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「39歳、初就職。」出版記念 ドムドムハンバーガー社長藤﨑忍さんトークイベント(全6記事)

ドムドムハンバーガー商品開発の会議は“たった3人”で行う理由 競合と差をつける「遊び心」の取り入れ方 [2/2]

取締役会で大反対された「どむぞうくん」のアパレルコラボ

司会者:その挑戦についてもご質問いただいていて、ドムドムさんと言えば、みなさんいろいろ持っていらっしゃるかもしれないけど、コラボとかIP事業、いわゆる「どむぞうくん」を使った、何か別のコンテンツを生み出すような事業、新しい挑戦をたくさんされていると思います。

藤﨑さんが入ってからガンガンそういうものを推し進めたっていうところがありまして、前例がない中で挑戦するのって、不安とか恐怖はなかったのでしょうか?

藤﨑:初めは何から始まったかっていうと、「FRAPBOIS(フラボア)」さん、2025年、2回目をやりましたけど、ビギグループのFRAPBOISさんがコラボのお洋服を出したいということから始まったんですね。

その時、何を思ったかっていうと、不安よりもうれしかった。どういうことかっていうと、コラボの、今やっているお洋服とか、うちのECサイトでオリジナルっていうもの以外はIPビジネス、ライセンスビジネスなんですよ。

だから、「どむぞうくん」の商標をお貸しして、それで作っていただくので、うちの会社にとってロスがないんです。例えばうちが作っていっぱい積まなきゃいけないとかだとマイナスもあるんだけど、そういった意味ではちょっとリスクが少ないスタートだったんですね。

どうして私がやりたかったかっていうと、やはり「どむぞうくん」をかわいいと思っていたんですよ。なので、これが世の中の人にどんなふうに認めていただけるのかって知りたかった。だけど、さっき言ったように自分のところで作って失敗したらもう最悪じゃない。その頃大赤字なんだから。

なので、そのお声をいただいた時にすごくいいと思って、これも取締役会で大反対を受けるんですけど、やらせていただきました。FRAPBOISさんがうまくいって、「BEAMS(ビームス)」さんも来て、その後「niko and ․․․(ニコアンド)」さんっていう、いろんなところでやらせていただきまして。お洋服だけじゃなくて、今はグッズのほうが多いんですかね。

UFOキャッチャーもすごくあります。Seriaとかillusie300とか、いろんなところで、いろんなものをやっていただいて。

なので、スタートはそんな不安よりも、チャレンジングな気持ちがあったので、スタートの部分はそんなに不安っていうことではなかったかなと思います。

「お客さまと相談をしながら商品を作っている」感覚がある

藤﨑:ただ、一方でさっき言ったように、自分のECサイトでオリジナルの商品については不安がないかというとあって。私だけが思っているのかもしれないんですが。お客さまと相談をしながら商品を作っているっていう気持ちになっているんですよね。

本当にありがたいんですけど、今日も朝から、ここに来るまでのことをSNSに上げてくださったり、すごく温かい交流があるじゃないですか。その中で、みなさんが何が美味しいと思っているのかなとか、そういうのをキャッチボールしているつもりでいるんですね。

「すごくいっぱい作っちゃうぞ」なんていうことはぜんぜん思わなくて、お客さまがご満足いただけるだけ作って、足りなければ……「増産(ぞうさん)」とか言うとまた笑われちゃうんですけど。

(会場笑)

という感じで、私は会社の経営をしっかり守らなければいけないので、格好をつけて「こんないっぱいやるぞ」みたいなことはぜんぜん思っていないです。お客さまとその都度相談させていただきながら運営ができているので、そこも不安にはあんまり思っていないですね。

「美味しいはお客様との最低限のお約束」

藤﨑:例えばなんですけど「どむぞうくん」の……間もなくWBCがありますね。すごく盛り上がっていますね。

前回のWBCの時、生命保険の会社とか、あの版権を買って、要するにIPビジネス「侍ジャパン」という言葉を買って、いっぱい宣伝していたわけですよ。それ用のハンバーガーを作ったり、タコ焼きとかもありました。そういうのをやっていた。

でも、うちはお金がないから、販促費がないからそんなことはできないと。できなくてどうしようかと思った時に、たまたま「どむぞうくん」を5色ぐらいやった後で、メーカーの人が「これ、どうですか?」って持ってきたのが、体が青で耳が赤かったんですよ。

「これだ!」と思って。これ、WBCのユニフォームと一緒だと思って、これに帽子とバットを着けて「がんばれ!」みたいにやれば、うちもそれに参加したことになるんじゃないかと思ったんですよ(笑)。

SNSでやったらすごくバズったんですよ。「これ、欲しい」と。「みんな欲しいらしいよ」みたいな話になって、じゃあ、作ろうっていうことになったんです。私たち、今は名前を付けるのがメインになっているけど、そんなに名前を付けようと思っていなかったわけですよ。

だけど、みんなが欲しいって言ったから、じゃあ、みんなに付けてもらおうっていうことで、Xでまた言ったんですね。そうしたら3,000通ぐらい来たんですよ。それで決めた名前が「どむへい」と「どむみ」ちゃんっていうペアになったんですね。その投稿がXで12万いいねが付いたんです。

というように、対話をしているつもりなんです。だからそんな物の作り方をしています。最近で言えば、コメダ珈琲さんとの本当に身に余るコラボをさせていただいて。「コメダさんで『どむぞう』を売るってどういうことなの?」と。

(会場笑)

私もおかしいんじゃないかと思ったんですけど、なおかつ福袋の中身、「どむぞう」ばっかりじゃないですか。「どむぞうくん」を売るだけだと。「どむぞうくん」が付くだけだと初めは思っていたんですよ。

担当者が、どむぞうくんをけっこうな個数卸すので「グッズはライセンスって言ったってそんな数にならないからいいですよ。」なんて言っていたのに、ほとんど「どむぞうくん」のグッズでびっくりでした。「何やってんの。こんなにいっぱいつけるのに、なんでライセンスフィーがもらえないの?」 っていうぐらいに。

ただ、やはりコメダさんはお力があるし、Xで言えばフォロワーが90万人ぐらいいらっしゃるんですよね。全国展開されているので、今回の試みがドムドムのファンになってくださる方がちょっと増えて、本当によかったなと思っています。

あとは「スーパー戦隊バーガー」。これ、みんなびっくりしましたよね。私もこれ、持ってきた時は、この色がXでたたかれるんじゃないかと、すごく怖かったんですよ。

そうしたらありがたいことに、美味しいって言ってくださる方が多くて、なにしろ「美味しいは(お客様との)最低限のお約束」なので、うちのハンバーガーは絶対美味しいんですよ。なので、美味しいって言ってくださって本当に胸を撫で下ろしたということですね。

いろんなチャレンジはしていますけど、さっき言ったように「お客さまと対話できているかな?」なんて思いながらやれているので、いいかなと思っています。

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