CLOSE

プロレス会場をメディア化!(クライアントメリットを打出す新たなファンマーケティング手法)(全3記事)

プロレスが新たなビジネスの場を創出する--熱狂的なファンたちと生み出す、革新的なマーケティング手法

2017年8月30日、イベンターによる、イベンターのためのイベント「BACK STAGE 2017」が開催されました。大日本プロレスの登坂社長とプロレスラー・関本大介氏、株式会社リアルクロスの山口社長がトークセッション「プロレス会場をメディア化!」に登壇。新たなビジネスの場として、なぜプロレスが注目されているのかを語りました。

BACKSTAGEの大トリで登場

山口義徳氏(以下、山口):みなさん、本日は最後のこのメインイベントのスピーチを聞いていただくということで、本当にありがとうございます。今日はこれが最後ということで、私たちも気合を入れてお話ししたいと思います。

「なんで今日ここでプロレスの話するの?」と、みなさんがたぶん思ってると思うんですね。今日は、プロレスとクライアント、新たなファンマーケティング手法をお話しさせていただきたいと思います。

それではスピーカー紹介に移りまして、まず登坂さんのほうから自己紹介をお願いいたします。

登坂栄児氏(以下、登坂):すみません、着席のまま失礼いたします。大日本プロレスの代表を務めております、登坂栄児と申します。御年46歳。20歳の時にプロレスの会社に入りまして、この大日本プロレス、今年で22周年を迎えております。

今日は関本選手と一緒に横浜のほうからやってまいりましたので、どうかお手柔らかによろしくお願いいたします。ありがとう。ありがとう。

(会場拍手)

山口:ありがとうございます。関本大介選手、お願いします。

関本大介氏(以下、関本):大日本プロレス、関本大介です。よろしくお願いします。18歳の時にプロレスに入って、今は36歳なので、18年プロレスをやっております。先日、全日本プロレスさんの世界タッグチャンピオンになりました。これからもがんばっていきますので、応援よろしくお願いします!

(会場拍手)

山口:はい。ありがとうございます。関本さんはプロレス界ではその名を轟かせて、いろんな団体にあがっている人気選手なんです。昨年は全日本プロレスの歴史のある「チャンピオン・カーニバル」というものにも、優勝してたりしますので、今のプロレス界を代表する選手かなと思います。

じゃあ、私のほうも簡単に自己紹介させていただきます。山口と申します。今日はみなさんよろしくお願いします。リアルクロスという会社を去年立ち上げまして。インターネット業界で広告代理事業やメディア運営なんかをもう長年、17年ぐらいですかね、携わらせて頂いております。

そして、ファンマーケティング手法をいろいろと学んできた時に、Jリーグであるとか、Bリーグ、そしてプロレスだとか、そういったところにものすごくチャンスがあるんじゃないかなと。みなさんが知らないだけで、新たな可能性があるんじゃないかなという部分を、もっともっとやってみたいと思いました。

そして、私がプロレスがものすごく好きで、本当にこの業界や大日本プロレスさんとともにプロレスをもっと盛り上げたい。そういう気持ちを持って、今日、こういう場に来させていただきました。

そして、プロフィールにもあるソフトバンクアカデミアの外部1期生としまして、孫さんの後継者に手を挙げました。当時、私がソフトバンクアカデミアで手を挙げた時、第1期生なので、1万1,000人か1万4,000人かの中で100人には選ばれて、今も実は現役でアカデミア生です。

もしかしたら今度会うときはソフトバンクの社長に……。まあ、たぶんなってないとは思うんですけど(笑)、一応そういうこともやっております。

プロレスブームが再燃

それでは進めて参りましょう! 実は今プロレスブーム再燃してきております。会場に来るファンのみなさまも、ものすごく熱いんですよね。そういった部分を大日本プロレスさん含めて、ご紹介していければなと思います。

プロレスブーム再燃。テレビ番組の『アメトーーク!』でも、プロレス芸人みたいなかたちでものすごく多くの方が今見られていまして。例えば「俺達のゴールデンプロレス」「今、プロレスが熱い芸人」「女子プロレス芸人」とか。

もしかしたら観られた方もいらっしゃるかもわからないんですけど、プロレス大好き芸人の皆さんがプロレスについて熱く語る、そういう部分でもテレビに取り上げられたりしています。または、山手線を1車両ジャックして、プロレスのイベントを宣伝したり。

『豆腐プロレス』という番組をみなさんご存じでしょうか。あのAKBが、実は本気のプロレスに挑戦しました。昨日、実際に後楽園ホールでAKBの松井珠理奈さんだとか、そういう方々が中心になって本当のプロレスをみなさんに見せたんですね。実は、プロレスは今、芸能界も熱い注目をしているんです。

そして「大日本プロレスさんというのはそのなかでどんな立ち位置なの?」というところを、ちょっと紹介動画がありますので、じゃあDVDのほうをお願いいたします。

(試合動画が流れる)

山口:関本さんちょっと、今やられてるところ、大丈夫ですか?

