2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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丹羽健二氏(以下、丹羽):では組織活性化ということで、セッション2を始めたいと思います。制度とか社内環境とか行事で、何かオリジナルな工夫とか、こういうのやっているよとか、これがすごく成功したとか、これはめちゃめちゃ失敗だったとか、そういうのあれば、ぜひお願いできたらと思いますけど、まず桂さん。
桂大介氏(以下、桂):さっき控室で話してて、こういう話は難しいなと思うのは、例えば単品のこういうイベントをやってますと、それそのまま他でやっても活性化しないんだよね。金山さんとかが年末にブラジルで……?
金山裕樹氏(以下、金山):そう、年末最終日の最後の仕事は、みんなでブラジル料理を食べに行って、30人位でサンバを踊ると。年始の仕事始めは、ブラジル料理行ってサンバは踊らないっていうのを、創業以来……。
(会場笑)
桂:でしょ? これを聞いて、例えばうちの会社がよし、じゃあブラジル料理行こうって言ったら、もう大クレームだよね。だからなんかキャラクターがあって、社員があって、しかもリフレインがあって、出来上がった文化があって、施策があるということだよね。
六人部生馬氏(以下、六人部):完璧さはないよね。
桂:だからね、すごく難しい。
金山:モデレーター殺しだよね。
六人部:拒否られた感じですよね(笑)。
桂:いやだから逆に、文化っていうとちょっと軽いけど、どう作っていくのか、やっていくのかということだとは思うんだよね。
六人部:なぜそういうふうになったか?
桂:そうそう。たぶんそこに会社の代表のキャラクターとかが出るんだろうけど、非生産的なもの、意味がわかんないものですよね、ブラジル料理とか。別にファッションだからね、ブラジルはカケラも関係してないんだけども。みたいなものを取り込んでいった時に、日本の芸能文化とかもそうじゃないですか? お祭りとかも最初豊作のためにやっていたのが形式だけ残っているみたいな。
桂:そういうものだよね。活性化するものって、最後は。
金山:確かに。
六人部:確かに。
丹羽:セッションまとまった感が(笑)。
金山:本当、おおむね桂君にほとんど同意で、やったらいいと思っていて。その中でちょっとコツがあるとしたら2つあると思っています。ひとつはトップが率先してやること。経営陣だったり、言い出しっぺがやっぱり1番全力でやらないと駄目かなと思っていて、そうじゃないと社員とかは全然ついて来ないと思うんで、言い出しっぺや、皆さん起業するのであれば、起業家は絶対誰よりも先陣を切るっていうことがひとつ。
あともうひとつ、これはトリッキーなんだけど、社内イベントを、飲み会とかイベントって言わない。そうすると真面目な人たちが参加しない。中にはいるのよ、なんか仕事こんなに忙しいのに、社長あんなに怒っているのに、なんで社長あんな飲み会やってるの? みたいな。全体会議でうちの会社危機的だって言っているのに、何で次の日が飲み会なの? みたいなの。だからコツがあって、チームビルディングっていう。
桂:楽しい。すごい楽しい。
金山:「おっし疲れた、今日もチームビルディング行こう!」 ってね!
桂:わかりにくいよね(笑)。
金山:和民でチームビルディング(笑)。これマジで効く。「あー、今日チームビルディングしてえ」って言えばいいの。
桂:代表とか上の人の思い切りって大事で、ボトムアップでもいいんだけど、なんだろう? 上が下のご機嫌うかがってやったイベントって一番面白くないよね。なんか最大公約数的な、いわゆるつまらない「楽しい飲み会」みたいなやつになっちゃうからね。そこの色は出していかなきゃならないし、どこからブラジルが出てきたのかよくわからないけど、そういうのはいいね。
金山:何でブラジルなのか? そんなのわかんない、俺にも。
(会場笑)
金山:ブラジル料理美味しいじゃん。
桂:今年は何々が流行るとかじゃないわけですよ、要するに。自分がどうするかっていうとこを突き詰めるべきだっていう話じゃないですか?
