2024.10.10
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第1回:英語を「頑張らない」とは?<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):「西澤ロイのがんばらない英語」。
上村潤氏(以下、上村):はい、というわけで今週から始まりました新コーナー「西澤ロイのがんばらない英語」。お届けしますのは私、ナビゲーター上村潤と。
ロイ:西澤ロイです。
上村:はい。おはようございます。
ロイ:おはようございます。
上村:今週から新コーナーということで始めさせていただきます。西澤ロイさんは「がんばらない英語学習カウンセラー」ということで。
ロイ:はい。「納得!! 英語学習カウンセラー」。
上村:「納得!! 英語学習カウンセラー」。失礼致しました。というわけで、以前ロイさんには番組にゲストとしてご参加いただいたんですが、まずはロイさんのことをいろいろ聞かせていただきたいなと思います。よろしいでしょうか?
ロイ:はい。よろしくお願いします。
上村:まずロイさんは、子供の頃から英語に接していたとか、そういう特殊な背景はあるんですか?
ロイ:名前が西澤ロイなので、「帰国子女ですか?」って言われるんですが、僕、道産子なんですよ。
上村:道産子!(笑)。
ロイ:はい(笑)。中学校から普通に英語を学び始めました。だから本当に普通に英語をやってます。
上村:ほう! 僕と一緒じゃないですか!
ロイ:そうですよ。
上村:中学1年ぐらいで初めて英語の教科書を見て、「This is a pen.」から。
ロイ:そう。そこからです。
上村:「ABCD」英語ね。筆記体の書き取りとかやりましたよね。
ロイ:ああ、懐かしいですね。
上村:筆記体は今書けるかどうか微妙ですけど(笑)。
ロイ:僕も書けないかもしれないですね。
上村:ちなみに僕が初めてロイさんとお会いした時、やっぱり帰国子女の方、もしくはハーフの方だと思ったんですけどね(笑)。
ロイ:そう思っていただけると僕は得しているなというか(笑)。
上村:まあでも、ロイさん。「帰国子女の方なのかな?」「じゃあ英語ができても不思議じゃない」みたいな勝手な刷り込みというか、思い込みというか。
ロイ:でも実は最初に中学校で英語をやった時は、英語が暗号に思えてまったくわからなかったんですよね。
上村:ほう。その辺りも僕らと一緒だったんですか。
ロイ:一緒です。
上村:ああ、なるほど。英語が好きになっていったきっかけというのは何だったんですか?
ロイ:高校とか途中である程度、英語の授業はわかるようになって、受験英語としてずっとやっていて、本格的に英語ができるようになったって自分で思ったのは大学に入ってからなんですよ。
上村:ほう。
ロイ:大学で英語学科に入りまして、そこで言語学を学んだんですね。ちょっと普通の人がやらないぐらいマニアックに英語をやった時に、英語の考え方がすごいわかったりして、そこからすごく僕の中で上達したなあという。それまでまったく喋れなかったので。
上村:あっ、その時点でもまだ?
ロイ:大学に入ったときはそれまで6年間やってきて、一応英語が得意科目になっていたんですけど、まったく喋れなかったですから。
上村:えーっ! 何かこう読み書きはできるけど喋るのはまったく……。
ロイ:書きも怪しいですね。読めるけど、聞くのは教材とかだったらいいですけど、生の英語だったらぜんぜん歯が立たないしまったく喋れないという状態でしたね。
上村:へぇ、喋れるようになったきっかけというのは何から?
ロイ:はい。言語学を学んで、とくに意味論というのを学んだんです。意味論というのは単語の意味を深く考える、そんな学問なんですけど。
上村:ほう。
ロイ:そしてその意味論をやっていったら、英語の考え方みたいなのが見えてきたんですよね。例えば英語って、動詞をけっこう先に言うんですよね。日本語だと「昨日、レストランでお寿司を食べました」というように「食べた」って最後に言うんですけど、英語っていきなり「I ate.」っていうふうに言うわけですよ。そういうふうに動詞が先に出てくるわけですよ。動詞が大事なんだなと。それで動詞を深く学んだりとか、そういうことをやっていくと、何かこうしたら喋れるのかなと思えて、実際にそれをやってみたら喋れるようになったんですよ。
上村:なるほどね。英語を表面的な物じゃなくて、その根底にあるものを学んだことで英語が理解できたといったところですかね。
ロイ:そうですね。
上村:なんでも留学をされていたという話なんですけど、それはどちらに?
