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ぶっちゃけ“採用オウンドメディア”ってどうなの?(全5記事)

「メルカン」はなにを目指すのか オウンドメディアから脱皮する“一歩上”のチャレンジ

PR Table Labo主催のイベント「ぶっちゃけ“採用オウンドメディア”ってどうなの?」。採用活動に力を入れるメルカリのオウンドメディア「メルカン」編集長・松尾彰大氏が、採用オウンドメディア運用に求められるスキルセットや、メルカンの今後の方向性について語りました。

編集のスキルセットは貴重

菅原弘暁氏(以下、菅原):(メルカン立ち上げが)去年の5月でしたっけ? もう9ヶ月経ちましたね。

松尾彰大氏(以下、松尾):まぁいつ潰れるかわからないですけどね、メディアも。

菅原:9ヶ月続くのはすごいなあとは思いますけど。だって自前でやってますもんね?

松尾:はい、ちょっと外に出したいですけどね。ちょっとお手伝いしてほしい(笑)。

菅原:お待ちしております。

松尾:あ、コンテンツ。推すの忘れてました。コンテンツを作れないと思うんだったら、PR Tableさんの提案資料を、上司にYESって言わせることを、まじめに考えたほうがいいですよね。

菅原:なるほど。ログミーさんここ太字でお願いします。

(会場笑)

松尾:メルカリもぜひ使わせてください。

菅原:以前、うちがメルカリさんのを書かせていただいたときに、使っていただいていて。

松尾:掲載しています。

菅原:やっぱり親和性ありますよね。うちも、メルカリさんが自社で語っていてベースにしているので、そのまま使えるだろうなとは思っていましたが、ありがとうございます。ちょっと想定外のラブコールでうれしいですね(笑)。じゃあ次、「想定外だった効果」。

松尾:そうですね、ある意味ここまで、僕もHRっていう仕事自体が初めてだったので、どっちつかずになるかなって思ったんですけど、個人的にはある意味両立できてるかなと思っているというのが1つ。

ネガティブなところでいうと、社内的に任せられる人を育てるっていうのがやっぱりすごく大変です。なので編集上がり、編集経験がある人をほしいなってどうしても思っちゃうし、そこのスキルセットっていうのはある意味貴重だなと思いますよね。

菅原:どういうスキルなんですかね、それは? あえて言語化するならば。

松尾:一気通貫でちゃんとコンテンツ作れるっていうのが大前提だと思うんですけど、やっぱり企画じゃないですかね。企画さえできればなんとかなるというか、それもライターさんにお願いすれば、イメージしているものがそもそもあるので、コンテンツって回せると思うんですけど、企画のハードルって意外と高いのかなと思って。想定外というか、学んだことですね。

菅原:うちはいわゆる無料ユーザーさんもいるんですね。自分たちで書かれて投稿してくれるユーザーさんもいて、これ感覚値なんですけど、広報の人より人事の方のほうが書ける人が多いですね。

なんで書けるのかって聞いていったら、元リクだったとかあるんですけど、でも相対的に、プレスリリースとかを書くよりも、求人票書くとか会社の魅力伝えるとか、そういうところで伝えるほうが、近いのかなというのを。

松尾:そうですね。

菅原:ファクトを並べる、整理するのと、メッセージをちゃんと伝えるっていうのはまた別なんだろうっていう。相対的にですよ。

松尾:うちはけっこう広報がイケてるので信頼はしていますけどね。広報のやつは最初っから見てないで、自分の色出してくださいみたいな、言うまでもなく勝手に出すみたいな。それはすごくいいかなと思ってますけど。

菅原:あれはあれですごく色があっていいですよね。

松尾:僕だったら絶対あんなの書けない。

菅原:松尾さんがニョロ(~)とか使いまくったりしたら(笑)。

松尾:やばいですよね~~~~(笑)。

メルカンが目指すもの

菅原:ありがとうございます。じゃあ次、これが最後ですね。「メルカンがぜんぜん今、完成形じゃない」という話をしてたんですけど、今後どうなっていくのか。なにを目指していきたいのか。

松尾:1つの選択肢は、やめるというのはまだまだありえるかなと思っています。コストに見合ってるかっていうのも、自分とか会社のステージがどんどん変わってくるので、別のかたちになるっていうのはあるかな。

