2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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小保内淳介氏(以下、小保内):次が、最初のセッションで話したカンバセーショナルカードについてです。これは某スマホ端末メーカーさんのもので、すでにご覧になられた方もいるかと思います。
元サッカー選手タレントさんが出ているCMですね。これ、けっこう攻めている動画だなと。最初に、「ケータイで魚釣るよ」みたいなものになっています(笑)。しかも、キャスティングもこのタレントさんを使っているあたりがうまいなと思っています。キャスティングするときのポイントは、なにかあるんですか?
北島惇起氏(以下、北島):僕たちでは、その商品やサービスに合わせたインフルエンサーさんをキャスティングするんですけれど、ここでタレントさんを起用するのは、いいですよね。
動画を見ていただくとわかるんですけど、タレントさんが翻弄されていくというか、巻き込まれていくような感じ、やらされている感という部分で、表現の仕方や音の入れ方、抜き方がすごくうまいです。
この動画は2分あります。この2分動画は、おそらくプロモーションでユーザーのタイムラインに回ってくる感じですよね? その動画を2分間見るのは、ちょっと大変だと思うんです。
しかし、ここが動画を作るときのポイントです。「いかに、ユーザーに飽きさせないようにするか」では、音楽はすごく大事なんです。どんな曲を乗せるか、どんなBGMを乗せるか。
そこでいうと、この音の抜き差しは上手いです。「そろそろ見続けるのがきついな」というタイミングでちゃんと音を抜いて、タレントさんがとぼけた顔をしているなど、そういった感じが出てくるんです。これはアレですよね、動画から選んで……。
小保内:そうなんです。実際に動画を押すと、こんなかたちで「ツイートする」となります。リツイートをすると、アンサーの動画が見られるんですよね。同じものはないかもしれないですが、URLを入力すれば出てきたりするので、ぜひ実際に見ていただければと思っています。
北島:もう1点。出演しているタレントさんが釣りをしたり、バンジーで飛んだりなど、できる・できないをシリーズにしているものがあります。キャラクターを1人据えてやる場合は、一発物よりシリーズにしたほうが、見ているほうとしては愛着がわくので、おすすめです。
小保内:ありがとうございます。
次は、「インスタントアンロック」です。先ほどもありましたが、これは、某人材サービスさんが出始めに活用されていたものだったと思うんですけれども。
最初、静止画で「これをリツイートすると動画再生ができます」みたいな感じでされていたんですね。今流行りの「フリースタイルダンジョン」に乗っかっているものです。これをリツイートすると、動画が見られるんですよ。
この動画自体もすごいと思っています。字を差し込むなど、こういう手法はあまり見ないと思うんですが、どうですか?
北島:そうですね。ここのクリエイティブの部分は、すごく見やすくなっています。やはり一番は、今すごく流行っているフリースタイルダンジョン……ラップバトルですよね。そこに乗っかっているところです。まだ今のタイミングだと賞味期限内だと思っているんですが、もう少しするとウザくなってくる。
某人材サービスとの親和性の高い10代などバイトする年代に訴求する部分とすごくマッチしています。なかには、CMで起用しているACEさんという人も、渋谷の街で高校生に向けてラップを教えていたりするんですね。そういったところのチョイスもマッチしているので、かなり反響があったはずだと思います。
小保内:そうですね。これはいろんなクリエイティブで回しているので……。こういったかたちも、実際増えていますよね。アンロックが使われているところなど、Twitterさん自身はどう感じていますか?
西岡英氏(以下、西岡):機能自体は新しいものなので、まだ全体的に事例は少ないんです。しかし、確かに増えているところはありますね。インスタントアンロック機能については動画を2つ入稿したり、あと画像と特典動画を入稿するなど。そういった、ストーリーを組み合わすことができるというものになっています。
先ほどの事例のものだと「結果はどうなったでしょう?」といったムービーを特典で見られる。そのためにユーザーがツイートをして広める感じです。会話量を生むためにも一番いいフォーマットだと思うので、我々もセールスには活用しています。
小保内:そうですよね。最近では、そういった意味でも、Twitterさんが会話といいますか、エンゲージメントを増やしていくようなフォーマットを出されているイメージがあります。そこはなにか、開発部門などで意識されていたりするんですかね?
西岡:そうですね。今一番、力を入れているのは動画なんです。ライブにも掛け合わさってくるので、そこに会話を持ってきて、3つが1つのフォーマットになればいいという話ですね。
今、ライブ配信のフォーマットをご紹介させていただいたものや、カンバセーショナルカードなど、インスタントアンロックみたいなところが、本当にここ最近……下半期ですかね、ドドドッと出てきたイメージです。おそらく、まだそんなに多く使われていないので、プロモーションにご活用いただきたいと思っています。
小保内:これ無料ですか? 広告配信費?
西岡:広告配信としてご利用頂く分にはもちろん利用料は無料です(笑)。
小保内:あと、もう1個ですね。GIFアニメも、一応、動画フォーマットになると思っています。こういったものもけっこう、おもしろく使われていますよね。
某飲料メーカーさんの事例だと、いいタイミングでクリックすると、光っているところで止まるんですね。ちょっとゲーム性を持たせたりしているんですけど。実際にクリエイティブを制作している立場として、GIFアニメの制作依頼はけっこう増えていたりしますか?
藤本礼子氏(以下、藤本):そうですね。一時期に比べると増えていますね。フラッシュは全盛期のころに比べると……。古い話なんですけど(笑)。GIFアニメの生きる幅みたいなものが出てきて、制限が狭くなくなりました。クオリティの高いGIFアニメは、増えていますね。
小保内:おそらく動画よりも検証しやすいのではと思っているのですが、どういったポイントで検証していますか?
藤本:動画よりも編集が簡単なところがあります。例えば、女性の表情を変えて、どちらがいいかを検証したり、1コマ目だけ違う絵にして検証しています。
制作のポイントは、どうしても動画に比べるとシンプルな動きになるので、ちょっとアラが出やすい。いいクオリティの画像など、絵を作り込まないと安っぽいものになっちゃうんですね。そういうところに気をつけて制作しています。
北島:若年層に向けて誘致すると、GIFはすごくいいなと思っていて。理由は、若い子……とくに大学生くらいまでの子たちは、常にパケット通信料との戦いになっています。だいたい半月を過ぎたくらいから、パケ死しちゃう子がすごく増えるんですね。
そうなってくると、Twitterを見ても動画が見られないタイミングが多かったりします。そういった場合、GIFは有効なんです。そのタイミングで、電車の移動間でも、パケ死している子でも動画を見られるところがあります。
投稿するタイミングも……。おそらくみなさま、Twitterアカウントを企業でお持ちだと思うんですけれども、どのタイミングで投稿するかが大事だと思うんですよね。
月末にパケ死しちゃう子が多いので、もしターゲットとして若年層に対して刺していくようなものがあるとしたら、そこは避けるなどして、選定していくのもポイントだと思います。
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