【3行要約】
・部下を管理するだけの上司と、主体性を引き出し導き支える上司。令和の時代に成果を出し続けるリーダーの違いはどこにあるのでしょうか。
・組織開発・人財育成コンサルタントの田島ヒロミ氏は、時代が求めるのは「管理する人」より「導き、支える人」だと語ります。
・昭和型の強みを令和にどう活かすか、心理的安全性を高めながら明日から職場で実践できる具体的な対話や「任せる技術」のヒントを探ります。
昭和型のマネジメントは本当にもう通用しないのか?
田島ヒロミ氏:組織開発・人財育成コンサルタントの田島ヒロミです。「時代を超えて成果を出し続ける『令和型マネジメント』へのアップデート術」ということで、本の内容を紹介しながらその中身を抜粋して、ご説明していきたいと思っています。
今回はこの『昭和型のマネジメントは本当にもう通用しないのか』ですね。昭和のやり方で育ってきたマネジャー・リーダー必読ということで、今時代が求めているのは「管理する人」よりも「導き、支える人」です。
本書の特徴で、こちらに書いていますけど、私はいろんな企業で研修をすることが多いんです。特にマネジャー研修の中で最初に「最近一番困っていることって何ですか?」って聞くんですね。
そうすると、だいたいこちらの(本の)中身が出てきて「部下との距離感がつかめないんですよ」とか、「今非常にハラスメントというのが出てきているので、それを意識し過ぎるとうまくしゃべれません」とかですね。
あるいは、「部下に仕事を任せられない」、「自分で仕事を抱え込んでいます」とか、「なかなかモチベーションが上がらない」とか。特に最近は「エンゲージメントサーベイの数値がなかなか上がらないんです」っていう声も聞きます。
その中で、昭和のやり方の上司で育ってきたマネジャーやリーダーさんは「ちょっと自分の時と違うな」っていうことに戸惑いながら「今そういうのは時代遅れなんですよ」と、若い方に言われたりして、「どう対応したらいいのかな?」っていうお悩みがあります。
昭和型マネジメントの強みを令和にどう活かすか
そういった意味で、本書は昭和時代の会社の状況とか、当時の中間管理職である課長さんのあり方を振り返りながら、「じゃあ、今この令和の時代に求められているマネジメントとは何だろう?」と。昭和型のマネジメントが全部駄目というわけではなくて、「こういうところはいいな。通用するな」っていうところを解説していきます。
特に「日に日に変化し続けているこの令和の時代において、成果を上げ続ける組織って何だろう?」と、そういう具体的なノウハウや心構えがわかる1冊になっています。
最近研修の中で、マネジャーあるいはリーダーの方といろいろお話しする機会がありまして、こんな環境の中でも成果を出し続けている方がたくさんいらっしゃるんですね。
そういう方にいろんなノウハウを聞きながら「すぐにでも使える」とか、「やはり効果があったな」というノウハウをたくさんこちらの本にも書いてあります。ぜひ、少しでも職場改善のヒントになるようなものをお持ち帰りいただければと思っています。
では、この本ってどんな構成になっているのかというと、(スライドを示して)実は全部で6つの章で31個のテーマで書かれていて、気になるところからパパッと読んでいただければ、ヒントがあるんじゃないかなと思います。
例えば「部下とのコミュニケーションとかモチベーションで困っているんだよね」っていう方は、この1章を見ていただくといいかなと。「なかなか部下を育てられないんですよ」っていうところであれば、この2章ですね。
「なかなか組織のエンゲージメントサーベイが上がらないんです」っていうところであれば、この4章を読んでいただいたりとか。女性マネジャーの方もこの4章の「女性管理職の人数」っていうところを読んでいただいてもよいです。
社内外の交渉術を上手にやるためにどうしたらいいのか。そんな時には5章を読んでいただいたりとか、「ハラスメントで悩んでいるんですよ」っていう時には、この6章「上司のあるべき姿」の章を読んでいただいてもけっこうです。どこから読んでもOKということですね。
24時間働く時代からジョブ型へ
では、私のプロフィールもご紹介してまいりたいと思います。(スライドを示して)まず1つ目、原体験と書いてありますけど、昭和型のマネジメントで、1986年に新卒で日系の生命保険会社に入社をしました。

その保険会社は非常に老舗の会社で、私が入った時には創業100年を迎えるような会社でした。そこで生命保険の営業から始まって、収益管理、資産運用とか、事務企画、コールセンターの立ち上げなど、いろんなことを担当させていただきました。
まさに老舗の昭和型の会社ですので、いわゆるメンバーシップ型ですね。ここで管理職経験もしました。まさに「働いて、働いて、働く」みたいな。「24時間働けますか?」っていうところのそんな時代でした。
その後、外資系の生命保険会社に転職をしました。そこでは企業合併プロジェクトのマネジャーをやったり、銀行窓販向けの商品開発マネジャーも担当しました。ここでは、当時からいきなりジョブ型というのが導入されまして、メンバーシップ型とぜんぜん違っていたので、かなり面食らった記憶があります。
今ワールドワイドで活動している会社さんは、ジョブ型を導入されている会社さんが増えてきているんですね。そういった意味では、その時のお悩みとか、「こういうことがありますよ」というお話をけっこう受講生のメンバーにしています。
ここからが大きく転換したというところですけど、現在はちょうど2015年からまったくの異業種で、50代に入ってから経営コンサルティング会社に転職をしました。40代ぐらいからそういった「人に関する仕事をしたいな」とずっと思っていたんですけど、なかなか勇気が出せずにどうしようかなってずっと悩んでいたんですね。
きっかけとしては、私が50歳の時に父が自宅で突然亡くなってしまったんです。その時父の書斎には、当時読んでいた文学の小説が開いたまま置いてあったんです。