2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
Stanford Graduate School of Business Power - The Secret Language We Speak All the Time(全4記事)
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リチャード・コックス氏:さて、力のお話に戻ります。上の図が、私がこれまで皆さんにお話しして来た、全体の要約です。
「(引用)愛の力が、権力への愛を覆すその日こそが、世界平和が実現される日だ」(マハトマ・ガンジー)
これは、講義での目的より少々高めですね。
(会場笑)
でも高すぎるというわけではありません。なぜなら「人生を変える 世界を変える」が、私たちのモットーのひとつだからです。
私たちは、皆さんがリーダーとして、愛をリーダーシップの基盤としてもらいたいのです。ちょっと不思議な響きですよね。
しかし、講演の終わりには、人間のことだとわかります。そして、愛はすてきな原理です。愛は、さまざまな形を取ります。愛は、ひたむきな献身の形を取ることもあります。もし皆さんが、リーダーとして人々に献身し、このツールをそのように活用すれば、これは絶大な力を発揮します。
さて、皆さんにお話ししている、秘密の言語とは、普遍的な物です。
どちらのトラが上位だか、わかりますか? とてもわかり易いですよね。左後方にのめっているトラが、コントールする力と権力を持っていると考える方はいらっしゃいますか。(会場静寂)簡単ですね。100パーセントの方が正解です。
さて、次のクイズです。縮尺は自在です。そしてこれは、この画像同様、皆さんにも当てはまります。権力があるのは、どちらでしょう。
私は犬派なので、こちらの画像の方が好きですね。この画像が表しているのが、まさにそれです。この画像では、ここでお話をしている言語が語られています。私は、ドッグランでこのような寸劇を始終目にしています。オオカミの出すサインについて書かれた書物にも説明が載っています。種族を超えて機能するので、私もこうして題材として扱います。年齢も関係ありません。
子犬の方が、明らかに上位ですね。彼、もしくは彼女は、大変獰猛です。こうして、我々は学んでいくのです。
私たちは、非常に幼いころから、これらのツールを使って友達や両親と遊び、社会的スキルを身につけます。骨の髄から、私たちの身体ないし行動に、刻み込まれているのです。こうしてコミュニケーションを図ります。
このような均衡についての学術研究は、存在しません。これはまさに、私たちがいかに世界に対して反応し、お互いに関係するか、ということそのものなのです。
興味深いことに、これは友情にも関係します。誰が上位で、誰が下位かという地位を巡ってじゃれ合い、友情を決定づけます。友とは、このようにじゃれ合うことのできる相手を指すのです。時には相手の地位を下げることもあります。
皆さんも、身に覚えがあるでしょう。いつも一緒にいる親友に対して、ワインの一杯でも傾けた後に「そう言えば、あの車の事故はどうなった?」と聞けば、その場の全員にはわかってしまいます。それはつまり、あなたは相手の地位を下げて「君は本当に運転が下手だよね」と言っているのです。
しかし、これは親しみを込めて、単にからかっているだけであるため、問題は生じません。
長いこと知り合いなのに、友と呼べる感覚ではなく、そんなレベルには決してなりえない人間関係なら、話は変わって来ます。
おそらくそれは、地位の変化が、まったく無い人間関係なのです。膠着状態です。
というわけで、均衡は働き、私たちは、子供のころからそれを学びます。これは種族を超えた現象です。この種族間だけでなく、この種族間にも生じます。
つまりこれは、普遍的な事象なのです。優劣の関係です。
いや、自分にはそれは当てはまらない。自分はこの地域出身だから、この国出身だから、などは関係ありません。私たちはそういう風にできてはいません。根本的なものなのです。文化的な顕現の違いは、もちろんあります。
年齢も関係ありません。無条件にかわいらしいものでもありません。
(会場笑)
この幼い少女は、犬よりも上位にあります。この均衡の場合には、犬の方が明らかに力が強い動物であるにも関わらずです。少女に危害を加えようと思えばできますが、そうしません。少女に敬意を表明しています。これが、地位なのです。敬意とは何かを表す画像です。
これは、誰が誰に噛みつくか、という次元にも関わります。
もし皆さんが高い地位にあり、その優位を行使する場合には「自分には近づくな。噛みつくぞ」と言っているのです。
