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「39歳、初就職。」出版記念 ドムドムハンバーガー社長藤﨑忍さんトークイベント(全6記事)

ドムドムハンバーガー社長が語る「やりたいこと」を諦めない力 今のキャリアと無関係なことも、いつかつながっていく 

【3行要約】
・今のキャリアに無関係な挑戦を諦めるべきか、両立すべきか。「主婦の経験」を経営に活かした社長が、キャリアの悩みに明快な答えを提示します。
・ドムドムハンバーガーの藤﨑忍氏は「やりたいことは両方やればいい。一見無関係な知識も必ずどこかで噛み合う」と、自身の異色の経歴を交えて語ります。
・反対勢力を説得する秘策や、店舗の独自性を認める経営の秘訣とは。組織を守るためのMBOを経て、ブランドを次世代へつなぐリーダーの視点が学べます。

前回の記事はこちら

今年MBOを実施したドムドムハンバーガー

司会者:MBOもされて、大きな変化のある1年だったんじゃないかなと思うんですけど、藤﨑さんご自身は今後どのような?


藤﨑忍氏(以下、藤﨑):(笑)。変わらないと思う。高い目標ってないんです。「MBOとかもしちゃって何言ってんだ」と思うんだけど、それも必然というか。「自分が会社を買いたい」とかそんな思いじゃなくて。

もともとの会社って、事業を再生して、またバイアウトする会社なんですよね。だから、ドムドムが5年間黒字化できた。そろそろバイアウトする時期ですよっていうのが今期だったんですね。それでバイアウトをすることになって、そこで考えたのが、本当に小さな会社で、やっとここまで来られた私たちって、私を含めて本当に未熟なんですよ。社員も未熟なんですよ。がんばってここまで来たけど、それがどこかに譲り受けられると、なかなか難しい。

いろんな会社の社外取締役もやっていますので。M&Aの形もいろんなのがあって、うまくいくのもあるけど、うまくいかない場合もあるわけですよね。だから、さっき言ったとおり、私は日本一古いバーガーチェーンを守らなきゃ、ブランドを守らなきゃいけない、社員を守らなきゃいけないって思った時に。

M&Aされることが第一義ではなくて、私自身がもうちょっとみんなと一緒にがんばっていくのが必要だと思ってやっただけの話なんですね。だから、これからも目の前のことを一つひとつやっていきたいなと思います。

この場に集えるのはとても幸せなこと

藤﨑:ただ、1つ自分がやりたいなと思っているのは、児童養護施設の子どもたちのお手伝いをすることです。3月14日はパーティー料理作りというのをある施設でやります。

もともとお料理することが私は好きなので、前はお弁当作りをやっていたり、2025年の暮れはハンバーガーを持って訪問させていただいたり、本当に私たちは幸せだと思うんですね。みなさんいろんなご苦労をされていると思うけど、この場に集えることはとても幸せなことだと思うんです。

だけど、そういったことがかなわない子たちはいっぱいいます。児童養護施設の60パーセント以上が虐待になりますので、その子たちの心のケアなんかぜんぜんできないんですよ。

そんなのはおこがましいけど、何らかの手助けができたら、私自身が幸せだなって思って、それはやりたいと思っています。あとは現状維持ですね。

司会者:すごく素敵なお取り組みです。ありがとうございます。ここまで、怒濤の勢いで来たんですけど、けっこうお時間が……。

藤﨑:しゃべり過ぎたんですよね。ごめんなさい。

司会者:(笑)。とんでもないです。こういう機会ってすごく貴重なので、せっかくなのでみなさんからのご質問も受け付けたいなと思っています。

今のキャリアと無関係なことも、いつかつながっていく

司会者:最後に質疑応答の時間に移りたいと思います。ここまでの話題に関連しなくてもぜんぜんかまいませんので、もし何か聞きたいことがあるとか、「勇気を持って」じゃないですけど、質問をしたい方がいらっしゃいましたら、挙手をお願いします。

(会場挙手)

参加者1:貴重なお話をしていただき、ありがとうございます。僕は、まだ若造なんですけど、やりたいことがたくさんあります。それに対して資格とかあるんですが、自分のキャリアに関係ない資格だったりやりたいことがけっこう多くて。

それもあるんですけど、キャリアのための資格とか勉強とかも必要なことだってけっこう悩んでいます。どっちかを諦めようか、キャリアも資格もちゃんとがんばろうか悩んでいるんですけど、何かアドバイスありますか。

藤﨑:本当に無責任なことを言うと、「両方やったらいいんじゃない?」って思う(笑)。やりたいことを持っているってすごく素敵なことじゃないですか。だから、今のキャリアに関係ないように見えるんだけど、実はゆくゆく噛み合ったりするんだと思うんですよ。

私が主婦をやっていたのと、今会社の経営者になったり社外取締役をやっているって、まったく関係のないところだったんだけど、結局主婦の時にやっていたマルチタスクとか、近しい人を愛することが、資格ではないけど、今の私にすごくプラスになっています。

今はキャリアに関係ないと思っているけど、好きなことをやることによって、ワクワクする気持ちとか知識は増えるわけだから、応援しています。両方がんばろう。以上です。

結論を出すために大事にしていること

司会者:ありがとうございます。他にご質問ある方、いらっしゃいますか?