関本:大丈夫です。

山口:これ、今、投げてるほうが関本さんです。(試合動画の中で)しゃべってるのは、実はこれは登坂さんなんですね。

登坂:はい。適当なことばっかりしゃべってますけど、今回は、一昨年の両国国技館での大会の試合を使ってもらってます。

山口:おっ、決まりました!

登坂:山口さん、大日本の紹介じゃなくて、関本さんのいいところの紹介じゃないですか。ぜんぜん大日本のいいところが出てない。関本さんだけのVTRというような。

山口:ちょっとですね、このあとちゃんと「大日本さんがどんなところなの?」という部分は……。

登坂:ちゃんと紹介してくれるんですね。

山口:そうですね。

登坂:あー、ちょっとドギマギしました。

山口:関本さんのことをみなさんに知ってもらいたくて、それでちょっと紹介させていただいきました。

関本:ありがとうございます。

レスラー関本選手の魅力

山口:関本さんは、本当にプロレス界の中ではタフマンなんですよね。すごく体力もあって、技の切れ味がやっぱり違いますよね。

関本:そうですね(笑)。

山口:(笑)。

登坂:関本さんは試合の内容とか練習はすごく真面目で、 試合はいつ(観に)来ても(パフォーマンスが)いいんですけど、しゃべるのはまったくダメで(笑)。今日のイベント、ミスキャストじゃないかと心配してるんですけど。関本さん、ほぼしゃべらないですもんね。

関本:いやいや、あの……はい。

登坂:「はい」ってなんなの(笑)。

関本:しゃべりできないです。

登坂:ただ、大日本プロレスを知ってもらうには本当にいろんな側面があるんですけれども。関本選手は本当に大日本プロレスの顔ですから、今日はみなさんに知っていただくには一番いい選手かなと思います。

関本:すいません……。

山口:関本さんというのは本当に身体で魅せられる。胸板なんかすごいんです、あとでもしかしたらみなさんで見せてもらえるかもわかんないですけど、身体がすごいんですよね。

登坂:両国国技館とかで、すごいやっぱり何千人もいるお客さんが集まっているところで試合をされていらっしゃいますので、キックバックが非常に大きくて、いろんな団体にもすごく呼ばれるような、そういう選手でございます。

(動画終わり)

山口:はい、ありがとうございます。今ちょっと関本さんのご紹介をさせていただいたんですけど、「会場にどんな方が来てるの?」という部分をちょっと見ていただければなと思います。

プロレスが女性に人気の理由

大日本プロレスの来場者は、女性の方がなんと44パーセント。男性56パーセントに対して女性が44パーセント。登坂さん、女性がやっぱり多いですね。

登坂:実際、僕たち見てるとね、関本選手ね、なんか女性はもっと多い気がします。

山口:あ、イメージ的には。

登坂:すごいアグレッシブで。例えば僕らはプロレス見せるだけではなくて、物販で商品を売ったりするんですけれども。実際に物販に来るお客さんは、女性は20代から30代の女性がすごく熱心に買っていただけるので、実際の数字よりも女性の方の人数が多いし、パワーもすごいなというのは実感しています。

山口:そうですよね。関本さんは実は売店に立たれたりもするんですよね。関本さんが直にお客さんと触れ合った感じで言うと、この女性が44パーセントという部分は実感ってどうですか?

関本:そうですね。男性のほうは、プロレスを見て売店であんまり話さないで帰ってしまって。プロレスだけ見たら帰っちゃうんですけど。女性ファンの人たちは、物販に来て、やっぱりいろいろコミュニケーションをとって物を購入してくれるというか、そういうイメージが強いですね。

山口:なるほど。関本さんは売るのはお上手なほうでしょうか? 自己評価としては。

関本:いや、ぜんぜんです(笑)。

山口:(笑)。

登坂:ただ、この44パーセントの中でも、関本選手は年間220〜230試合してて、大日本プロレスとしても175試合組んで地方で試合をしてるんですけれども。おっかけのお客様がほとんどが女性です。都内からやっぱり20人、30人来られるお客様はほとんどが女性です。すごい熱心です。