金山:ブラジル料理が美味しい。そして、サンバやって楽しかったみたいな。あとチームビルディングネタでもう1つ。ブラジル料理で忘年会のあと1週間後くらいに新年会をやってるんだけれども、長い休みを利用して帰省する人とか旅行する人が多いので、休み中に訪問した場所のお土産を持ち寄って飲み会やろうぜって新年会をやった。で、これのネタはどこからパクッたかというと、俺の担当の美容師さん。
六人部:へー。
金山:美容室がそれやってるって聞いてめちゃめちゃいいなと。すぐにパクッた。だから、自分が体験していいなと思ったものとか、おもしろいものってのはすぐチームビルディングに。
(会場笑)
丹羽:六人部さんはそういうの何かありますか? 制度とか?
六人部:あんまりインパクトあるのやってないんで(笑)。飲み会とかやるんですけど、トップとか経営陣がテンション高くないとあんま続かんなというのがあって、結構途中面倒くさくなって社員に任せてた時期があったんですけど、出席率半分とかの時期があって、これやんない方がいいんじゃないのみたいな時に、やっぱ自分がやらなきゃだめだなと思って。
とりあえず自分が好きで、食べたいものの話とか、行きたいとこに行こうよみたいな話をしながらやると、みんな楽しんで来てくれるので、ただやんなきゃいけないからやるってなっちゃうと結構厳しいかなと。すげえまじめな話に戻しちゃって、なんかやりにくいな(笑)。そんな感じですね。
丹羽:うちは社員旅行とか行ったりもしてますね。
金山:どこ行くんですか?
丹羽:去年は香港に行って、その前は韓国に行きました。
丹羽:そういう時に、トップが一番楽しむっていうのが重要だなっていうふうに思うんですけど、やっぱり金山さんはチームビルディング中も率先してかなり盛り上げるんですか?
金山:まあ、酒は飲まないですけどね。酔っぱらったらおしまいでしょ。
丹羽:なるほど。
桂:飲まないの?
金山:すっごく飲んでる感じは出す。
丹羽:へー!
金山:うち下がコンクリだから、全部流してる。
桂:なんで飲まないんですか?
金山:俺だって「羊飼い」しないといけないから。そこで見極めないといけないでしょ。
六人部:すごい、ちゃんとしてる。
金山:酔っ払ったよーって言って、全然飲まない。飲みたいは飲みたいです。本当は飲みたいです。でも酔っ払ったらダメでしょ。
丹羽:飲めるけど、飲み会で飲まないっていう経営者の方、はじめて見ましたね。
金山:一滴も飲まないってことはないですよ。
六人部:それって身体鍛えてるから?
金山:それも関係ある、筋肉痛が治らなくなっちゃう(笑)。
桂:それ関係ある? 自分の話じゃん(笑)。
桂:社員旅行でいうと、この前面白い話をきいて、PIXTAさんの社員旅行で、あそこって素材写真やってるじゃないですか。その素材写真の被写体とか撮影の一連の動きを社員がやるっていうのを合宿でやってて、なんかそれ面白いなと思った。ビジネスって結局、自分たちがそれ体験してなかったりすると良くわからなかったりするんですね。自分たちでなぞるって面白いなって。
六人部:うちもエンジニアでも、一応ECでやっているんで、発送も一緒にやってるんですけど、入ったらはじめエンジニアも倉庫行って発送やると、よりコミュニケーション取れるし、わかるし、良いもの作れるんじゃないかなと……。
桂:そう、そういうやつね。ありますよね。
金山:社内イベントは写真と映像をいっぱい撮ったほうがいい。
六人部:それはあるある。
金山:それはもうめちゃくちゃ言ってる。結局僕らみたいなスタートアップって上手くいかないこともあると思うんですけども、上手くいくと間違いなく楽しくなるんですよ。少なくとも上手くいけば。でも、楽しくても辞めちゃう人もいるわけでしょ? どうですか佐藤さんとこ?
佐藤:そうですね。
金山:そうなった時に、金銭的なものじゃない何かを残す必要があるなと思っていて、俺は今ひたすら写真撮ってる。
桂:どういう事? 思い出的な?
