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ポストが詰まっている!「能力不足なのに異動しない上司」への対処法(全1記事)

上司が“無能化”する3つの要因 「できない上司」に振り回されないための処方箋 [1/2]

【3行要約】
・動かない上司に振り回されて悩む部下と、そんな上司すら自分のリソースとして使いこなす部下。その違いはどこにあるのでしょうか。
・企業研修講師の伊庭正康氏は、上司が無能化する背景にピーターの法則があると語り、上司は「リソースとして使うもの」と指摘します。
・フォロワーシップの発揮や裏動線の確保など、できない上司を味方につけて自分の評価も高める「4つの対処法」を解説します。

なぜ上司は「無能化」していくのか?

伊庭正康氏:能力不足の上司、いませんか? 賢い対処法を紹介します。そんな上司に限って異動しないんですよね。だからどうすればいいんでしょう? この対処法を知っておけば仕事がおもしろくなります。さぁ、ではいきましょう。

今日のメニューはこちらです。「なぜ、上司は無能になるのか?」。だって上司は評価されたから、今上司になっているはずですよね。でも無能化していません? 昔は輝いていた。でも今はどうか。実は我々も気をつけないといけないことがあるので、それをお話しします。

その上で、賢い対策を紹介します。実は賢い対策というのは大したことないんですよ。実は簡単。ドン。「できる部下の対処」を知っておくことなんです。上司がどんな人であれ、うまく上司を使える人ということですよ。できる上司は支えりゃいいですよ。

ただ、できない上司に対してできる部下はどういう対応をするんでしょうね。ここを知っておけば、上司に対する悩みは一気に減ります。仕事をしやすくなりますので、「できる部下の対処方法」を今日は4つ紹介しますので、ぜひお付き合いください。

その前にお知らせを。内向型リーダーの戦い方を書いた本を書きました。概要欄に貼っていますのでよろしくお願いします。『「静かなリーダー」の最強チームマネジメント』、よろしくお願いします。

まず、上司はなぜ無能になるのか? 実は評価をされてきた能力と、今求められている能力にズレがあるからです。こんな上司いません? プレイヤーの時は輝いていた。でも今はくすぶっている。実は簡単です。自分の能力以上のポストには就けないという法則があるんです。

だから、能力を超えたところぐらいで止まっちゃう。例えば課長で止まったら、もう部長には行く力がないわけですね。実は課長でも力不足なんですよ。課長で力があれば部長へ行くんですよね。課長でも、100点満点で言うと50点とか60点とか70点なわけですよ。そこで止まっちゃうんですよね。

昇進が止まる「実力・ポスト・自己防衛」

これをこう言います。「ピーターの法則」という有名な法則があるんですね。昇進を繰り返すうちに、能力を超えた役職に就き、そこで昇進が止まる。ということは、異動しないあの上司は、ピーターの法則に合わせていうと、もう今の点数が50点、60点、取って70点なんですよ。止まっているわけですよね。さぁ、ですから上司はそこが実力ということです。自分が変わらない限りね。変わればいいんですけどね、変わってくれないわけですね。

2つ目、ドン。ポストが詰まっていることによる固定化です。動かない前提の話。50点、60点、70点でも、それでいいよと会社から言われているに等しいんですね。だって降格していないわけですからね。それでいい。つまり合格なんですよね。

さらに言うと、上を目指すかという時に、ピーターの法則は能力だけの話だったんですけども、ただ、日本の人事制度では職能資格といって、能力というのは成果主義じゃないんですよね。能力というのは、その職務の経験年数によって培われていくという考え方をしているので、結果、ある程度の年功序列制になるんですよ。ある程度年功制になるということですね。

ですので、上を見たらまだ役員がいる。部長がいる。「俺が部長になるのは……」となるわけですよね。「だったら今の状態でいいかな」と思ってしまって不思議じゃないですよね。