山口:そうですよね。私も実はよく会場にうかがって、実際ブースにも立たせていただいたことがあるんですけど、本当に女性のお客さんはすごいんですよね。

熱心というか、選手との距離感が大日本プロレスさんは近いので、すごくお話をしたがるという部分は強いかなと思います。それを実はある意味、我々はファンマーケティングの部分で活用させていただいていたりします。

この来場者プロフィールのその2なんですけど、年齢層で言っても、ちょっと見ていただきますと、ボリュームゾーンでいうと40歳から49歳の方が40パーセント。やはり昔プロレスを観てた方なんかが今、会場にすごく戻ってきてるんですよね。

そのプロレスという部分を、「今のプロレスってどうなの?」というところをすごく楽しんでいただいているんじゃないかなと思います。

そして30歳から39歳が24パーセント。そして19歳〜29歳が16パーセント。このゾーンでいきますと、実際マーケティングでいくとやっぱり物を買う人たちが対象となってきますので。

レスラー自らファンの前に立つ

我々は物販であったり、なにかアクションを起こしてもらおうと思ったときに、これぐらいのボリュームゾーンの方というのは比較的お金に余裕があるというか、心に余裕がある方、そういった方が来られてると思います。年齢層が本当に広いですよね。

登坂:そうですね。ご存じの方もいらっしゃるし、もしくはご存じない方もたくさんいると思いますが、うちは関本選手のように通常のいわゆるプロレスをやる選手と、デスマッチという、比較的過激な、例えば椅子を持ち出したり、鉄の棒を持ち出したりとか、そういう試合をするんですけれども。業界の中でたぶんお子さんを連れて来られる率が一番高いと言われています。

山口:確かに。

登坂:それは先ほど言ったように、40代ぐらいの僕と同じような年齢の方がお子さんを一緒に連れてくる方がいらっしゃって、すごく感じますね。

山口:そうですよね。関本さんなんかも、若い人たちが関本さんに対してよくしゃべりかけてるなというのは傍目で見ててもよく思うんですよね。

関本さん的にはどうでしょうか。若い方、もしくは40歳以上の方が来られたときに、なにか対応の差とかってあるんでしょうか?

関本:いえいえ。

山口:一切ない?

関本:一切ないです。

山口:一切ないらしいです(笑)。

関本:一切ないですよ。

山口:もう公平に?

関本:はい。もちろんです。

登坂:関本さん、それよりまず水を飲んだほうがいいんじゃないですか。関本さん、質問に答える前にまず水を。

山口:そうですね。

(関本氏、水を飲む)

登坂:関本さんは非常にていねいで、中腰でいつもちゃんと対応してやってます。チャンピオンでもね、ぜんぜん偉そうにしないのね。

関本:はい、ええと……すいません。はい。

大日本プロレスの魅力

登坂:まあ一応会社自体が、リングにいるときはスペシャルなものとしてみなさんにほめてもらいたい部分もあるんですけど、リングを降りたらみなさんと一緒というか。

上下はつけられないですけど、どっちかというと、みなさんに教わることが多い立場だということは、入門当時から各選手に言っています。

山口:それは本当に感じますね。私もいろんな複数の、新日本プロレスさんとか全日本プロレスさんとか老舗の団体とのおつきあいもありますし、いろんな団体とのおつきあいもあるんですけど、大日本プロレスさんは本当に仕事がやりやすいです。

今日も実は、あちらにブースを出させていただいていまして、宇藤(純久)という選手も助っ人参戦してブースに立っていただいています。こういうBtoBイベントの中でも非常に協力的にやっていただいてて、私的には非常に助かるなと思います。

そして、その中でもエースの関本大介選手がこんだけフレンドリー。あとでみなさんにアルゼンチン・バックブリーカーとかやっていただけるみたいなので。

関本:えっ、そうなんですか?

山口:あ、それはないですか(笑)。

関本:いえいえ。

登坂:ダメです、ダメです。言うと本当にやりますから(笑)。

山口:やばいですね(笑)。

登坂:時として、正太郎君と鉄人28号の関係になったりしますから。

山口:やばいですね。鉄人になっちゃうと。

登坂:鉄人みたいになりますからね。なんでもやります。

山口:関本さんすごく真面目なので、みなさんそのへんはうまく考えていただければなと思います。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 初対面の相手から本音を引き出す「核心質問」のやり方 営業のプロが教える、商談成功のカギを握る質問力アップのコツ

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!