逆に劣位にあるならば「噛みつかないでくれ。自分は噛みつくほどの価値もない」と言っているのです。根本に立ち返ると、極めて単純なことなのです。
今度は、好きな政治家、嫌いな政治家を思い浮かべてください。観客の中にどなたがいらっしゃるかわからないので、極力中立的にお話しします。政界では、常に目にする光景です。
ここ1年から来年にかけて、非常に興味深い時期に来ていますね。向こう1年は、選挙戦で多くのディベートや取材合戦が見られることでしょう。そこでは、このような物が多く見られます。
立候補者が、握手に失敗したり、間違って腕を掴んだり、お互いの目を見ずに乾杯をしたりすれば、24時間、CNNで報道されます。
なぜこれがCNNで24時間報道されるかと申しますと、私たち全員にとってそれに意味があるからです。私たちが理解できないからではなく、私たちがしっかり理解できるので、報道されるのです。
意味のあることが語られるのであり、明白に語られます。これが、「力の言語」です。こういったことが、常に進行しているのです。
これが何かわかりますか。歩いている人でしょうか。厳密にはこれは16個の点です。
(会場笑)
この16個の点は、黒い服を来た人を、電球を付けて撮影したものです。300人分の記録を集約したものが、これです。16個の点から得られる情報は極めて少ないはずですが、皆さんはここにひとりの人間を見たわけですね。1匹くらい犬を右に連れた人を撮影しているかもしれませんが、要するに人です。
皆さんはこういったことは、非常に得意なはずです。なぜなら私たちは、進化の過程で生物学的に人を認識し、相手が敵味方かをうまく判別できるよう、設計されたからです。
それゆえに、少ない情報で、人を認識することができるわけですね。そうなると、88の表情筋が表示する顔面から、どれほどたくさんの情報が得られるか、想像してみてください。ジェスチャーからも同様です。
では、こちらが人間だとすれば、こちらは何でしょうか。
(左の動画が動作する)兵士? 男性?
ではこちらはいかがでしょうか。
(右の動画が動作する。会場笑)
男性を見て笑う人はいません。女性を見ると、皆笑います。何故でしょうね。
いずれにせよ、同時に動かしてみましょう。
(動画が作動する)
この2つは全く異なりますね。特に気がつく相違点は、どこでしょうか。
右の動画の方が、腰が大きく動きますね。他には? 右画像の両脚の距離が近い? 膝も? 右の動画の方が、頭の揺れが小さい? 左の動画は、肩と腕の動きが大きい? 腕の振りが大きく、逆に動いている? 面白いでしょう。
これらの動画は、平均を取り、特徴を強調させています。スライドを動作させる機械があって、男性と女性のスライドを極端に動かすとこうなるわけです。
皆さんが指摘した特徴のひとつに、右の画像の脚が、非常に近いことが挙げられます。腕は身体の近くを動き、腰が大きく動作します。
6、7歳の女の子は、このような歩き方はしません。一般的にはそうです。屋外でサッカーをプレイする、女性のサッカー選手も同様です。
これは、学習により取得された行動であり、確固たる目的があって身につけるものです。さまざまなシグナルや合図が含蓄されており、表現されていますが、後天的な行動です。先天性の物ではありません。
9歳から10歳の男児には、このように大きく腕を振るための筋肉はありません。
(会場笑)
しかし、この年齢からこのような腕の動きが見られます。彼らは模倣しているのです。つまり、非常に幼い年齢から、このような形で、男性的ないし女性的に訓練されるわけです。
本質的に何ら問題はありませんが、生物学的に確固たる理由が潜在するのです。それに、筋肉ががっちりつく人は、実際にいらっしゃいますよね。
(会場笑)
ハイヒールであれば、右の動作はより強調されますが、競歩などで使う靴を履いていればそれほどでもありません。つまり、普段の行動ではないのです。しかし「力の言語」の学び始めの一環であることは間違いありません。
では、何が正しい自分であるのか、別の文脈での私の姿は、どんなものでしょうか。
私は別に、どんな姿であれ、こうあるべきだと主張しているわけではありません。このワークにおいては、深い穴のような事象が存在し、長時間、内部を探索する必要のあるものがあります。
これはジェンダーにも当てはまり、ジェンダーについては、私たちの手元にも非常に良質のデータがありますが、今回はそのお話は、脇に置いて先に進みます。同様の理由で、今回は政治のお話も割愛させていただきます。
(会場笑)
では別の動画をお見せしましょう。これは男性、女性の違いではありません。これは何だと思いますか?