(会場挙手)

参加者2:仕事をしていく中で、チームでみんなで会議をしたりして決めていくことがあると思います。

その中で、もし意見が分かれてしまった場合に、なんとかして意見をまとめなきゃいけない、結論を出さなきゃいけない話がある時、結論を出すために大事にしていることとか、判断基準みたいなのがあれば教えていただけたらと思います。

藤﨑:本当に他者の尊重の話だと思うんですよ。例えば、アパレルをやる時に、取締役会ですごく反対に遭うんですね。反対に遭った理由っていうのは、「ハンバーガー屋が洋服を作ってどうするんだ?」と。「売上も悪いからハンバーガーを作ることにもっと専念しろ」という話だったんですね。

私はもともとアパレルじゃないですか。109から行っているから、自分らしさを押しつけるんだったら「この洋服、かわいいですよね」とか、例えば「109に出ています」とか、「池袋PARCOに出ています」って言って押し切るじゃないですか。

だけど、その(取締役会の)相手って50歳以上の男性しかいないんですよ。その人たちにそのことを言っても、まったく理解できないじゃないですか。その洋服、かわいいとも絶対思えないし、その洋服、アパレルのメーカーがすばらしいとも思わないし、そこに出店したからぜんぜん意味わからないっていう。

私はその時、何を考えたかっていうと、この人たちの説得材料を探そうと思ったんですね。そうしたらそのアパレルの親会社が、3大商社の1つだったんですよ。「何々がここの親会社ですよ」って言ったら、先週まですごく反対していたのに「それはすばらしい取り組みだね」とかになるんですよね。

という感じで、極端な例だけど、自分の考えだけを押しつけているからまとまらないということがすごくあると思います。なので、なだらかにまとめるのであれば、やはり他者を尊重するべきだと私は思います。

時には絶対に譲れないっていう時もあるかもしれないですよね。その時は戦うっていうことも。それが、戦うことが自分のエゴだとぜんぜん良くないんですよ、だけど、会社を良くするってすごく思っている戦い方であれば、それはうまくいくんじゃないかなと思います。以上です。

参加者2:ありがとうございます。

従業員の「これやりたい」は基本OK

司会者:他にあと1、2名ぐらい……。

(会場挙手)

参加者3:店舗のところをおうかがいしたいんですけど、店長さんなのかリーダーさんなのか、けっこう女性が多いのかなと。活気もすごくあって。他社はもっと画一化しているじゃないですか。

ドムドムさんはけっこう店舗ごとに違っていたり、インスタだったりXで各店舗で発信されたりするのは、社長が「どうぞご自由に」みたいな感じでやっているのでしょうか。

藤﨑:あれも自発的に「インスタやりたいんですけど、いいですか?」って言ってくれたんですよ(笑)。あと「Xやりたいんですけど、いいですか?」って言われたので、どうぞっていうことです。

そのお店によって、うちの場合は新しい店舗もあればすごく古い店舗もあるので、そこの特徴は別に、衛生面が悪かったりお客さまに不利益になること以外は、どうぞって言います。

東習志野店なんてすごいんですけど、コーヒーチケットを売っていて、ボトルキープみたいになっているんです。壁に「何々さん」ってチケットが貼ってあるんですよ。たぶん毎日いらっしゃるんでしょうね。

(会場笑)

それ、容認していいのかって、みんな「ちょっと……」と思うと思うけど、私はいいと思うんですよ。その店長さんが責任を持ってそこで、例えばお客さまが「あれはひどい」とか「不公平だ」というお声があればもちろん改善するし、その方にも、じゃあやりますかって聞くと思います。それは他社の尊重でいいのかなと。

そんな中にもしかしたらイノベーションって生み出されて、ささいなことだけど、技術革新なんてものではないけど、そういうのって出てくると思います。ただ、どの店舗もまだまだ未熟なので、ご迷惑かけていると思うんですけど、これからもうちょっとがんばっていきたいなと思っています。

藤﨑氏からのメッセージ

司会者:最後、もしいらっしゃればですが、どうでしょうか?

(会場挙手)

どうぞ。ありがとうございます。

参加者4:貴重なお話、ありがとうございました。うちの自宅の最寄りのドムドムまでがすごく遠くて、電車でいつも1時間以上かけて通っています。もし自分の家の近くにドムドムハンバーガーを作ってほしいっていう時に、どういうアプローチをすればいいのかを常日頃考えていまして。

(会場笑)

お問い合わせフォームに投げればいいのか、そういうのはだめなんでしょうか。

藤﨑:いや、お問い合わせフォームにしょっちゅう要望がありますよ。具体的にどこどこの何丁目の何とかっていうお店がなくなった。大学も近いし、そこでどうだとか。

(会場笑)

残念なことに閉店になることもあるんですけど、アプローチしていただければ、がんばりますとかいう返事がいくんじゃないかなと思っています。いろんなところに出店できるようにがんばります。

参加者4:ありがとうございます。お便りを送らせていただきます。

(会場笑)

司会者:素敵な質問をありがとうございました。残念ながらお時間が来てしまいまして、藤﨑さんにもみっちりした回答をいただき、本当にありがとうございます。エネルギーと温かさの詰まったたくさんの答えを、今日みなさんにお持ち帰りいただけたんじゃないかなと思います。

最後、藤﨑さんからみなさんにメッセージをいただけたらと思います。

藤﨑:本をご購入いただいたり、日頃からドムドムを応援してくださって本当にありがとうございます。この本を書いたり、私がメディアで何かを言ったりすることで「元気をもらいました」とか、「応援しています」とかすごく言っていただけます。むしろこのやりとりが私の働く原動力になっているって思っています。

Xをよく見ちゃうし、インスタも見ちゃうし、それはみんなの声が私のがんばれる力になっています。日頃から応援していただいていることに心から感謝をしています。

私自身も会社もまだまだ未熟なので、努力しなければいけないことばっかりだと思うんですね。なので、みなさんの期待に沿うようにがんばってまいりますので、できればドムドムと一緒に歩んでいただけたらありがたいと思います。本当に今日は夜分までありがとうございました。

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