CLOSE

第50回:他社や他のサービスと比較する時の注意点・落とし穴(全1記事)

他社比較の際の注意点 逆効果にしないためのポイントは?

競合のサービスと比較して、自社のサービスの優位性を説明するのはよくあることです。そのときにA社、B社、自社などの表を作って、◯×で一覧表を作ったりすることもあるでしょう。しかし、ラウンドナップコンサルティング代表の中山陽平氏によれば、気をつけなくてはいけないポイントがあるとのこと。他者を貶めるような比較の仕方をすると、サービス自体の印象が悪くなってしまい、かえって逆効果になってしまうことも。そうならないために、第三者にチェックをしてもらい、悪い印象がないかどうか、客観的な比較になっているかどうかを確認するのがいいようです。

Podcast継続50回に到達

中山陽平氏:みなさんこんにちは。ラウンドナップ・コンサルティング代表の中山です。本日も、ノン・スペシャリストのためのWEBマーケティングラジオを始めて行きたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。ちなみに今回が無事、めでたくと言いますか、50回目ですね。

本当はもうちょっと早くクリアする予定だったんですけど、結局、11月の末に始めたので、だいたい7ヶ月ちょいかかりました。このPodcastもありがたいことにたくさんの方に聞いて頂いていて、もう月間で言いますと3万はないですけど、2.5万ダウンロードぐらいされていますし、実際これが引き合いになってお仕事につながったり、セミナーにつながったりということが起きています。

Podcastってまだまた有名ではないんですけども、ぜひともみなさんも使い方を考えてもらうといいんじゃないかなと思います。ローカルラジオ局の番組を1つ持っているような形のイメージを持っていただくといいのかなと思っています。この辺は私もいろいろ運用しながらノウハウもたまってきていますので。

それで、特に50回だからといって特別な事をするかというとそういうわけでもなく、ゲストを呼ぶわけでもなく、淡々と続けさせてもらえればと思うんですけど。

他社比較の際の注意点

それでは今回のテーマです。今回は他社比較のお話ですね。他社比較というのはおそらく避けては通れない問題だと思います。マーケティングといいますか、ホームページ、WEBサイトを作っていく際に、例えば自社のサービスの有意性であったり違いというものを表現する、そのためにはどうしても何かと比較しなければならないですし、分かりづらいですよね。

ただ、それって、すごく分かりやすくはなるんですけれども、ちゃんと考えてやらないと、いろいろな副作用と言いますか、逆効果が発生します。なので、慎重にやる事をうちではおすすめしています。

具体的にどういうことかと言うと、まず根本的な問題なんですけれども、ちょっとみなさん想像していただきたいんですね。ひたすらに他のサービスの悪い所とか、悪口じゃないですけど、ここは良くないよとか、あの店はここがだめなんだよ、だからこういうことが起きちゃうんだよ、みたいなことを言っている人って好きですか? というと、あんまり好きではないですよね。

もちろん、なんでもかんでも褒めるというのもどうかと思いますけど、あれはここがだめなんだよね、こういうふうにしてくれたらいいのに、俺だったらこうするのにな、みたいなことを言っている人ってあんまり好きじゃないですよね。

これって、HPとかWEBサイトでも同じで、あまりにも露骨に他社を下げたり、あるいは比較して、向こうは×こちらは○、みたいなものが良く表とかでありますよね。10項目ぐらいずらっとならんでいて、なんとかかんとか、A社B社わが社。A社×、B社△、我が社○、みたいなものが20個も30個も並んでいる。

こういったものって印象を逆に悪くしてしまうんですね。なんでかって言うと、みなさん比較というものを取り違えているからです。比較というものは、この人たちにとっては、うちの商品は良いですね、という話なんですね。どんな人でもうちの商品の方が良いです、ということではなくて、これこれこういう条件でこういうことを求めている方にとってはA社B社よりもうちの方がいいと思いますよ、ということなんです。

もちろんすべてにおいて実際に我が社の方が優れているというケースがあるとは思うんですけど、でもそれを表におもいいきり出してしまうと嫌がられます。どういう嫌がられるかというと、ここって自分たちの都合のいいことばっかり言ってるんじゃないの、とか、それから、人の悪口みたいなことを言っている訳ですから、なんとなく性格の良くない会社なんじゃないかな、と思われてしまいます。

視覚というのは非常に効果的なコンテンツなんですけど、このように顧客心理というものを考えた上で、きちんと伝え方を考えてやらないと、むしろ自分たちの会社の印象を下げてしまうという結果につながってしまいます。比較表を見せたけれども、信頼してもらえない。それでは意味がないですし、マイナスですよね。

第三者の意見を聞くことが重要

実際にそういうことは起きるんです。私も実際にそういう比較表を変えただけで数字が改善するという事例も経験しています。なので、もしみなさんが、例えば選び方のコンテンツなんかもそうですけど、この比較表とかを作っている場合には、こういう人にとってはうちが良いですよという形になっているかどうか、また露骨な他者批判になっていないか、A社B社とか名前を伏せていたとしても、いかにもただの批判になっていないか。

そして第三者に読んでもらって、信頼できる比較なんだなと思ってもらえるかどうかを確認する、この辺りは絶対チェックしたほうが良いです。特に第三者に意見を聞いてもらった方が良いですね。比較コンテンツというのは他社を下げて自社を上げるのではなく、お客さんに判断基準を与えるのが一番の目的です。

マーケティング的に言ってしまえば、判断基準は自社に有利なほうに持っていくというのはあるんですけども、他社を貶めるためにやるのではない。他社と自社を比較して自社の優位性を示すためにやるのではなく、お客さんにこういう基準で選んだらいいですよというのを示すために行う、そういう考えのほうが良いです。

そういう考えだと、あまり個別にここが悪いという話にはならないです。なんでかって言うと、考え方の話に収束するからです。他社との比較ではなく、もっと間接的な考え方、その考え方を覚えてくれた人は自然と自分からあなたのサービスを選んでくれる、そういう形に持っていけるからです。なので比較系のコンテンツを作る際にはそこを大変気を付けてください。

もちろん個人で、趣味でやっていて、例えばソフトウェアを3つならべて、自分的にはこれが良いですみたいなのだったいいんですよ。そうじゃなくて企業としてやる場合には気を付けてくださいということですね。

非常に効果的なコンテンツですけども、間違えると気が付かない所で大きな機会損失につながっているコンテンツでもありますので、うちでも非常に注意深く作るようにはしています。なのでみなさんも一度、第三者の方に自社の比較コンテンツを見てもらって、チェックすることをおすすめします。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 初対面の相手から本音を引き出す「核心質問」のやり方 営業のプロが教える、商談成功のカギを握る質問力アップのコツ

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!