
2025.03.19
ドバイ不動産投資の最前線 専門家が語る、3つの投資モデルと市場の展望
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木暮太一氏(以下、木暮):それに補足でいうと、僕がやってるのは、「内的要素と外的要素を分けて考える」って言ってるんですね。で、内的要素ってなにかっていうと、その人のやる気とか能力とか意識とか、自分の中にあるものなんですよ。外的要素っていうのは、その人を取り巻く環境なんですね。
例えばダイエットをやりたい人たくさんいるじゃないですか。でもほぼ失敗するじゃないですか。あれってなにかっていうと、内的要素と外的要素をそれぞれ適切に整えてないからなんですよ。
どういうことかっていうと、ダイエットしたい人はやる気はあるんです、最初は。それで、内的要素はしっかり、やせたい、やせようとしていてやせたいと思ってる。やる気はあるんです。だけどその環境を整えてないんです。外的要素を整えてないんですよ。だからケーキがその辺にあるわけです。おやつが目の前にあるわけです。これ、外部環境じゃないですか。外部環境を整えないから、ついつい、内的要素のやる気がそれに負けちゃうんですよね。
どうするか。僕、2010年に、今から7年前に、それまでけっこうおでぶちゃんだったんです。僕、体重が90キロぐらいあって、それから半年で12キロやせたんですよ。本当、毎月2キロずつ、もうきれいにやせてったんですね。そのときにまずやったこと。一番最初にやったことは、たくさん項目が測れる体重計を買うっていうことなんです。僕が買ったのは7項目ぐらい測れる体重計なんですよ。
福山敦士氏(以下、福山):体重、体脂肪以外に?
木暮:体重、体脂肪、なんかBMIっていうやつと、あと骨格筋肉率と、あと体年齢とか、あと、もうもはやそれがなにを指すのかわからないんですけど、そういうので7項目ぐらい測れるのがあったんですよ。それを買って毎日それに乗るんです。
でね、もしこれが体重しか測れないやつだったらどうなるか。すごくがんばらなきゃいけなくて、モチベーションが続かないんです。たとえばがんばってもやせない時期ってあるんですよね。最初はおもしろいようにやせてくんですけど、頑張ってもやせない時期っていうのがあるんです。ここにあきらめちゃうんです。これで内的要素のやる気が尽きるんです、この時期に。だからどうするか。おまえはうまくやってるよっていうふうに、外部からちゃんとほめてもらわないといけない。
福山:なるほど。
木暮:7項目あったらどれかは改善してますから。どれかは改善してるっていうのが見えることが僕の減量生活を支えてたんですよ。なので、しっかりとやる気に依存しないで、っていうか頑張りすぎなくてもやせられるっていうのをやったんですね。
自分のことを考えるのも同じかなと思ってて。今からもうキャリアを考えていこうとか変えていこうっていうときに、やる気フルになっても、そのやる気っていうのはいつか尽きるんですよ。三日坊主って言い方もしますけど、3日間で尽きるんですね。
そうじゃなくて、みなさんの周りにある環境を変えてきましょうということが、僕、一番大事かなと思うんです。自分が、ふだん目にするものを変えるんです。
たとえば、僕、ハワイが大好きなので、部屋の中にハワイの写真とか貼ってたんですね。なんですけど、それがいけなかった。それを見るとどうなるか。現実逃避したくなるんですよ。仕事のやる気がなくなるんですね。だから仕事のやる気がなくなるから、それ全部剥がしたんです。その代わりに仕事のモチベーションが上がるようなものを貼るんですけどね。
このように、自分のやる気に依存しないで、周りから変えていくっていうことなです。なのでけっこうな激務にも耐えられたし、継続して結果を出せるようになったのかなというふうに思うんですよね。福山さん、なにやってます?
福山:僕の場合は2つで「目標を設定すること」と「進捗を追うこと」。当たり前のことなんですが。
木暮:目標設定と進捗を追うこと。
福山:はい。目標設定のコツはただ1つで、目標を下げることですね。
木暮:下げる?
