CLOSE

第10回:歌手の堀澤麻衣子さんインタビュー<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)

渡米時の英語力は「This is a pen」レベル それでも大物プロデューサーとのCDにこぎつけた、日本人歌手の熱血エピソード

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、歌手の堀澤麻衣子氏をゲストに迎え、英語力ゼロで単身渡米した際のエピソードを紹介します。

地獄のレッスンの舞台裏

堀澤麻衣子氏(以下、堀澤):それで、アメリカに行ったわけです。

西澤ロイ氏(以下、ロイ):英語ができないのに。

堀澤:そう。できないのに。

ロイ:そこの話をぜひ、聞きたいんですけど。どのぐらい会話できるんでしたっけ?

堀澤:本当にあの……This is a pen. みたいな。

(一同笑)

上村:確実に使わないですよね(笑)。

堀澤:そうですね。

ロイ:それでレコーディングですか。

堀澤:そうなんです。

ロイ:すごいですよね。

堀澤:歌は好きだったので、英語の歌ちょこちょこ歌ってたんですけども。本当にその発音だけどか、特化してきちっとやったことがなかったので。ただ、いつか行こうと思ってたので、ロイさんにも英語を習っていたりはしたんですけれども。そこですごくたくさんの気付きをいただいて。まず英語をすごい好きになったんですね。

これは、なんか楽しいっていうことになり。そこからすごく拍車はかかったんですけど。英語の発音っていうのがすごく……結局、アメリカでも、今後このCDは出していこうと思ってるんですけれども。

ロイ:今回、そのトレーニング、かなり受けられたんですよね?

堀澤:そうですね。

ロイ:どのくらい(受けた)?

堀澤:世界で出していくには、やっぱりそのレベルにいかないと。歌は歌えても発音があれだとちょっとがっかりってなってしまうので。そこのレベルを上げるのが1番苦労しました。まず日本で4か月、発音矯正の先生について。その方、歌も歌える方だったので、いろいろ総合的にレッスンを受けて。

今度はアメリカのほうに行って。向こうにはボイストレーナーではなくて、スターコーチと言って、スターに仕立て上げる、特別なコーチみたいな人がいるんですね。すごく細分化されているんです、お仕事が。なので……そのコーチに発音を習って。向こうで3ヶ月滞在してたんですが、その間、彼女のおうちに、2回、3回、ブートキャンプみたいな感じで。

ロイ:ブートキャンプ(笑)。

堀澤:はい。3、4日ですね、泊まり込みで。ずっと、移動中もぜんぶ発音の練習しつつ。

ロイ:じゃあけっこう口とか、疲れたんじゃないですか?

堀澤:そうですね。でも疲れるっていうよりも、彼女が疲れてましたね。

ロイ:(笑)。

堀澤:こんなに熱心にやる生徒は初めてだと。世界中の歌姫60人をやってきたけど、あなたの情熱はすごすぎるみたいな感じで(笑)。それで、お友達にもなって。なんて言うんでしょう。英語に対して情熱的にやっていただいて、ちゃんと歌えるようになって、それでCDもできたということなんですが。

業界の常識をくつがえす制作方法

上村:そして、できあがった、6月25日に発売になるアルバムなんですが。「KINDRED Spirits」ということでね。

このCDなんですが、業界逆パターンの作成方法というか。

堀澤:はい。そうですね。英語が喋れないとか、お金がないとか。いろいろなことがあったんですけど。その模様を、制作ドキュメンタリーみたいに作って。YouTubeにも公開してるんですが。ハリウッドに吠えろっていうタイトルで、1、2分見れる、お笑いあり涙ありみたいな(笑)。

上村:これおもしろかったです。

堀澤:はい、見ていただいて。

上村:朝見てきました。

堀澤:ありがとうございます。

上村:いえいえ。

堀澤:そこにも細かく、詳細はのってるんですが。普通はレコード会社に所属をして、レコード会社が年間の予算を作り。そして、コンセプトを決めて、そしてプロデューサーを決めて。そして制作っというのが普通の流れなんですけれども。私の場合は、なかなかジャンル的に難しいのもあって。

ロイ:いきなり、CDを作ってしまった。

堀澤:そうそう。

ロイ:早いですよね。

上村:すごいですね。

堀澤:ずっと考えてやってた時期もあったんですけど、なかなかうまくいかないので。まずじゃあもう、業界をびっくりさせるほどの、いい作品を作ってしまおうと。それで、世界のプロデューサーにプロデュースしてもらって。作ってきたもの、音源で勝負しようと思ってですね。逆パターンをやってみたわけですね。

だからアーティストが資金を作り(笑)。プロデューサーを探し、プロデューサーとコンセプトをいっしょに決めて。それに合ったものをつくって、っていう感じだったんですよね。

上村:そのプロデュースを手がけてくれたのが、セリーヌ・ディオンだったり、ホイットニー・ヒューストンなんていう大物のアーティストをプロデュースされている、スティーブ・ドーフさん。

堀澤:はい。

上村:しかもこの方、「ハリウッドに吠えろ」にもご出演されて。堀澤さんに対してメッセージを送られているということでね。これもぜひ見どころだと思います。

堀澤:スティーブは本当にいい人で。でも本当に、プロデューサーとしては超一流だったので、何度も私を励ましながら。レコーディングスタジオにも笑いをいっぱい提供してくださったんですけど。ちょっとうまくいかなくて落ち込んだりすると、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌもみんないっしょだよ、と。

