2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
リンクをコピー
記事をブックマーク
石井リナ氏(以下、石井):カイさんに、InstagramのStoriesの例をいっぱい出してもらったんですが、SnapchatでもInstagramのStoriesでもどちらでもいいんですけど、参考にしてるアカウントとか「ここがおすすめ」という企業アカウントがあれば教えてほしいです。いかがですか?
松村淳平氏(以下、松村):僕は、SnapchatでいうとRed Bullですね。Red BullはStoriesに専門MCみたいな人がいるんですよ。もうすごくしゃべれて、イケメンだったりかわいかったりするんですけど。そういう人たちが毎回出ながら、数十秒の間になにかをドーンと紹介して、1時間後別の場所に行ってなにかをまたドーンと紹介するみたいな。Red Bullのイベントに潜入していったり。
そのMCの人もそこから人気者になっていったりする使い方を見てると、うまいなと思います。
石井:けっこうリポーターを使うようなアカウントが増えてますよね。いかがですか?
兵頭陽氏(以下、兵頭):僕はけっこうゲームとか車とかが好きだったりするので、トヨタ(自動車)さんのアカウントはフォローしてます。あと、海外だと「IGN」というゲームメディアさんがあるんですけれど、全世界のゲームとかが流れてくるアカウントがあるので、そのあたりが好きな方にはおすすめですね。
カイユリコ氏(以下、カイ):確かにゲーム系で、最近すごいゲームの中の画像がきれいじゃないですか。その名シーンの一部みたいなものを切り取ってどんどんStoriesにあげているアカウントがあって、それはすごいきれいだったなと思いました。
たぶん国内では、そんなにインスタのStoriesで「ここ、がんばってるな」というのはまだ見たことなくて。普通のインフルエンサーのかわいい女子がやっぱりうまいですね。友達とたわむれてるのとか、超かわいいんですよね(笑)。
石井:(笑)。
カイ:Storiesらしいなというか、あざとさが見えない感じでいいなと思っています。
石井:なるほど。女の子の話でいうと、インスタグラマーは今すごいバブル、Instagramバブルだと思ってるんですけど。インスタグラマーが必ずしも動画、スナップチャッターみたいな、Instagram、Storiesのインフルエンサーみたいになれるとは私は思っていなくて。けっこうバレちゃうんですよね。静止画がかわいくても動画はむずかしいとか、親近感を持てないとか。けっこう、そこがハードルだなと私は思ってるんですけれど、いかがですか?(笑)。
カイ:今、うちにインスタグラマーと呼ばれる人たちが1,200人ぐらいいて、その中で動画をあげているのは2割弱ぐらいですが、そのうちの半数以上はメイク動画ですね。目だけ映してるメイク動画だったり、後ろ向きでヘアアレンジを載せてたり、確かにがっつり顔を出してる人は少ないですね。
タレントさんで、CMとかも出ててみたいな人はぜんぜん出してますけど、それ以外の人はは確かに、たぶん静止画より盛れないので隠してるんだなと思います。
石井:スナップチャッターの方、いろいろいらっしゃるという話だったと思うんですけれど、具体的にみなさんどういう投稿をされてるとかいうのはありますか?
松村:Snapchatをすごくやってる人は、基本的に自分も普通にガンガン映します。でも、さっきおっしゃったような、例えばそもそもインスタで人気だったという子、静止画で人気だった子たちは、動画だと外カメで「今、遊んでるなう!」みたいな、外の様子をバンバン投稿するみたいな子のほうが多いですね。
やっぱり顔が、動画だとまんま出ちゃうじゃないですか(笑)。それが嫌だという子たちは、自分が遊んでる風景とか友達の様子とかを出してる人が多いかなと思います。
石井:なるほど。Snapchatだとインフルエンサーという定義が私、すごくむずかしいかなと思ってるんですけど、そのあたりはどう考えられてますか?
松村:フォロワー数とかいう概念がぜんぜんないじゃないですか。
石井:はい。
松村:そこはまだうちも探り探りという感じです。スコアで見ればいいのか、友達数で見ればいいのかということもけっこう議論だと思うんですけど、友達といっても外から見てもぜんぜんわからないですし。どの指標で測ればいいかということはまだわからないので、これから考えていくというかたちだと思います。
石井:そうですよね。企業さんとかも「どうするんだろう?」とすごく思っています。今は、Instagramのフォロワー何人とかリーチ数何人でインフルエンサーみたいな方々にいくらというお金のお支払い方をしていると思うんですけれど、Snapchatだと自分しかフレンド数がわからない、把握していないと思うので。挙手制(にするわけ)にもいかないし(笑)。
お友達とすごくChatをしていれば、スコアも上がっていっちゃうと思うので。そこらへんがインフルエンサーマーケティングにも、関わってくるところなのかなと思っています。
カイ:再生回数とか、出ませんでしたっけ?