福山:目標を掲げたら、自分が100パーセントやってできるところじゃなくて、70パーセントくらいでも達成できるところに設定をするっていうのが、目標設定初心者向けのコツだと思うんですね。
木暮:それは新しいですね。目標高くないといけないみたいなことをみんな言いますけど、逆なんだ。
福山:逆ですね。でも逆なんですけど、木暮さんの話に若干近くて、達成感を得るということです。
木暮:ああ。
福山:達成体質を作るっていうのが、これすごく大事なんですよね。
木暮:それはそうですね。本当、僕も最近また減量生活を始めたんですが、減量生活の初日やったこと、腕立て、5回。
福山:え、5回(笑)。
木暮:なんですよ。すごい大事な話なんですけど、やる気って初日が一番マックスなんですよ。しかもやる気って、使うとなくなるんですよ。「やる気は有限」なんです。今日がんばっちゃうと、「やる気」が減ってしまう。そして明日もがんばると持って減ってしまう。その結果、3日すぎるとやる気が尽きて三日坊主になっちゃう。
福山:ああ、なるほど。
木暮:初日は、「やる気」を使っちゃだめなんです。で、やる気を使わずにできるくらい超簡単なことをやります。それを続けていくうちに、それが習慣化します。そうなったら、やる気がなくても継続できます。腕立てするときも、初日は5回、次の日も5回、次の日も5回っていうのを続けます。それくらいでいい。それを続けて、だんだん習慣になったら10回にして20回にしてっていうことをやっていくんですね。「目標を下げる」というのは、それとちょっと近いですね。
福山:なるほど、近いですね。達成体質のポイントはもう1つで「約束を守ること」です。ビジネスは全て「約束を守る」ってことで成り立っていると思うんですね。それが自分との約束を守るってことで自信がつきますし、相手との約束を守るってことで信頼が構築される。なので約束を守るってことが、ビジネスにおける達成体質を作るコツかなと思っています。
木暮:約束ってどう設定してます?
福山:それが目標です。
木暮:じゃあ目標ってどう設定してます?
福山:目標は「とりあえず決めること」ですね。見つかるものではなく。強いて言えばがんばらなくてもできることに最初は設定する。目標設定には本当にいろんなポイントあるんですけども、初心者に関しては、まだ達成できるという自信がないし、やる気はあるんだけど過去いろんな目標を掲げては達成できなかったということがある場合は、なおさらです。
木暮:じゃあ、もう、とにかく頑張らなくてもできるやつをまず目標にすると。
福山:そうです。
木暮:目標のジャンルは?
福山:目標のジャンルは「行動目標」にすべきです。目標設定には大きく分けると、最高目標と最低目標という2つがあって、最高目標というのは結果です。相手ありきっていうか、野球で言えば優勝するとか、ヒット打つとか、どんないい当たり打ってもそこに野手がいればアウトなので。逆も然りで、ぼてぼての当たり打っても野手がいなければヒットなっちゃうんで、それは相手ありきの結果、それが最高目標。
でもそれだけを目標として掲げちゃうと、自分ががんばっても結果が出ないケースがあるので、頑張りを計測しづらい。なので自分の行動で相手が関係なく達成できるところを最低目標とする。また野球で言っちゃいますけど、バットをちゃんと振るとか、一塁まで全力疾走するとか、ビジネスなら約束の時間守って行くとか、目を見て挨拶をするとか、もうそんなレベルかなと思って。
木暮:それを分けるのはいいですね。
福山:で、最低目標の達成を繰り返すと、達成感というよりかは、達成しないことが気持ち悪い体になってくる。それが達成体質です。
木暮:それ、どこかに書いてるんですか。