「みんな間違ったりすることもあるんだから大丈夫だよ」と。「麻衣子もぜんぜん、そのレベルに負けてない」みたいなことを逐一、スタジオで私の状態を見ながら、走ってスタジオに入ってきて言ってくれるんですよね。うまくいったときもやっぱり走ってきて、「麻衣子最高だよ、グレート!」 ぎゅーみたいな感じで(笑)。

全身で喜びをはっきり表現してくださるので。私もとっても……英語は喋れないくせに、魂同士でコミュニケーションするみたいな。とてもシンプルな、温かいものを毎回共有できて。その感動自身が声となって、今回このアルバムに、投影できたかな、と思ってますね。

MVは佐藤信介監督が制作

上村:そんな、素晴らしいアルバムに仕上がってるんですが。そのほかにも、ミュージックビデオを作られているそうで、これまたものすごい人が関わっているということなんですけど。

堀澤:そうですね。本当にご縁がありまして。実は本日、公開された『万能鑑定士Q』っていう、綾瀬はるかさん主演の映画監督で、佐藤信介監督っていう、監督がいらっしゃるんですけれども。その監督が……実はこの私のアルバムの、ミュージックビデオを作ってくださったんですね。

ふだんは、ミュージックビデオというと、ミュージックビデオの監督が作ってくださるんですけれども。今回は、初めて映画監督がミュージックビデオを作るという、業界初の試みで。

上村:なんでも、17分あるショートムービーだということで。

堀澤:そうなんです、もう映画になってしまった。ミュージックビデオというよりショートムービーが頭についているミュージックビデオみたいな。とても、その楽曲を、映画のなかのタイトル曲として使っていただいているような。とても……今までにはない雰囲気で作っていただいて。この、ショートムービー自体も、監督がこの曲を気に入っていただいて。

1からぜんぶ脚本を書いて、携わってくださったので。監督が作る美しい世界。監督が心象風景を、背中の表現までもちゃんと映像にして届けてくれる。とても温かいものを届けてくださる監督です。それが、このショートムービーでも表現されているので、ぜひよかったら見ていただけたらなと思っています。

上村:はい。今回その、6月の25日に発売するアルバムに、豪華版でセットについている。ショートムービーなんですが、いち早く見たいよという方は、予告編がYouTubeで上がっているということで。

堀澤:そうなんです。今日からね、上がったんですけど。堀澤麻衣子と、入れていただいて。堀澤麻衣子とMVと。MとVというね、英語の。

上村:ミュージックビデオ。

堀澤:ミュージックビデオの略なんですけど。MVと入れていただけると。堀澤麻衣子はひらがなでも大丈夫なんですが。検索していただけると、そのショートムービーの予告編が見られます。なので、佐藤監督は、映画の「GANTZ」とかね、「図書館戦争」とかもやられてるんですけども。本当に映画さながらの予告編なので。ある意味おもしろく見ていただけるかなと思います。

上村:そのほかにもね、先ほど言った「ハリウッドに吠えろ」なんかもね。YouTube、見れますのでね。そちらもぜひご覧になっていただきたいと思います。

堀澤:はい、ありがとうございます。

上村:そのほかにも、CDについてる豪華特典でしたりキャンペーン。そういったものは、ホームページ、もしくはブログでしたりFacebookページ。といったものに掲載されていますので、こちらぜひご覧になって。豪華版を手に入れて、ショートムービーも見ようと。

堀澤:そうですね、はい。

上村:そして音楽も楽しんでいただきたい。

リスナーへのメッセージ

堀澤:ありがとうございます。今回の特典もいろいろありまして。

上村:はい。

堀澤:アメリカに行って歌を歌ったときに、新しいボイトレメソッドもできたんですね。そのチケットですとか、そういうキャンペーンなんかもありますので。だから、英語をもっとうまくしたい方とか。英語のレッスンのキャンペーンがついています。

上村:それはすごいですね。

堀澤:そうなんですよね。私もロイさんから習って、本当に概念が変わったんですよね。その部分もぜひ、お伝えできると思いますし。みなさんにそれをお届けできたらなと思っています。

上村:はい。というわけで、そろそろお時間がやってまいりました。最後に、堀澤さんの思いでしたり、リスナーへのメッセージをお願いします。

堀澤:はい。私は、音楽を通じて、優しいメロディーだったら優しい気持ちになるし、勇気のあるメロディーであれば勇気が心に湧いてくるじゃないですか。そういう素晴らしいパワーを音楽は持っているので、私はその音楽を通じて、みなさんの心と、心が穏やかになった、そういう状態をたくさん瞬間的に作っていきたいですね。

そのために歌を届けていますし、そして歌える喜びも同時に届けて、ボイストレーニングをライブのなかで、コーナーとしてやらせていただいたり。あとはスクールのほうでやらせていただいたりしてるんですけども。人と繋がる喜びって、人間が持つ1番の原点だと思うんですね。それを、生きている限り、なにかのかたちで伝えていきたくて。まずは1つ、この歌で、世界と繋がって喜びを、音楽でもいっしょに共有できたらなと思っています。

上村:ありがとうございます。それでは、本日お迎えしましたのは、歌手の堀澤麻衣子さんでした。どうもありがとうございます。

堀澤:はい、どうもありがとうございます。

ロイ:Thanks a lot for listning. See you on June 14. Bye bye.

上村:バイバーイ。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 初対面の相手から本音を引き出す「核心質問」のやり方 営業のプロが教える、商談成功のカギを握る質問力アップのコツ

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!