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形骸化した目標管理を、現場が自ら考え動く「成長の地図」に変えるKPI 4兄弟とG-POP習慣(全3記事)

KPIはなぜ「現場を詰める道具」になってしまうのか KPIマネジメントの専門家が語る、「数値管理」との違い

【3行要約】
・「KPIは現場を詰める道具」と思われがちですが、本来は事業成功の鍵となるプロセスの数値を指します。
・KPIマネジメントの第一人者である中尾隆一郎氏は、成功の「鍵」を特定しない数値管理は単なる数字遊びになると指摘します。
・事業の成果を最大化するために、リーダーや組織はKPIの正しい意味と設計方法をどう捉え直すべきでしょうか。

KPIマネジメントの第一人者が登壇

井上将司氏(以下、井上):はい、みなさんこんにちは。

中尾隆一郎氏(以下、中尾):こんにちは。

井上:コードタクトのオンラインセミナーを開始します。私はコードタクトの井上と申しまして、本日はKPIマネジメントの第一人者の中尾マネジメント研究所の中尾隆一郎さんをお招きしております。中尾さん、どうぞよろしくお願いします。

中尾:中尾です。どうぞよろしくお願いします。

井上:よろしくお願いします。

中尾:いっぱい拍手がおきてますね。ありがとうございます。

井上:本当ですね。

中尾:うれしいです。

井上:どんどんリアクションをいただければと思います。よろしくお願いします。では、これよりセミナー開始させていただきます。今日のテーマは、「KPI4兄弟の設計と運用術」と書いていますけれども。

一番上に、「あなたは『KPIとは何か』を正しく説明できますか?」と書いています。これが正しく説明できるようになるというのを、このイベントのゴールにおいて参加いただけるとよろしいかなと思っておりますので、よろしくお願いします。

では最初に、今回はBizibl(ビジブル)というウェビナーツールを使いますけれども、右側にいろいろなバーが並んでいます。チャットは随時コメントいただければなと思っております。

あと、みなさん使っていただいていますけれども、右下にリアクションボタンがありますので、ぜひリアクションお待ちしています。

では、最初に少し中尾さんのご紹介をさせていただきたいと思っています。

中尾さんはリクルート出身で、KPIの講座もいろいろ担当されているということで、今日の聴講者の方の中には中尾さんの講義や授業を受けたことがある方もいらっしゃるのかなと思います。ただ中尾さんと言えばというところで、左上の青いKPIマネジメントの本、一番売れているKPIの本で有名な方でいらっしゃいます。数多くの本を出版されていらっしゃって。

今日は主にKPIのテーマなんですが、KPIについても複数の本を出されていて、12月に新刊を出されていらっしゃいます。中尾さん、よろしければ、このKPI関連の書籍の位置づけや新刊の出版の背景を少し教えていただけますか。

KPIを活用したい人のためのガイドブック

中尾:はい、了解しました。中尾です。よろしくお願いいたします。僕はリクルートという会社に29年いまして、そのうち11年間はKPIマネジメントのお話と数字のお話をさせてもらったんですね。毎年上期と下期に1回ずつやって、50名ずつぐらい参加してくれたので、全体で1,100名に教えていました。

KPIの本が4冊書いてあるんですけれども、左のほうに未修者や初心者、実践者と書いてあります。1つ読むんだったら、『最高の結果を出すKPIマネジメント』を読んでいただければと思います。おかげさまで10万部読んでいただいてですね。

後で井上さんがご説明されますが、この本を書いた時に「KPIの4兄弟」というものがあって、その4兄弟の中でも三男のCSF(Critical Success Factor:重要成功要因)を見つけるのが難しいという話があります。その三男の見つけ方だけを中心に書いたのが、『最高の結果を出すKPI実践ノート』という本です。

これでKPIの4兄弟は作れるんですけれども、「社内で運用する時に社内向けの資料がないよ」というお話がありました。そこで、社内で実践する時の説明の仕方として、この『決定版 4ステップでできる KPIマネジメント』っていう本を書いたという感じです。

だから、実際に事務局でやる方は『4ステップ』を。全体を理解したい方は、『KPIマネジメント』を読んでいただいて、作りたい方は『実践ノート』を読んでいただければいいなと思っております。よろしくお願いします。

インプットをしている人は仕事に関する満足度や給与が高い

井上:ありがとうございます。ちなみに中尾さんは、ご自身でも年間100冊の本を読まれるのを22年間続けてらっしゃると。

中尾:26年間やってます。

井上:26年間! 失礼しました。26年間続けてらっしゃるということですけれども。この年間100冊を読むことも、KPIマネジメントされていたと認識しておりますが、始められたきっかけはどういうことにあったんでしょうか。