さぁ、ではいきましょう、ドン。3つ目、自己防衛としての硬直化。こんな人いません? 提案を持っていったらすぐ断る上司。あれはなんでかと言うと、「脅威に感じているから」と言われていますね。例えば「DXをやりませんか?」という時に、自分は理解できない・自分の得意技じゃないという時に、ちょっと難色を示すんですね。なので、脅威として考えてしまうことがあったりします。

さぁ、今わかりました? 1つ目は実力、2つ目がポストです。3つ目が自己防衛。このあたりがあると、「あ、なんかこの上司、昔は良かったけど、今はできなくなっているな」みたいな感じになる。ですから本人の問題もあるんだけれども、環境的な要素もあるということですよね。

私が研修先を見ている限りは、やはり年功制が少し色濃い会社さんほど、こういった相談を部下の方からいただくことが多いです。「上司がなかなか変わってくれないんですけど、どうしたらいいですかね?」とか。「自分が影響力を発揮しようと思っても、だいたい反対されるんですよね」みたいなお話が多いのはこういったことなんですね。

「できない上司」を持ってしまった時の4つの対処法

じゃあ、こういった上司が会社を辞めてくれるかといったら辞めてくれないですよね。異動もしないわけですよね。さぁ、その時にどうすればいいのか? 今から4つの話をしていきます。

では1つ目。まずこちら。上司ができない役割・不得手な役割を見抜いてください。私の本でも紹介しているんですけども、主に3つの領域がありますので、あなたの上司、もしくはかつてできないなと思った上司、どこが弱いか考えてくださいね。

1つ目。考える力が弱い。思考の役割ができていない。特に年配の上司であればアイデアが出てこない。アイデア(を出す)役が不足することがあります。だとすれば、こちらはアイデアをもたらす役割になるわけですよ。

2つ目が、行動の役割。新しいことをする時に、突破をする人とか、「じゃあ今から担当を決めて動かしていきましょうか」という旗を振る人。こういった人が不足する場合もあります。ちょっとご年配の上司の場合はね。だからそこを補っていくとかね。

あと、人間関係の役割。盛り上げ役がいない場合もあります。楽しく場を仕切っていくということではなくて、淡々と「あれできた?」「これできてない?」とか、けっこうマイクロマネジメントをしてしまいがちとかね。あと、上意下達とかね。これは昔の平成初期のやり方だったりしますね。

部下が上司を支える「フォロワーシップ」という考え方

さぁ、そう考えた場合に、このような役割を担うということを考えていきます。それをスキルで言うと「フォロワーシップ」と言われます。フォロワーシップというのは、上司の見えていないことや不足していることを部下が補っていく姿勢のことをフォロワーシップと言います。これを覚えておいてください。フォロワーシップ。

フォロワーシップというのは、多くの企業で次世代リーダー研修として抜擢された方が受ける研修とも言われています。抜擢された人だけじゃないんですけども、期待をかけられている人材と言ってもいいでしょうね。期待をかけられていない方は、あまり受けることがないという不思議な研修なんですけども。

私は企業研修講師として、このフォロワーシップ研修を月に何回やったでしょう。期待をかけられている人たち、もしくは抜擢される人たちがフォロワーシップ研修を受けています。ということは、できない上司というのは会社から見ても、それは当たり前なんですよ。全員ができるはずがない。じゃあ補ってくれということなんですね。

さぁ、フォロワーシップを効かせる時のヒントとして、この役割の見抜き方をぜひ考えてみてください。そして、もしよろしければなんですけども、新しい本『診断で自分らしく働ける! あなたの役割の見抜き方』で、9つの役割を見抜く方法を紹介しています。そして、「あなたが得意な役割を見つける」というチェックシートもありますので、ぜひご覧ください。

抜擢される条件は能力ではなく、実は職場でやっている不足する役割をうまく見抜く。そしてそこを自分に負担をかけずやっていく力なんですね。それを紹介していますので、もしよろしければご覧ください。

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