もう1つが、コンテンツプラットフォームを名乗ってるので、リクルーティングのメディア、オウンドメディアっていうところから脱皮して、メルカリの情報がちゃんと集まってるメディアというか、Webサイトくらいのレベルに昇華させたいなと。なのでコンテンツの幅も社史がちゃんと載ってるとか、どういうかたちかわからないですけど、もう少し株式会社メルカリのことがわかる。プロダクトというよりも株式会社メルカリのことがわかるコンテンツプラットフォームにしていくっていうのがやっぱり1つの、一歩上のチャレンジかなとは思っています。

会社自体がグローバル化を志向してるので、日本語以外のコンテンツとか。各ローカルのヘッドクオーターの拠点が使いだすとか。それはあるかなと思ってます。

菅原:コンテンツマーケティングなのか、ブランドジャーナリズムなのかみたいな感じがあるんですけど、けっこう後者のイメージですよね。

松尾:コンテンツマーケティングとか勘弁してくれと思ってる立場なんですけど、ブランドメイキングのほうとかマーケティングは、オフラインとかオンラインとか、あと企業広報であるとか、IRとか、そういうことにHRとして、こういうメディアを持ってるメンバーが携わるっていうのも、おもしろいかなと思ってるので。

それはちょっと、個人的にも楽しみたいなと思ってるんですよね。

菅原:メルカリさんが今後も成長していくにつれて、パワーを持てることがありますもんね。

松尾:もしかしたら採用サイトになるかもしれないし。

菅原:1周回ってね、あるかもしれない。ありがとうございます。

というところで質問としては以上なんですが、今させていただいたのは、わりと多かった質問を代表してやらせていただいたので、ちょっとこの質問が漏れてるとか、これも聞きたいとかあるかと思うので、質問を募りたいと思うのですが、なにか質問がある方。

中途と新卒はわけて考えない

質問者1:普通に聞いちゃっていいんですかね、ありがとうございます。職種とか、新卒とか中途とか、そういうカテゴリーでコンテンツを作っていると認識してるのかっていうのが1つ目。

もう1つ、ちょっと話題として出ていたんだろうなと思ったんですけど、ちょっと整理できていないのがもう1個あって、社内で編集会議に出るような方たちの役割とか。

どこまでやっているのかなと。企画とか、ネタを作るところまでなのか、実際書くところまでなのか、どこまで持たせてやっているのかなっていうのが2つ目に聞きたいですね。

松尾:1個目に関しては、基本的には99パーセント中途採用のメンバー構成なので、あんまりそもそも、中途だったり新卒というものを考えないです。

ただ職種に関していうとエンジニアはテックブログがあるので、テックブログをもっと書いてくれっていうことを、逆にいいます。

そっちのほうが魅力的だし、顔出し問題も起きなくて済む。それだったらそっちがんばってくれと。

もしくは対談とかでやりたいとか、こういうデータ使ってこういう要素でやりたいですみたいな提案はすることは、プロダクトサイドではありますけど、という感じです。

新卒も、僕らはちょうど今始めていて、16(16年卒)が入って、17、18、19と今やってるんですけど、逆に新卒の給料いくらですみたいな出し方がないんですね、そもそも。

選考過程でお給料も決まるし、評価も決まるし、配属も決まるし、いつ受けてもいいし、みたいな感じでやってるので、そこのブランディングをメルカンでやるみたいな。新卒だからみたいなブレはないですね。新卒が中途の枠に応募してくるとか普通ですし。

新卒が、ちょうど16のメンバーが半年経ったときに、新卒メンバーが週に1本2本、コンテンツ上げていくみたいな企画もやったんですけど、それで新卒タグ付けて、URLを渡せば、受けてくれる人とか、口説きたい子も。

16で入った子たちはこんな感じで半年後に、すぐUSに出張いったりとか、「これだけみんなに共感されることを早く書けるようになるよ、いいじゃんうちら」みたいな感じでやることはあります。

タグ管理とかもカテゴリー管理みたいなのはやってます。2個目の……。

質問者1:編集に出てる方の役割の範囲は?

松尾:基本的には企画や重めのコンテンツの制作だったりとかに、僕自身は寄せてます。あと最後のチェックとか校正とか。一応メンバーの方たちに振るのが企画と、取材なり収録なり、撮影は適宜会社のカメラうまい人とか、僕がパパッと撮って。で、書いてねという感じです。

質問者1:書く内容も任せる?

松尾:基本的にそうですね、ただプロットさえ書ければ、僕はもう誰でも書けると思っているので、プロット書くのが重要ですね。

質問者1:なるほど、ありがとうございます。

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