2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
第47回:Web関係問わず、良いサービスの見分け方とは?(全1記事)
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中山陽平氏:今回のテーマなんですけれども、結構コンサルティングを受ける方から、それからそれ以上に、交流会とか懇親会とか、そういった所で質問されることについて1つお伝えできればと思います。それは何かと言うと、これはWeb業界に限らないんですけども、良いサービスの選び方について結構聞かれるんですね。
「うちの今関わっている会社はこういうふうにやってくれて、良い所に巡り合って良かった」という方もいれば、「いや、ちょっとね」というふうに言葉を濁す方もいて、そういう時に「今後どういう基準で選ぶと良いんですかね」という質問を受けます。
みなさんどうですか、いろんなプロジェクトでどうしても外にお仕事に行かなければならない、それから餅は餅屋ですから、やっぱり外、専門家に仕事をお願いして、それに見合ったそれ以上の付加価値を得る。それは必ず企業活動として必要なことです。そういう時に選ぶ基準ってきっと悩まない方はいないですよね。
今回はまずこれだけ考え方を変えていただければと思います。それは、サービスを選ぶ時、いろいろな情報を取ると思うんですね。それは例えばWebサイトであったり、資料をであったり営業マンの口からかもしれませんが、必ず今を切り取ることです。特にWebサイトなどがそうなんですけど、これは良くも悪くも昔からの積み重ねで今のサイトがあります。
何とかっていうサービスのサイトがあれば、例えばそれが2000年からやっていれば、今は2014年ですからそれが14年目ぐらいですよね。その間の実績が溜まっている。もちろん過去にいろんな実績を上げてきた、そしていろいろなお客様に信頼されて今までやってきた。14年間Web業界できちんとやれてきたということは、それはきちんとした商売をやられているという意味では非常にプラスですから、そういった意味で、ここは良いなと判断するのは良いと思います。
ただ、例えば5年間、2009年の検索エンジンからのやり方が今通じるかというと、これは通じないですよね。それからリスティングにしても今と昔、例えば5年前とリスティングのテクノロジーというものが全然変わってきていますから、昔からのやり方で成果を上げる事はだんだん難しくなっていって、当然新しいやり方であったり、新しい手法というものを、技術の変化に合わせてそういった物を追いかけて行かないとなかなか成果が上がらない。周りは追いかけていますからね。という時代になっています。
今はそれ以外にもソーシャルメディアであったり、スマートフォンの普及であったり、いろいろなことが昔と違ってきていますので、昔からの実績をそのまま鵜呑みにして判断してしまうのはちょっと怖いんですね。
5年前に何とかをして集客を3倍にしました。それが果たして、今判断するための材料になるのか。みなさんがそれを見て、じゃあ今も5倍にできるんだ、それぐらいのパワーがあるんだと即断即決するのはちょっと早いです。今を切り取ってください。
なので、いろいろ提案を受けると思うんですけど、いろいろ実績を上げてきた際にはできるだけ新しいもの、フレッシュなものですね。この1年、できれば半年、それぐらいの中でうまくいった事例を聞いたり、それから最近のお客さんで喜んでくれた人の声を聞いてみたり、昔の人じゃなくて今の人ですね。
どうしてもパンフレットとか紙とか、紙媒体で情報をもらうと、今目の前にこの情報はつい最近起きたことなんだと無意識に思ってしまうんですね。
Webサイトもそうで、最新の情報が載っていると人間無意識に思いがちです。でも実際そんなことはなくて、たとえばうちのサービスだってそうです。昔のお客さんの喜びの声が載っています。3年前の独立開業の後に書いてもらった推薦文も載っています。そういったものもあるのは当たり前なので、そこは頼む方、みなさんが最近はどうですか、最近成功した事例はなんですかというふうに、ちゃんとその企業の今を切り取って、今のパワーで判断する。
昔は強かったっていうおじいちゃんにボディガードを頼んでも意味がないということがあります。それから今伸び盛りで実は、ものすごいパワーを秘めてる会社もありますよねきっと。そういったことを考えてみてください。今を切り取る、とにかくこれを抑えてもらえればと思います。
あとは、これからの時代、できるだけ長い付き合いをする会社を選んだ方が良いというのがありますので、実力もさながら、人間性ですとか、どういう体制で自分たちの会社をフォローしてくれるのか、やっぱり予算によっては、あまり言い方は良くないですけど、一線級の人材は出てこないということも、これは企業としては当然あります。
だとしたら、もう少し規模の小さい会社とか、小規模なクライアントに向けて効率的に成果を上げられるような会社とか、そういう所を選んでいった方が、特に中小企業の方は良いです。
無駄に大きな所に頼んでも、予算規模によっては、正直ツキのない方が来る可能性もゼロではありませんね。それも含めて今、そして誰が今あなたをサポートしてくれるのか、Webサイトに載っている人がサポートしてくれるわけでは決してありません。今誰がどんな風にサポートしてくれるのかというのを、目の前の現実をチェックして、それを判断基準にすると良いサービスが見つかりやすくなります。悪いサービスにはまりづらくなります。
あとおまけとしては、例えば明らかに背伸びをしている会社とか、現実味がない会社は避けたほうが良いですね。例えば実際にあった例ですけども、オフィスの写真が素材集だとか。
それから、一番ひどいなと思ったのが、ペットショップなのに、ペットショップの写真が某有名素材集から取ってきたものであるとか。そういうものもありますし、あとは、写真がひたすら加工されているとか、オフィスの写真は自分のオフィスの写真なんだけども、明らかにフォトショップでばりばりに綺麗にしてるよね、という事もあります。
そういうのって、違和感を感じるはずなので、後は顔写真とかもそうですね。そういう所には、なんでそういう事しないといけないんだろうな、そういう心持ちで仕事してるのかなというふうに思うと、あんまり頼みたくないなと私は思います。理想はちゃんと写真屋さんに取ってもらうのがいいんじゃないかと思います。
ということで、今回は良く聞かれる良いサービスの選び方でした。自分に合わないサービスを選んでしまう方はHP上とか資料とかに書いてある過去の事例とか実績などをあてにしてしまったり、あとはHP上とか資料に載っている一級の担当者のスキルを見て判断してしまったりします。そうではなくて、自分たちは今誰にどんなサービスを受けられるのか、そこを突き詰めていくといろんなものが正しく見えてくると思います。
そしてきっとその方が頼まれる側もミスマッチが少なくて最終的にお互いWin-Winになると思います。ぜひこの観点を持ってやっていただければと思います。
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