中尾:2000年頃は、僕はリクルートワークス研究所の調査グループでマネージャーをやってたんですが、1万3,000人の方に調査をしたんですね。そうしたら、17パーセントの人が、過去1ヶ月以内に仕事に関係するインプットをしていました。つまり6人のうちの1人だけが仕事に関係するインプットをしていて、残りの6人に5人はしなかったというデータがあってですね。

その6人に1人のほうだけのデータを見たら、仕事に関しての満足度や貢献感が高かった。しかも、同じ年齢や同じ役職というふうに条件を同じにしたら、残りの5人に比べて給料が高かったりポジションが上位だったんですね。

要は、当時はインターネットもなかったから、インプットしようと思ったら講演会に出るか本を読むかという話なんですけれども。定期的にインプットしていたら、6分の1になれるって、簡単な方法ってそんなにないじゃないですか。

井上:うん、うん。

中尾:だから、その時に定期的に本を読もうと。どれぐらい読んでいるといいのかなぁと思って、桁を変えたかったので、2桁じゃなくて3桁で100冊というふうに決めた感じです。

井上:ありがとうございます。なかなか年間100冊はヘビーですけど、みなさんも……。

中尾:週に2冊ですね。

井上:週2冊はなかなかですが、みなさんも読書を続けましょうというところと、数値目標を持つとしっかりやると思うので、そのへんを含めて感じていただければと思います。

「KPIってなんですか?」という問いにどう答えるか

井上:では、さっそく本編に入りたいと思います。今日はKPIの設計と運用がテーマですけれども、前半を設計・後半を運用という話をしたいと思っています。

まず最初に、みなさんぜひチャットに投稿いただければと思うんですけど。「後輩に『KPIってなんですか』と聞かれたらなんと答えますか」というところです。沈黙を貫くのもいいかなと思いますけれども(笑)、ぜひチャットにコメントをいただければと思います。

「目標達成のための重要な指標」「中間ゴール達成目標」とありますが、クエスチョンマークがついている方もいらっしゃいますね。「目標達成に向けた指標」。なんだか指標という言葉が出てくるのがKPIっぽいですね。なんだかビジネス感が出てますね。

中尾さんがいろいろコンサルや講演をされる中でも、こういう質問を投げかけてらっしゃると思うんですけど。みなさんからは、どんな答えが多いですかね。

中尾:ここに書いてらっしゃるようなものはかなりまともで、ほぼ答えなんですけれども、だいたい「数値管理することですよね」とか「現場を詰める道具ですよね」という答えが多いですかね。

事業成功の「鍵」を数値目標で表したもの

井上:(笑)……そうですね。現場を詰める道具みたいなのは、みなさんからリアクションをいっぱいいただいてますけど、納得感はある方は多そうですね。

今日は、いわゆる数値管理と言われているものとKPIの違いみたいなところをみなさんにもご認識いただければなと思っています。なので「KPIってなんですか」の答えを、ぜひこれから一緒に考えていきましょうということになります。

KPIとは、Key Performance Indicator(キー・パフォーマンス・インディケーター)というものの略だと言われます。よく「英語で何の略?」と聞かれると答えられる人も多いかと思いますが、逆に日本語の表現がけっこうぶれがちだなと思っています。

ここでは事業成功の鍵を数値目標で表したものとありますが、事業成功の鍵というのが、ちょっとポイントになってくるような感じですか。

中尾:そうですね。ここを大きく動かすことができたら、この事業がうまくいくっていう話ですね。だから、それがわかっていないと、KPIって単なる数字の遊びになっちゃうわけですね。

「みなさんの担当している事業は、どこの数字、どこのプロセスを強化すると成功する可能性が高まりますかね?」ということがわかってるかどうかですね。

ちょうどこのコメントの中にも、そこがうまくいくと全体目標も達成する大事なアクションの指標と書いてあるんですけれども、その大事なアクションはどこのことですかって話ですね。

井上:ありがとうございます。コメントの中には「鍵」っていう言葉を使っていらっしゃる方もいらっしゃるので。

中尾:そうですね。

井上:はい、すばらしいなと思います。

※「形骸化した目標管理を、現場が自ら考え動く「成長の地図」に変えるKPI 4兄弟とG-POP習慣」の「KPI四兄弟」のパートを記事化しております。

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