松村:再生回数は出るので、うちの場合は24時間経つギリギリのところでスクリーンショットを撮って送ってもらうという手法しか、今はないですね。
石井:すごいですね、それ。
松村:再生した人の数と再生数は、自分だけは見られるようになっているので、それをちゃんとスクリーンショットで送ってもらうというかたちでやらせてもらっています。
石井:すごいですね。自己申告制(笑)。
松村:そうです。だけど、それを忘れちゃうメンバーもいるので、忘れちゃった場合はもう1回あげてもらっています。
石井:えー、そうなんだ。
松村:消える特典というか、インスタだと2回同じような投稿はきついじゃないですか?
石井:はい。
松村:でも、Snapchatだと1回消えるし、消えた上でもう1回投稿するというところのハードルはそこまでないので、そういったやり直しとかはありますね。
石井:インフルエンサーを今いっぱい抱えられてる企業さんも多いと思うんですけれど、大変そうですよね。Snapchatがもし流行った時に、企業さんからお金いただいて、インフルエンサーという定義はむずかしいんですけれど、そういう子たちにあげてもらう時とか、そういう一人ひとりに「送ってね」というのをやってからにするのかとか、大変そうですね。
松村:すごく大変ですね。しかも、また消えちゃうので、後からクライアントさんに見てもらうとかができないんですよ。その時に「今、見てください」と言って見てもらうか、もしくは別途保存しておいてもらってデータで提出するとか、むずかしいかたちになっちゃう。それは仕様上、仕方ないところですね。
石井:そうですよね。なるほど。なにか話したいことありますか?(笑)。質問いきますか?
兵頭:「流行る」の定義の見方を変えると、今のアメリカで使われてるようなSnapchatの使われ方で流行るかというと確かに疑問ですし、障害があるなと思うんですけれど、日本独特の使われ方みたいなものはなきにしもあらずだなと思っています。
例えば、Uberとかはアメリカではもう浸透している。タクシーとかもあるんですけど、8割ぐらいみんなUber使ってる文化感になるんですが、日本にUberが入ってきた時はもうタクシーの会社ができあがってるので、普通のタクシー業務だとやっていけないというので、今、地方に展開されていて、お年寄りの運搬のみにビジネスとしては展開されているようなかたちだったり。
あとは、NHNのLINEさんもそうですけど、本社の韓国ではまったく流行っていなくて、逆にカジュアルゲームのマッチングサービスにLINEのコミュニケーションツールを展開したり。けっこう独自の展開方法はあると思うので、その一端が、僕はコンテンツ、雑誌として見るSnapchatみたいな使われ方だとあるんじゃないかなと思っています。
僕も日本でSnapchatのフレンドはそんな多くないので、SNSとして使うかというと使わないんですけれど、さっき言ったように、Discoverで自分が好きなところの情報を取るとか、芸能人さんの情報を取るとかいう使い方だったらするので、そういう流行り方、浸透の仕方はなくはないんじゃないかなと思っているので、「流行る」派でした。
石井:コンテンツがすごく充実してるなということは思っていて。確かにそこはInstagramのStoriesにはない、Instagramにはない機能かなと思っています。ファッション・ウィークのリアルタイム配信をライブでまとめてやっていたり、フェスの情報がSnapchatで見れたり。InstagramのStoriesが作られるまでは、私もSnapchatのコンテンツのリッチさにすごく興奮して見てたんですけど。ひまつぶしになるような、テレビを見るような感覚で見ていましたね。
兵頭:ありがとうございます(笑)。
石井:いえいえ(笑)。では、早めに終わってしまったんですけれど、質疑応答に移りたいと思います。なにかご質問があれば。
(会場挙手)
石井:はい。お願いします。
質問者1:どうもありがとうございました。海外向けに情報を提供するWebメディアを運営しているんですけれど、Discoverに選ばれていないWebメディアの中で、いくつか参考になるものをうかがえればと思います。
兵頭:Discoverに選ばれていない?
質問者1:はい。僕の認識が違ったらあれなんですけれど、Discoverは選ばれたメディアしか掲載されないものだと思っていて。
兵頭:そうですね。
質問者1:要するに、Storyをうまく使っていかなくてはいけないと思ってるんですね。うちのメディアもそういう感じでやっていかなきゃいけないので、そこで参考になる、グロースさせてきたメディアをいくつかうかがって、参考にできればと思っています。
兵頭:確かにDiscoverはおっしゃるとおり、審査がSnapchatさんから入るので100パーセント通るというわけではないんですけれど、通らないアカウントに関しては、個人アカウントとしてフリーで登録できるので、Discover内には入らずに登録をしていて。
それこそ、さっき僕が申し上げたように「IGN」さんというゲームメディアさんは、毎週火・木曜のお昼の12時におすすめのゲームを紹介して、定期的に情報発信しているようなところで工夫されています。そこが当たったのかどうかわからないんですけれど、フォロワー数は増えています。
定期的な情報発信をするところしか、今のところはできないかもしれないですけれど、そこをまず徹底的にするということと、フォローしてくれた人には、さっき石井さんもおっしゃってましたけど、ダイレクトでChatもできるので、CRMとしては使えるんじゃないかなとは思ってます。
質問者1:けっこう情報が古いかなと思ってるんですけれど、「The Washington Post」さんとか、「The Huffington Post」さんとか、そこらへんとかもDiscoverに選ばれていないなかで伸ばしてきてるのかなと思っていて。ただ、情報が少ないのと、僕もまだSnapchatが使いこなせていないので、ほかにも「こういうところもあるよ」みたいなところがございますでしょうか?
