「どむぞうくん」グッズの開発秘話
司会者:この、「グッズがたくさんある『どむぞうくん』とか、いろんなIP商品とか、どのように生まれてくるんでしょうか?」という、開発の裏側についてもご質問がありました。
SNSでの発信のセンスもものすごいじゃないですか。ネーミングのセンスもすごくみなさん楽しんでやっていらっしゃるのが伝わってくるんですけど、どんなふうにそういうものが生まれてくるんでしょうか?
藤﨑:名前は極めていいかげんなんですけど、営業のテーブルがワーッとあって、そこで、「いやぁ、そろそろ次のこれなんだけど、名前何にする?」みたいな。で、わしゃわしゃやるっていう感じです。ちなみに自慢じゃないんですけど「どむクルーズ」は私なんですよ。
(会場笑)
どうしてかっていうと、もともと全部に名前を付けるつもりはなかったということが前提なんですけど、でも「どむぞうくん」1体ではかわいそうだから、5匹は作ろうっていうことで、性格もちゃんと作って、やりました。
「どむクルーズ」は、「どむぞう」界隈のだて男、クールなまなざしと性格で女の子から絶大な人気っていうキャラクターで、名前をどうしましょうかっていう、営業のLINEが来たんですよ。
こういうイメージなので、やはり外国の名前がいいかなっていうことになって、「英語がいいかな」とか言ったら、「じゃあ、外国の名前がいいですよね」っていう話になりました。私が「どむビン」か「どむクルーズ」で、ヒョンビンかトム・クルーズっていうことで言いました。そうしたら「どむクルーズ」が当たりっていうことで、なったっていう。決め方はそんな感じです。
SNSなんかもそうですけど、成功体験っていうのが社内の中にあるのかなってちょっと思います。例えば、うちって今(フォロワーが)12万5,000人ぐらいのXになったんですけど、増やそうっていうのをすごく意識してマーケティングはしていないんですね。もちろん増えてうれしいんですよ。
Xとかそういうのを伸ばそうと思ったら簡単に伸ばせる方法ってあるんですね。それは「いいねキャンペーン」。それから「リツイート・フォローキャンペーン」。どこもそうで、プレゼントをあげるからいいね付けてくださいとかっていう、そういうキャンペーンをやるわけですよ。
それはどんどん増えるけど、うちは私が社長になってから1回もやっていないんですね。どうしてかっていうと、お客さんとの関係性が薄くなる気がするんですよね。
Xの投稿で心掛けていること
藤﨑:私、SNSをすごく見るんですけど、SNSに投稿してくださっている方も、お店に来てくださっているお客さまと同じだと思っているんですよ。
なので、そこで応援をしていただいている認識があるので、むやみに人が入ればいいっていう感覚ではないですね。その方たちとそんな密な関係なんか絶対できないんだけど、その気持ちを持って接したいと思っています。そのやりとりの中で、さっき言った「どむぞうくん」たちがいっぱい増えてきているし、そんな感じなんですね。
Xに関してはそうで、社内にもそういう気持ちが芽生えてくるというか、例えば、最近バズったのは、Xを見ている方はご存じの方もいるかもしれないけど、すごいクレームが入ったんですね。クレームのXを書かれた方がいて、その方は同じようにお客さま窓口にもメールが来ていたんですね。
私はお客さま窓口は見ていたんだけど、Xは見ていなかったんですよ。そうしたらある方がそのクレームの投稿に対して、「あれは事実とは違う」と。「自分は見ていました」と。「あの人のほうがおかしいんです」って書いてあるんですね。すごくありがたかった。
というのは、私はお客さま窓口を見ていたので、もうすごく大変なことをしてしまったと思って。クレームに関しては役員に共有して、改善をすぐしようっていう気持ちでいますので、ちょっとわさわさしたんですよ。
「誰がやったんだ?」みたいな話になっていて、すごく嫌だなと思っていたところにその方のX(の投稿が)が飛んだので、すごくありがたくて、お礼とお詫びといろいろ書いて、それがバズったんだけど。
そんな感じで、本当にそこにいるお客さまと同じというか、そんな気持ちを社内も持っているので、そのXの投稿がみなさんの心に届くということをやはり心掛けているのかなと思います。
「来るもの拒まず」で仕事がどんどん楽しくなる
司会者:他者の尊重からいろんなミラクルが生まれているなっていうのを、本を作っていてもすごく感じました。それをすごく楽しくやっていらっしゃるのが、本当にいいなって感じています。
藤﨑:いやいや、ここで私「楽しく」って言いますけど、社員の方は本当に大変だと思いますよ(笑)。次から次へと案件が降ってきて、本当に止めどなく、いろんなコラボの案件をいただくんですよ。そうすると私、おもしろいなってすぐ思っちゃうので、来るものは拒まずっていう性格なんですよ。なのでいろんな案件が来たらすごくやりたくなる。
それを形にするのは私じゃなくて社員のみなさんなので、みんな大変だと思います。本当に申し訳ないと思うけど、そこがうまくいくとどんどん楽しくなっていくのもありますけどね。
司会者:そういうチームワークでやっているドムドムハンバーガーですが、これからのドムドムについてもたくさんご質問をいただいています。特に、近くに出店してほしいっていう声をすごくいただきます。具体的には多摩のエリアとか、地方の方からもお声がありました。今後、出店とか、ドムドムの展開についてお聞かせいただけたらと思います。
藤﨑:今回MBOをして、まず前半の8年間、2017年から2026年の初めぐらいまで。これを再生の第1章と私は思っているんですね。今度、私は変わらないんですけど、出資してくださる方が変わって、再生の第2章を今、スタートしたと思っています。
その中には、人材の育成とかもあるんだけど、やはり出店というのもこれから入っています。でも、そんな「何百店舗にすぐなります」とか、そんなことはしないです。
やはりお客さまに満足してもらえない出店なんかしても意味がないし、ドムドムって日本で一番古いから、絶対に潰れるようなことがあったらいけないんですよ。なので、大切にブランドを育まなきゃいけないから、何店舗すぐ出しますよみたいなことは申し上げないけど、着実に店舗は増やしていくと思います。
3月5日に奈良県の香芝が来ます。その後、中京地区でスガキヤさんと今度組みます。中京地区は来週、もう見に行ってやっていくことがありますので、年に4店から5店ぐらい開いていけたらいいなと思っています。
司会者:楽しみですね。近くにできることを心待ちにします。