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【組織の関係性を再構築】上司がいじめられるって…ハラスメント対策の盲点(全4記事)

優しい上司とは“部下の言いなりになること”ではない 管理職のメンタルを守る心理学的アプローチ術 [1/2]

【3行要約】
・部下の言いなりになる上司と、ニーズを聴き分け「対話」する上司。逆パワハラを防ぐ境界線は、相手を敵と見なさない視点にあります。
・臨床心理士・公認心理師の青木美帆氏は、不満の裏にあるニーズを深掘りし、自分と相手の両方に安心の土台を作る「サイコロジカルマネジメント」を提唱します。
・一人の限界を超える「マネジメントシェアリング」の導入など、管理職を孤立から救い、若手が希望を持てる組織へと変えるための具体的な処方箋とは。

前回の記事はこちら

部下の要求がモラルに反するならしっかりNOと言う

北村祐三氏(以下、北村):意外と愚痴をこぼすことってよくあるんですけど、愚痴をこぼすって何かを良くしたい裏返しでもあるという話もありますよね。「なんで自分はこんな愚痴をこぼしているんだろう? こんなところに不満を感じているんだろう?」みたいなことを考えていくんですかね?

青木美帆氏(以下、青木):そうですね。でも、これだけでもやるとぜんぜん違うので、今お伝えした感情から自分のニーズを深掘っていくことを自分の対話の中に置いていただくといいと思います。

北村:ありがとうございます。

青木:(チャットを読み上げる)お一人、すみません。「(相手が求めているものを洞察する)キリンモードで相手が何を求めているのかがわかっても、その要求がモラルに反するものであったり、他の職員の不満を増長するものでも、要求に応えないといけないですか?」。

すごく大事な視点だと思います。キリンになることはイエスマンになることでは決してないです。相手の要求をすべて受け入れることはキリンではありません。自分自身の要求だったり思いだったり、大切にしたいこともしっかりと自分で理解して、それを伝えていくわけですね。なので「要求に応えないといけないのですか?」。これに対する答えは、Noです。

「今回の主題と外れるかもしれませんが、対話の相手としてAIを活用するという方向は考えられませんか?」。これもとてもいいと思います。私もめちゃくちゃAIを使っています。

ただ、注意が必要なのがAIってけっこう自分に同調してきたり、イエスマンになっちゃう側面があります。例えば、他の視点で考えてくださいとか、「相手の視点だったらどういうふうに見えますか?」といった設定を入れて対話をするのはありかなと思いますね。

あとは、今言ったみたいに「自分の感情から、自分の奥にある自分のニーズをひもといてください」と、お手伝いをしてもらうのもありかと思います。

北村:AIはけっこう際限なく質問をしてくるので、どこかで切るのも大事な気がしますね(笑)。だんだん苦しくなっていくのでね(笑)。

青木:(笑)。わかります。じゃあ「キリンになるにはどうしたらいいの?」っていう側面も、併せてもう少しお話しさせていただきます。

北村:お願いします。

チームを前進させる心理

青木:キリンになるにはいろんなポイントがあります。さっきの感情からニーズをひもといていくのも1つなんですけど、サイコロジカルマネジメントというマネジメントの仕方を体得するのはとてもお勧めです。
 
これはキリンの視点だけではなくて、その他いろんな心理学の知識とスキルを身に付けていただいて、それをコミュニケーションに活かしていく。

今回やらせていただいたのは、サイコロジカルマネジャーということで、マネジャー向けのプログラムになるんですけど、その中で4つの心理学をお伝えしているので、その心理学を押さえていただくのはすごく大事かなと思うんですよね。それができるとキリンの視点であったり、コミュニケーションの改善が劇的にできるようになります。

サイコロジカルマネジャー、もう少し説明させていただくと、自分自身の感情だったり人の感情を深く理解して、それをヒントに自分やチームを前に進めていくマネジメントの仕方なんです。

また5月に養成ゼミを開講するのですが、さっきお伝えした4つの心理学を学んでいただきます。イライラとか落ち込み、焦りとかプレッシャーとか、ネガティブは感情いろいろありますよね。さっき「ストレスゼロにするのは難しいと思います」ってコメントもあったと思うんですけど、まさにそうだと思います。

だからこそ、そういったストレスとか感情もノイズではなくて、前進のためのヒントとして活用できるようにしていけるんですね。なので、後から説明する4つの心理学、ぜひ学んでいただくといいです。

それらを学ぶことで、例えばいろんな難しい状況もあると思います。でも、どんな状況に対しても、自分自身の心の中に安心と信頼の土台を作っていくことができるようになるわけです。

ゆとりを持ちやすい状況だからゆとりが持てるのではなくて、難しい状況でも自分からゆとりを持つことができるようになる側面がありますので、こういう変化を自分の中に起こしていくことですね。それができるようになると、メンバーに対して見守りだったり、勇気を持った関わりができるようになります。なので、信頼関係の醸成ができるようになっていくわけです。

そして、キリンの視点も体得していただきますので、自分とか他者をあらためて捉え直すことで、自分にも相手にも安心と信頼を作っていくことができるようになります。

まずは「自分自身の味方」になる

青木:さっきからお伝えしている4つの心理学は何なのかというと、(スライドを示して)セルフコンパッション(Self-Compassion)、ACT(受容・コミットメント・セラピー)、ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)、NVC(非暴力コミュニケーション)ですね。

特に、パワハラと逆パワハラっていうコミュニケーションの難しい場面では、この1番目と4番目、セルフコンパッションとNVCが重要になるかなと思っています。

パワハラ、もう嫌ですよね。当然傷つきます。じゃあ、捉え方として「相手を敵としない。問題としない。悪者と見ない」とお伝えしていました。

じゃあ、「相手=悪者・問題ではない」とすると「自分が悪いんですか?」っていう話になってきてしまうんですけど、そうではないとしっかり押さえておくことが大事になるんですね。

先ほど「相手がモラルに反することを言っているけど、それも受容しなきゃいけないのか? そうではない」というお話をしました。セルフコンパッションでは、自分自身に対して思いやりを持って自分も受容することで、自分の中にある大切なものを自分でちゃんと認めて、初めてその視点に自信を持って選択をすることができるようになります。

なので、セルフコンパッションで自分自身に思いやりを持って、自分自身の受容度を高めていくことによって余白とか自分の心の回復力を高めることができるんですね。これをしていくことで、自分の願いとか意思に基づいて判断・行動するための土台をしっかりしていくことができます。

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