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AI時代の人事に必要なスキルについて考える 〜経営陣の視点から求める人材とは 〜(全4記事)

一見“基本的で地味な能力”ほど重要になる AI時代の「優秀さ」を定義する5つのスキル [2/2]

AI時代に求められるスキルはどう変わるか

ということで、いきなり結論なんですけれども。「AIの時代に起こるスキル変化にどんなものがあるかな?」と考えると、たぶん起こることのまず1個目、絶対に作業は減るんですね。

例えば日程調整のメールを送るとか、文章を書くとか、デザイナーだったらデザインするとか、ラフを描くとかですね。例えばコーディングするとか、実作業、手を動かす作業は減ります。だって基本的には(AIが)やってくれるので、それは減る。

あと、専門知識がけっこう陳腐化しちゃうだろうと思っています。専門知識というか、例えば教科書に載っていて勉強したら得られる知識とか、逆に経験してきたからこそ、みたいなことほど、わりとコモディティ化しちゃうだろうなという感じがします。つまり学習したら彼ら(AI)のほうが強いことがあると思うんですよね。

そう考えると、これはもうたぶんみなさんもなんとなく感じることだろうとした時に、「僕らの仕事って何だろうな?」と考えると、やはり判断です。意思決定をするとか、仮説を立てるとか、「それが本当にそうなの?」と検証するとか。

いろんな複雑な物事の中から、「結局問題は何なんだ?」みたいな課題を見つけたり、それを解決したり、アイデアを出したりということになるわけですよね。そういうことがやはり求められると思っています。

メルカリで最近CHROになられた方とイベントをやらせてもらったんですけど、まったく同じことを言っていて、東大の松尾(豊)先生とかも同じようなことを言っていたこともあってですね。

経験で差がつきにくくなる時代に

なので、専門知識を得たり、経験によって積み重ねていくことよりも、いいか悪いかは別として、ある意味でよく言われる地頭みたいなものの重要性とか、考える力とか、問題を発見する力とか、何かを決めるみたいなことの重要性。

意外と仕事をしていると基本のようなスキルや能力がけっこう重要になるだろうなと。だから、経験で差がつきにくくなるということなのかなとは思っています。

もう少し言うと、さっきチャット欄にもありましたけど、なんで組織でAI活用が進んでいかないのかと言うと、やはりAIに仕事をしてもらうには定義書をきちんと書かないといけないんですね。

要は、この仕事はこれがゴールで、この情報を参照して、こういう手順でやって、ここに気をつけて、こうやってアウトプットを出して、いつまでにこうしてね。みたいなことまでちゃんと指示を出さないといけないじゃないですか。

なので、指示は明確じゃなきゃいけないし、やりたいこととかゴール設定をこっちが決めて作ってやってあげないと作業はできない。(決めないと)なんか頓珍漢なものが出てくるし、成果物が明確じゃないといけないというのがある。

かつ、その出てきたものを僕らがチェックして、「本当に合っています?」「大丈夫ですか?」という修正をしていく。修正するのも、僕らが定義書をまたずっとアップデートしていくことになるので、それがたぶんAIと仕事をすること、AIにうまく回させるということだと思うんですけど。

「AI活用で定義書をちゃんと書けるようになりましょう」と言われても、あんまりAI活用感がないじゃないですか。これ、めちゃくちゃ面倒くさいんですよ。だって、1個1個のタスクで全部これをやっていきましょうという話をしていますし。

構造的に物事を考えたり書く力が問われる

例えば今、我々の財団で取り組んでいるんですけど、こうやってAIでできるものは定義書からちゃんとAI化していって、AIでうまく回るようになったらAIエージェントで自動化していきましょう。

それをだんだん業務によって増やしていって、最終的にはやはり文脈によって判断してきたものとか、僕らが大事にしているからこういう意思決定になったよねというものもちゃんとドキュメントに残して、判断を間違わないようにしていく。

判断案までは出せるようになっていきましょうというのが、おそらく組織がAI化するという話になると思うので。けっこう長い道のりで大変なんですけど、定義書を書いたり校正ができなきゃいけない。

それは専門スキルかと言われると、確かにそうかもしれないけど、けっこうがんばらないといけない感じですよね。こういうベーシックなドキュメントを書く力とか、構造的に物を書くとか、考えるとか、明確に何かをしていくとか、意外とそういう思考の話とかがけっこう重要なんだろうなとは思っています。

人間がやらなければならないことは5つ

だから「じゃあ今後、僕らは何をやらなきゃいけないか?」というと、大きく5つぐらいあって、「問題を発見できる」ことですね。例えば、みなさんが人事をやっていたとして、経営者に「離職率が高いんだ」と言われた時に、「離職率が高いのは、結局何の問題が起きているんだ?」というのをやはりクリティカルに見つけなきゃいけないということです。そういう問題は発見できるよね、みたいなことだったり。

それに対して、「クリエイティブな解決策を考えられる」。クリエイティブとは何かという定義はいろいろありますけど、思いつきじゃなく、かつ本質的に解決ができることをクリエイティブと呼ぶとすると、クリエイティブな解決策を考えられることは重要だと思いますし。

判断したり、意思決定したり、それが合っているかチェックしたり、良質な仮説を立てられるかどうかみたいなことがかなり重要になるだろうと思います。

最後はやはり、我々は人なので。みなさんも周りの人と働くことを考えていくと、やはりコミュニケーションは非常に重要で、「人を動かす」ということが必要なんですね。

それは、うまくしゃべれるとかそういう話じゃなくて、やりたいことを明確に伝えるとか、課題を持っていることを明確にちゃんと相手に同じような認識で伝えられるとか。それはたぶん、言葉でも口頭でも、ドキュメントでプレゼンでもそうだし。こういう就活で問われそうなスキルが、実は意外とかなり品質を分けるようになっていくと思っています。

だから、これらが高品質であることが今後は必須になってくるわけです。この5つのスキルの品質の高さやレベルの高さが、たぶんその人の能力がイケる・イケていないとか、優秀か・優秀じゃないかを決める感じになっていくんだろうなと思うんですけど。

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