金山:そう、思い出。辞めるっていった時に1枚ずつ出していく。これ覚えてるか?って。
(会場笑)
金山:楽しかったよなー。辞めるのもったないないよなーみたいな。だから、すっげえ写真撮ってる。そんな意味でも飲まない。
桂:それは初めて聞いたけど、やっぱり僕らも全然写真撮んなかったのね。なんか気恥ずかしさもあるじゃない。だけどあとから広報ツールとして必要になったりする、プレゼンとかね。だから撮ったほうがいいというのは間違いないと思う。
金山:ほんとカメラマンの人雇ってでも入れてもいいと思う。
六人部:いま雇ってんの?
金山:いや、いま全部俺が撮ってる。すごく撮ってる。
(会場笑)
丹羽:そうすると採用にも繋がりますよね。組織活性化してる感が伝わって。
桂:VASILYは湯呑作りやったんですよね?
金山:そうそう、湯呑作りやった。
六人部:それはどういう?
金山:チームビルディング?
桂:いやいや(笑)。どっから出てきたの、湯呑は?
金山:湯呑つくりはさっきの思い出作りの一貫で、オフサイトでの共同体験っていうのをやって写真残して、辞めるっていった時の切り札に使うっていうのをやったの。
(会場笑)
金山:あともう一個は、会社を移転したんだけれども、すっげえダサいコップとかでお茶を出しているのを見て、俺が全部捨てたのね。でも、色々見たらかっこいいやつは高いと。じゃあ作ろうと。日光まで行って。
桂:へー。
金山:湯呑を作ったんだけど、あれは出せない。でこぼこすぎて。
(会場笑)
金山:お蔵入りで、今は紙コップで出してます。
桂:結構いろいろやってるよね、映画観る会とかも昔やってたもんね。
金山:やってた、映画観る会。月1回映画を観るっていうのをやっていて、前はスターウォーズの4・5・6を一日で見てみたりとか。
六人部:それ結構ヘビーだね。
金山:そう。シンドラーのリストを見るとか。名作とよばれるような映画をチョイスしてみんなで見てたんだけど、結局最後、社員1人と俺しか映画観てなくて、後はみんな飲み会やってるっていうのに心が折れて止めた。
桂:なんか、立てつけはすごいしっかりしてるんだよね。これはこういう理由でやってますみたいな。
金山:一応ね。
桂:見え方はね、すごくいいよね。
金山:そうね。上手くいっているんだよ、広報的に。
六人部:これ金山さんがやってるの? 誰かいるんじゃなくて?
金山:全部俺がやっていて、しんどいから一緒にやるオフィスマネージャーを募集してます!
(会場笑)。
桂:でもやっぱそういう、業績向上に直結しないものこそ普通のメンバーは言いにくいよね。
六人部:確かに。
桂:上が言わんとできないよね、ってのは面白い。
丹羽:なるほど。組織活性化していくのに、さっきのセッションでも聞いていて思ったんですけど、事業がすごい伸びている時には組織は活性化したりっていうのあると思うんですけど、その辺りはどうですか? 組織と事業の関連性みたいな。ちょっと話変わっちゃうんですけど。
金山:飲み会やっても事業は伸びないとは思いますね。間違いなく。
桂:そうね(笑)。
金山:チームビルディングって何なんですかね?
丹羽:何なんですかね?(笑)
金山:でもやるんですよね、なんでですかね? 俺たちがまだ事業にしっかり自信持って、利益のびまくってますとか、売上げが1000億円ありますって言えないから。だからこういうのが必要だと思ってやっていて。あと継続性が重要というのはあるかも。
桂:そういう意味では、1番チームビルディングによって変わってくる数字ってどこ? 離職率みたいな話? 採用みたいな話? それとも一人ひとりの生産性が変わる?
金山:うーん、コラボレーションの量かな? やっぱり頼みやすくなるっていうのが。話したことない人と話すじゃないですか。
六人部:そこありますね。
金山:結局、俺たちの仕事は本当、車のドアを1時間に10個付けろっていう労働集約的仕事じゃなくて、なにかの閃き、アイデアが資源となって、それをどうやって他の人を巻き込んで実現していくかということなので。
やっぱりそこのコラボレーションを活性化させないといけないと思っていて、チームビルディングのそういう活動は日常業務の縦や横のコミュニケーションではなく、斜めに走らせてるようなものでしょ? そこを増やすことのできる活動ってのはやっぱ重要だなって。
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