兵頭:今すぐDiscoverに登録されてないところの成功事例は申し上げることできないんですけれど、後ほど個人的にお話させていただきます。
質問者1:すみません。ありがとうございます。
石井:ありがとうございます。ほかにある方、いらっしゃいますか?
(会場挙手)
石井:お願いします。
質問者2:ありがとうございました。ご意見おうかがいしたいのが、Snapchatが日本で流行るのかのキーが、あのサングラスみたいなハード(注:カメラ付きグラス「Spectacles」)の普及次第かなと思ってるんですけれど、あれの日本市場での成功確度をそれぞれどう考えていらっしゃるのか、おうかがいしたいです。
石井:お願いします。
カイ:私は流行らないと思っていますね。実際、アメリカの若者に対する調査でも「ほしいと思いますか?」というアンケート調査があって。
松村:少なかったですよね。
カイ:少ないですよね。すごく少なくて、ほとんどの人が「どうでもいい」みたいな感じだったんですよ(笑)。(そういう調査結果)ですし。
VRのハードウェアという面でいうと、日本にはVRがそもそもそんなに広がらないなと私は思っているので。ゲーム以外のところまで、生活のすべてがVRになるみたいなことを言ってる人がいますけど、そこまでにはならないと思っています。それで、さらにSnapchatというとコミュニケーションですし、きついのかなということで、ほぼほぼ、あれでスナチャがグイッとくるということはないと思っています。
石井:お願いします。
兵頭:僕もそこは同意見です。グラスアイのハードウェアは、そもそも日本人には受け入れにくかったりするんですよね。サングラスとかも、海外の方に比べるとアレルギーがあったりするので。なので、あそこがレバーになるというのは考えづらいかなと思っています。
松村:僕も同意見です。やっぱりSnapchatがそもそもまず普及していない段階で、あれで撮影した動画をSnapchatにあげたところで見る人が少ないので、「これ、どうやって撮ったんだろう?」と思っても、あのサングラスかければ撮れるということに気づく人がまず少ないというところがあるので、そこまで流行らないかなと思います。日本で売るんですか? あれ。
兵頭:まだアメリカに買い付けに行かないと買えないですよね。
松村:そうですよね。だから、たぶん海外でしか買えない状況からスタートしちゃうので。そう考えると、あまり流行らないかなと思います。
質問者2:諸々厳しい状況ということですね?(笑)。ありがとうございます。
石井:ほかにいらっしゃいますか?
(会場挙手)
石井:お願いします。
質問者3:知ってたらでいいんですけど、SnapchatのLive機能というのがあるじゃないですか。Live機能はかなりイケてると思ってるんですけど、ほかのアプリにないものだと思っていて。Snapchatが流行る時のキーになる1つかなと思ってるんですが、あのLiveがどうやって作られてるのかなと思って。みんなが同じ場所を投稿したら、勝手に作られているのか。実際、人力でやっているのか、どっちなのかが気になってるんですけど、なにか知ってますか?
石井:不確かですけど……日本でもありませんでした?
質問者3:日本でも?
石井:日本でも。(会場を見て)うなづいてる方もいらっしゃる。ありましたよね? フジロックかサマソニか。
松村:ありました。
石井:ありましたよね。でも、それは翌日じゃなかったですか? 違いましたっけ?
松村:わかんない(笑)。
石井:不確かじゃん!(笑)。
松村:不確かですよね?(笑)。
石井:私が覚えてるのは、翌日にあげてもいいやつだけ編集されて。日本語じゃなくて英語でしゃべってたり、英語でテキストが入ってるものだけピックアップされて翌日に配信されてた気がします。でも、不確かです。すみません。
兵頭:FacebookのFacebook Liveの機能もたぶん同じだと思うんですけど。ぜんぜん違うんですが、何秒以上の動画を一定範囲以内で何件以上あがっていたらLiveとして認知されるというかたちだと思います。
質問者3:なるほど。ありがとうございます。
石井:でも、あげるところありませんでした?
質問者3:1日遅れで勝手にあがってくるんですか?
石井:すごく不確かで申し訳ないんですけれど、私が中目黒を歩いてた時に東京ライフかなにかで、普通にポストするところの1個下のところに新しく……。
村松:ありました。
石井:ありましたよね。あげるところがあって、そこにあげた人だけがたぶんどこかに飛ばされて、あげてもいいやつだけピックアップされて、次の日にアップされるというかたちだったかなと思っていて。
私もあげて……。始めて見たのですごくうれしくて、次の日も見てみたんですけど、ぜんぜんピックアップされてなかったので。「私もあげた」と言ってる時、周りの友達でもけっこう(あげている人が)たくさんいたので、倍率すごい高いんじゃないかなと思いました。
質問者3:ありがとうございます。
司会者:では、そろそろお時間となりましたので、ここで終了させていただきます。この後、懇親会がありますので、質問できなかったことなどはぜひそちらで聞いていただければと思います。本日はありがとうございました。
(会場拍手)
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05