マイケル・ジャクソン? 始めて聞いた答えです。大変面白いですね。もう1回動画を動かしてみましょう。楽しそうな人? ランニングしている人? 競歩をしている人? 何かを決意している人? 目的があって歩いている人?
右の動画への答えは、いつも面白い物が返って来ます。これはいかがですか。「イケてる」人? 私は、言葉の意味がわかるふりをしています。まあ、私が「イケて」はいないことは確かですね。
(会場笑)
(ふたつの動画を同時に動かして見せる)
違うでしょう。え? 歩き方がよくわからない人?
(会場笑)
確かにぎくしゃくしていますが、機械の平均値の取り方の機能のせいで、個人の特徴ではないと思います。でも、確かにその通りですね。
さて、このスライドの動きは、緊張している人と、リラックスしている人です。緊張している人は力が入っているので、競歩という答えは、よい線をいっていると思います。競歩のデータは入っていないようですが、緊張している人と力が入っている人のデータが含まれているはずです。
この動画は、回転させて横から見ることができます。スライドをダイナミックに動かして見ましょう。解説します。これがノーマルな状態です。では男性の歩き方に変えてみましょう。今度は女性です。横から見ても、腰が揺れて動くのが見て取れますね。いかがです。おもしろいでしょう。
この角度がついているのは、ハイヒールが原因ではないかという意見が、再三出ていましたね。果たして、そうなのでしょうか。その通りのようです。未発表のリサーチで立証されています。ほとんどいつも客席からそういう意見が出ますね。
皆さんはとても優秀です。間違いなく観察力に優れています。何かが見えて、それを認識する技に優れています。これらは全て、「力の言語」であり、常に飛び交っている秘密の言語なのです。
皆さんは、認識をして、ああなるほどと納得します。これは、今に始まったことではありません。
例えばカクテル・パーティに出席するとします。輪になって歓談している所に誰かが近づくと、大抵は二者択一の行動に出ます。輪を開けて新参の人を入れるか、隊列を閉じて入れないかです。これもまた、同じ現象なのです。
誰を守るか、誰と力を共有することを許すかなのです。そのグループにおける唯ひとりの人が、その空間と皆の力を所有していて、相手に、どうぞ、私たちと一緒に参加してください、とその空間に招き入れ、輪の一部を曲げるのです。
このように、個人が動作の主体として行動し、均衡を破って人間関係に変化を加えます。
ところで、どこかで経験したような気がしませんか。中学生の時に、もっときつい形で学習したはずです。たくさんの社会的な動きがあり、いろいろ試して、経験し、失敗したはずです。それは素晴らしく、ぶざまで、大変な時間だったはずです。
しかし、私たちはそれで多くを理解し、準備して、自分なりの方法を学ぶのです。そして私もまた、世界について、同じように皆さんを指導するわけなのです。
私たちは、このスペクトルのどこかにいるのです。力強く、高い場所から、低くて近づきやすい場所まで、さまざまです。
これは、カナダの大学による、研究なのです。私たちは、女性や男性を認識することができます。他にも、体重が重い人と軽い人、緊張している人とリラックスしている人、ハッピーな人と悲しい人などの例があります。これは、そういった例の平均値を引き出した物なのです。
もし皆さんに興味がおありで、もっと掘り下げて知りたいのであれば、この大学の「バイオモーション・ラボ」に、さらに多くの情報があるはずです。
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