福山:僕が教わったのは、辻先生の本です。大学時代にメンタルトレーニングを受けてたんですけども、スポーツドクターの辻先生っていう、『スラムダンク勝利学』の。辻先生に習って、最低目標という概念を学びました。達成体質はオリジナルです。学生時代は野球の監督的なことをやってたんですけども、ただ勝つぞとか、優勝するぞみたいなことばっかりじゃなくて、そのために自分ができる最低目標は何かっていうのをセットで考えるようにしていました。それがビジネスでも応用できて。
木暮:それはテーマはなんでもいいんですか。
福山:テーマはなんでもいいと思います。
木暮:仕事に関してでも、ダイエットに関してでも。
福山:仕事で言えば、営業でも受注するとかっていうのは相手が発注しないと決まらない話なので、約束どおり、時間どおり行くとか、資料を前日までにそろえるとか、確認の電話をするとか、声に出して挨拶するとかは、自分が起点となってできる話なので。
木暮:それはいいですね。ちょっとみなさんもやってみましょうか。今日やる最低目標、決めましょうか。
福山:(笑)。
木暮:自分だけでできることです。相手に依存しなくてできるやつがいいですね。自分が1人でやりゃあできること、かつ80パーセントとか70パーセントの気合いでできるやつ、それを決めましょうか。みなさん、考えてください。
なににしようかな。福山さん、なににします?
福山:僕の場合だと、ブログを書くとかは、1人で完結できるじゃないですか。今だと、いろんなコンテンツを作ってるので、動画コンテンツ、今日1日1個作るとか。1日1個作るってことはできなければ、じゃあ、内容を考えるとか、章立てを決めるとか、ってどんどんブレイクダウンしていって。
木暮:小さくしていく。
福山:小さくして。今日、この場でこの椅子に座りながらでもできることをちゃんと考えて1個ずつやってくっていうかたちですね。
木暮:僕、決めました。
福山:なんでしょう。
木暮:今日はもう腕立て3回にします。
福山:あれ、下げちゃうんですね(笑)。
木暮:でも、3回やるっつったら多分、3回で終わらなくて5回できるんすよ。3回でいいって思ってるから5回できるんですよね。でも、こういうものの積み重ねだと思うんです。彼はもう独立半年で年商が1億超えてるし、はたから見ると僕も会社辞めてうまくいってるように見えるんですね。
目立つことをやっていると、世間からすると、すんげぇことばっかやってんじゃねえかなっていうふうに思われがちなんですが、実際そんなことないですからね。こういう小さいことの積み重ねなんです。あと、福山さんどうかわかんないけど、僕、毎朝起きるの10時ぐらいですからね。
福山:(笑)。
木暮:(笑)。すんげー朝苦手で、夜も若干寝るの遅くて2時とかなんですけど。でも10時まで寝てるんで、『とくダネ!』ない日は僕、『とくダネ!』終わってからおきるんですよ。
福山:見てないんですね(笑)。
木暮:これは一例ですが、でもそんな感じです。そんな人間なんです。でも大丈夫なんです。自分の軸を決めて、フラグを立てたここの領域だけ頑張るっていうのをちょいちょいやってくと大丈夫です。スーパーマンになる必要はまったくないので、そこが一番大きい誤解かなっていうふうに思うんですよね。
福山:そうですね。まさに僕も会社名、レーザービームって会社ですけども、イチロー選手のバックホーム送球からいただきまして。イチロー選手、一番尊敬していて、イチロー選手もやっぱり勇気を与える存在かなって思っています。
大きい背中、大きい結果と、それに対しての言葉、インタビューで、どうやってそんな結果を出すんですかって聞かれて、普通じゃない成果を出すために普通じゃないことするんじゃなくて、当たり前の毎日を積み重ねることだって仰っていましたね。
彼がやってるのは、毎朝、同じ時間に起きて、同じものを食べて、同じルートで行って、打席に入る前に同じルーティーンをする。動作としては、そこだけ彼は貫いていて、結果はもう結果なのでっていう話をしてるんです。
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