ロイ:アメリカのジョージア州に1年間留学していました。
上村:ほう。ジョージア州というのはけっこう田舎のほうですか?
ロイ:南部ですね。フロリダの横あたりなので、南部と言われるところで、ショージアの州都がアトランタ。
上村:あのオリンピックで有名な。
ロイ:そうですね。そこから南に200マイル、300キロちょっと南に行ったところの、超ド田舎でしたね。
上村:はぁ、なるほど。ちなみに、南部というとよく映画でも「南部なまり」って出てきますけども、それは普通の英語とぜんぜん違うものなんですか?
ロイ:いやあ、もう聞き取れなかったですね。
上村:えっ?
ロイ:まったく聞き取れなかったですよ。最初、南部なまりのことをまったく知らなかったんですね。それまで大学で英語で授業を受けたりして、英語で授業を受けたりしていて、けっこう自信持ってたんですよ。それで行った途端まったく聞き取れないんで「何だこれは!」みたいな。「ガラガラガラ」といろいろ崩れ去って、初日で日本に帰りたくなったんです(笑)。
上村:初日でですか?(笑)うわーっ。でもそこでぐっと堪えて。
ロイ:まぁ、やるしかないですからね。来ちゃった以上は。
上村:そうですよね。1日で帰って来たら大問題ですからね。旅行かな、みたいな感じになっちゃいますから(笑)。
ロイ:おかげでリスニング力がすごくアップしたんですよ。
上村:ほう。周りには南部なまりの人しかいなかったんですか?
ロイ:現地の学生は南部なまりがあって、あとはけっこう留学生がいました。
上村:なるほど。
ロイ:世界各地から、30カ国ぐらいいまして。
上村:なるほど。じゃあ同じ英語を喋っているんだけど国によってけっこうイントネーションやリズムは違ったんですか?
ロイ:ああ、ぜんぜん違いますね。例えば韓国人の英語は日本人とやっぱり似ていたり、アフリカ系の人たちの英語はまた違ったりとか、いろいろおもしろかったですね。
上村:なるほどね。そして留学が終わり日本に戻り、大学を卒業されてからTOEICで満点を取ったということなんですけど、満点取るってけっこうすごいことなんじゃないですか? とてつもないことと言うか。
ロイ:どうなんですかね。
上村:僕もぜんぜん知らないのでアレなんですけど。満点取れるってすごいですよね。
ロイ:まあ、それだけのことはやってきたというのはあるので、取れて良かったなあとは思うんですけど。
上村:TOEICの試験って受けたことがないんですが、どういった試験なんですか?
ロイ:2時間で200問解かないといけない試験なんですよ。
上村:ちょっと待ってください。2時間で200問ですか?
ロイ:200問。
上村:それは書くだけじゃなくて?
ロイ:最初に45分間リスニングのテストがあって、その後リーディング、読んだりして答えるテストが75分で100問ですね。それで100問+100問で200問あるという。
上村:へぇ。すごいですね。1問1答ぐらいで進んでいかないと2時間なんてあっという間ですね。
ロイ:そうですね、だからそういう意味でちょっと癖のあるテストで、「これ何だろう?」って悩んじゃうと点数が下がっちゃうんですよ。
上村:ほう。ですよねぇ。
ロイ:だから諦めることが大事だったりとか。
上村:なるほどね。それこそクイズ番組じゃないけど「パス!」とか(笑)。
ロイ:だから、のんびりした人とかおっとりした人は点数が上がりづらいというちょっと変わった試験ですね。
上村:それで満点取るってすごいじゃないですか!(笑)。
ロイ:そこは情報処理だと思っているんですよ。僕は。何か英語の試験というよりは、英語を使った情報処理の試験だと僕は思っているので、そう決めたらあとはドンドンこなしていくだけです。
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