

上村:そうだ、本の中だ。「なんて言いますか?」って言われても、何も出てこないんですよね。「乱気流? 乱気流って何だ?」 みたいなね。

ロイ:そうそう。そこで「turbulence」みたいに出ないし。

上村:出てくればいいですけど、出てこなかったら、なんて説明しよう。でも、乱気流なんて言葉出てこないし。で、「うーん」って止まっちゃうんですけど、実際は別に「turbulence」って言えなくなって、他に説明の仕方あるじゃないっていうのが出てくれば、全然会話として成立する。

ロイ:そうなんですよね。でも、やっぱり日本人は真面目なので、その単語が出てこないとみたいに思っちゃうんですよね。

上村:そうなんですよー。だから読んでて、「完璧を求めるんじゃねぇんだな」っていうのをね、ひしひしと、再度認識しましたね。

ロイ:いや、だから僕も実際あるんですよ。留学中に、ちょっと電話していて、道を説明されたんですよ。

上村:ああ、向こうから。

ロイ:そうそう、こういうふうに行ってくれみたいな。道を説明されたんですけど。でも、自分の知らないところの道を説明されて、英語で説明されても、これ、わかるはずないなと思って、ちょっと待ってと。ちょっとわかる人に代わるから、友達に代わるからって言いたかったんですよ。でも、「代わるって何て言えば」って凍っちゃったことがあって。

「代わる? change? いや、でもchangeってなにか着替えちゃったらマズイなあ」とか。switch? 「んー?」って考えちゃって、困った時があって。その時に、横にいた現地生活が長かった友達が、「友達が話すよって言えばいいじゃん」って言ってくれたんですよ。僕は代わるっていう言い方にすごい囚われてたんですけど、「友達が話すよって言えばいい」って言われて、「おー!そっか、『My friend wants to talk.』」みたいなことを言って、代わったんですよ。

上村:やっぱり、その言い換え力というか、その瞬発力がまだなくて、すぐにこう、ポンッと出てこないんですよね。

まずは、考えるところから始まっちゃうので、考えている間に相手は、やっぱり、「あれ?どうしたのかな?」ってなりますよね。

ロイ:そうそう。

上村:まあ、そんなところもね、この本にはたくさん載ってますもんね。

正解は1つじゃない

上村:あとね、すごく共感した「正解は1つでない」なんですけど、例えば今日の天気「ちょっと曇り空だね」みたいな感じだと、「It's a cloudy.」

ロイ:「It's cloudy.」そうですね。

上村:「today」みたいな感じですか?

ロイ:うん。例えばそうですね。

上村:それ以外で言えって言われた時に「えっ?」ってなるんですよね。なんて言ったらいいんだろう。それで、言葉に結局詰まっちゃう。そうしたら、もう会話として成立しなくなっちゃいますもんね。

ロイ:うん、そこで「暑くない」とか、「太陽出てないよ」とか。まあ、いろんな言い方ができますよね。「昨日よりも涼しい」とか。

上村:そういうのを、カバーしてくれるというか、この中にそういう単元があって。

ロイ:ちょっとトレーニングできますよね。

上村:そうなんですよね。「魔法のボックス」って言うのが、中には出てくるんですけど、この勉強法ってすごいなあって思ったら、「あれ? これも英会話の授業でやったなあ」と思って。

ロイ:そうなんですよ。

上村:何か、ロイさんに、どこを勉強しても先回りされてる感じがして、さっきの「chicken skin」じゃないですけど、「ゾワッ」としました。「おおロイさんすげぇ!」と思って。

ロイ:掌の上でこう(笑)

上村:孫悟空状態です(笑)

ロイ:(笑)

上村:ロイさんの指に、「ちゃちゃ」って書いてね(笑)「あれ? これ柱じゃなくてロイさんの指だ」みたいになるわけですよね。いや、これは本当におもしろい。楽しみながら英語に対する考え方を、こうシフトさせてくれるって言うんですかね。上手く誘導されてる感じの本になってて、非常におもしろいですね。ただ学ぶだけじゃなくて、合間合間にコラムだったり、海外の人から見た日本人のここが不思議みたいなのもあって。

ロイ:小ネタが入っているんですよね。

上村:そうなんですよね。これもおもしろくて、日本では確かに当たり前にやってるけど、海外から見るとすごく不思議なんだぁと思って。その中の1つの例として、日本人の女性って、久しぶりに会うと「あー!久しぶりー!」って言いながら手を合わせるじゃないですか。「何これ?」みたいに、こう海外の方は感じるらしいですね。そういうと、やっぱり、日本ではハグをする文化がそもそもないから。

ロイ:そうなんですよね。

上村:何かこう中途半端に入ってきたから、そうなったみたいな感じなんですかね(笑)

ロイ:うん。

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