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第59回:Webマーケティングではとにかく一次情報を集めよう(全1記事)

マーケティングの質は一次情報が左右する 又聞きでは得られない大切なもの

Webマーケティングの質を上げていくには、自社が直接調査をしたり研究をしたりした結果得られる一次情報の量と質が重要になってくると、ラウンドナップコンサルティング代表の中山陽平氏は語ります。Web上の記事や雑誌、あるいは聞いた話などの二次情報、三次情報ではなにがいけないかというと、コンテキストなどの周辺情報が落ちてしまうため、「ノウハウ」のレベルにとどまってしまうそうです。大事な一次情報を、いかに継続的に蓄積していく仕組みを作ることができるかが大切ですね。

人材を育成の準備は早めに始めよう

中山陽平氏:内容としては、ちょっと雑談っぽく話しますけども、モバイルフレンドリーですとか、サイト自体もそろそろ作り変えたいというような方が期末で多かったり、そういった制作の案件ですとか、来季に向けて社内体制をきちんとしていきたい、人材を育成していきたいという研修とか、顧問といったものが、ドバドバっとありがたいことに来まして、そんなものを行なっていました。

落ち着いたかって言うと、まだ全然落ち着いてないんですけども、Podcastのほうは更新していきたいと思います。

今は6月の前半ですので、ここから夏くらいまでがたぶん勝負ですね。そこから先伸ばしていくためには、今から3ヶ月間でどれだけ人材を育成できるのか、それから人材を採っていくのが重要になりますので、ぜひともみなさんの会社でも、そういったところ、まだまだ弱いと思っている場合には、今のうちにやったほうがいいです。

なんでかというと、秋口に始めると年内に終わらないですね。例えばSEOでしたら、人材育成といっても最低でも3カ月はかかりますね。どっぷり3カ月くらい浸からせて、ようやく正しい情報とそうじゃない情報を取捨選択して、その上で自分たちに必要なものは何なのかを判断できるようになってきます。

もちろんプロフェッショナルというレベルになってくると更にもっと上なんですけども、最低限のスタートラインでも、そのくらいの期間は必要なので、だとすると今頃から準備しておかないとマズいんじゃないのと思っています。

というわけで、この放送が終わった後も、そういった打ち合わせをしに行くんですけども、それはさておき、今回の内容です。

一次情報の量と質がマーケティングの質に直結する

「一次情報の量と質がマーケティングの質に直結する」という話題です。これはまさに今のお話に繋がる部分が若干あるんですけども、一次情報、つまり実体験ですとか、自分たちで実験した結果とか、自分たちがヒアリングした結果ですとか、自分たちが直接得られた情報、それが一次情報です。

対して二次情報、三次情報、四次情報なんてのがありますけども、それは伝聞、誰かのブログの記事、それから書籍、さらにそこからの孫引きなんてあったりすると、三次情報ですね。

そういったものは、たくさん簡単に手に入っちゃうので、二次情報とか三次情報ってそこら中にあって、ついついそればっかり参照してしまうんですけど、やっぱり、その情報っていうのは、それを体験した人が気づかない部分とか、コンテキスト、あるいはシチュエーション、そういったものも含めての情報なんですよね。本来は。

その一部分を書き出してるだけなので、正確に把握することができない。そうすると、意外と再現性がなかったり、それをそのまま行なっても成果が出なかったりします。

なので、もちろんそういったことを前提に参考にするのはいいんですけども、とにかく一次情報を大事にしてください。一次情報って、けっこう集めるのが大変なんですね。こちら側からアクションを起こさない限りは、だれも一次情報ってくれないですよね。

お客さんが勝手に「インタビューしてください」って言いに来ることはないですよね。もちろんインタビューしないでも勝手にマイクの前で話し始めてくれることなんて、ないですよね。自分たちで何かしなきゃいけない。大変なんです。

でも、それっていろいろな背景、喋ってる人の環境とか、今まで何を行なってきたのかとか、それによってどういう心理的変化が起きたのかとか、そういうものをトータルで知った上でその情報を受け止めることができます。

そういうトータルな情報であると役に立つんですね。同じようなシチュエーションに出会った時に、「あ、これはあの人の成功パターンに似てるけども、あの人はこういう環境があったから成功したのであって、今回の場合はそういう環境がないからちょっと難しいかもしれないな」みたいな判断ができるようになるわけです。

なので、どんどん一次情報を集められるかどうか。これが企業のマーケティングの質に直結します。

二次情報や三次情報では落ちているものが多い

これを忘れてしまうと「あの本で、ああいうことが書いてあったから、同じようにすれば成功するはずだ」とか「誰かがこんなこと言ってるから、同じようにやれば成功するはずだ」みたいな、いわゆるノウハウに頼ったマーケティングになってしまいます。

それはある一定のレベルまでは、そこそこに上手くいきます。特にスタートラインですね。周辺情報みたいなものを知らなくても、これをやったらプラスにいはなるよという項目はあります。

例えば「お客様の声をサイトに反映させたほうがいいですよ」とか「ヘッダー画像の部分はちゃんとサイトの内容がひと目でわかるようなものにしなくてはならないよ」とか「商品説明の写真は綺麗に撮らなきゃいけないよ」とか、そいういったものは当たり前と言いますか、どんな業種でも、それはプラスに働くだろうというものなんですね。

そこを飛び越えて、じゃあ次にどういったコンテンツを載せるのかとか、どういった文体で書くのかとか、どんなコンテンツに誘導するのかとか、そういう話もありますし、どんなデザインが望まれているのかというところは、やっぱりお客さんのほうにいろいろ聞いてみたり、年代とかを把握したり、実際の決定権を持っている人が誰なのかといったことを把握していないと、なかなかジャストな「これがいい」という答えが出ないんですね。

もちろんそういったものっていうのは、本を読んでわかるものではないですから、そうやってたくさん書籍を読むとか情報を得ることはもちろん大事なんですが、そうじゃなくて、自社でちゃんと一次情報を集めることができる、さらに言うと、それを仕組み化して集めることができるようになっているかどうかが、企業のマーケティング資産として非常に重要になってきます。

長続きする仕組みを作ることが大切

お客様の声を定期的に吸い上げるような仕組みがあるか、それをできるだけノイズが少なくなっているような仕組みがあるか、いい情報も悪い情報もちゃんと上がってくるようになっているか。

それから、個人の営業の方々の意見とか、毎日の日報の内容みたいなものがちゃんと展開されるような状況になっているかとか。あるいはそういうものが書かれる状態になっているか、マーケティングに役立つ情報をピックアップしてこれる状態になっているか、いろんな視点があります。

そういったものをちゃんと整備しているかどうかが、実はものすごく大事です。一人ひとりに「頑張ってこういうことやってきてね」とか「こういうことをちゃんとやろうね」と言っても長続きしません。

そうではなくて、システムなりなんなり、あるいは仕組み、ルールといったもので習慣づけを行なって、無意識にできるような状況にしてい仕組み化していくと、ものすごくマーケティングに強い会社になります。

Webのいろいろなものは、ただの手段にすぎません。それの元になるようなネタを収集するために、ぜひ一次情報を集める仕組みを導入してみてください。

どうやって集めたらいいのかについては、企業の規模とか売っているものによっても違ってきますので、よくわからんという場合にはお問い合わせいただいたりしてもらえればと思います。

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