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「39歳、初就職。」出版記念 ドムドムハンバーガー社長藤﨑忍さんトークイベント(全6記事)

仕事で「自信がない」のは悪いことじゃない 39歳で初就職したドムドムハンバーガー社長が語るキャリア論

【3行要約】
・39歳での初就職から社長へ。異色の経歴を持つ藤﨑忍氏が、年齢やキャリアのマンネリ、挑戦への不安を抱える現役世代へ、自己肯定と「自信のなさ」を武器に変えるマインドを伝授します。
・「自信がないからこそ、準備にがんばれる」と語る藤﨑氏は、MBOという60歳での巨大なチャレンジを例に、感情を方法論に昇華させ、課題をクリアしていく独自の仕事術を明かします。
・自分を責めすぎないために「仕事軸」で思考を切り分ける重要性や、他者尊重から始まる人間関係の構築など、しなやかに、かつ情熱的に働き続けるためのヒントが詰まっています。

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39歳まで会社勤めをしたことがなかった

司会者:それでは、いくつか事前にご質問をいただいていますので、そちらのご回答に移っていきたいと思います。3分類ぐらいに分けることができまして、その分類に沿ってやっていきたいと思うんですけど。

やはり年齢とキャリアとか、仕事とモチベーションみたいなものが多かったなと思っていまして、そちらのご質問から最初にいきます。ご来場の方がくださったものだと思うんですけど、質問を読み上げさせていただきますね。

「今まさに39歳です。大学卒業後、ずっと同じ企業で働いており、責任もそこそこあるポジションにもなりました。ですが、仕事に愛着があるかと言われると疑問です。このままなんとなく働いていていいのか不安になってきましたが、今後どのようなマインドで仕事に取り組めばいいのかアドバイスをいただければうれしいです」。という、すごく素敵で具体的なご質問をいただきました。

その他にも「年を重ねると自信のなさがより目立ち、新しい環境への挑戦がしづらくなりました。藤﨑さんはそういったことはなかったでしょうか?」など、年齢とキャリア、仕事とモチベーションに関するご質問をいただいています。

藤﨑忍氏(以下、藤﨑):私、本当に書いてあるとおり、39歳までお仕事をまったくしたことがないんですよ(笑)。18歳の時に12歳上の夫と出会ったんですね。しかも政治家になろうとしている人で、もともと政治家の秘書をやっていて、私の父も地方政治家です。今やっている国政選挙じゃなくて、地元の地方政治家。

そこに出入りしていた人と恋に落ちるんです。お嫁さんになりたいと常々思っていたので、18歳から短大に2年間行って、卒業したらすぐ親のところに申し込みに来てもらって、それでその翌年、めでたく夢のお嫁さんになったんですね。

自分の人生や自分自身を愛でてあげる

藤﨑:なので、就職経験ゼロなんです。ただ、選挙のアルバイトはしたことがありました。もともと親もそんな仕事をしているし、夫もそうなる人だったので、ちょっと勉強に行きなさいっていうことで。浅草に昔ロッテリアがあって、お正月は忙しいので、そのロッテリアでもバイトをしたことがある。それだけだったんですよ。

なので、このご質問のある方は39歳にして、たぶん「大学を卒業して」って書かれているから、もう17年もお仕事をされているっていうことですよね。

これを読んで何を思ったかって、すごいなと思ったんですよ。17年も同じところでしっかりとお仕事をされる。その期間のことって、例えば今回私は本を書いたから、自分の人生を振り返って、この時何があった、何があったって折り重ねて思うんだけど、たぶんその方は17年間ふわっと来て今があると思っている。

実はそんなことはなくて、いろんな業務を覚えて、それから嫌なことを言われることがあったり、人間関係に苦労したり、いろんなご努力をされて、この17年を過ごされているわけだから。私はそのことをマイナスのように思うことはなくて、本当にその方の誇りになるんじゃないかなってすごく思うんですよね。

本の最後に書いたんだけど、やはり自分の人生とか自分自身をめでてあげて、本当によくがんばってきたなって思うところからものを考えると、明るい気持ちになるかなって思っています。

なので、あんまりいいアドバイスじゃないかもしれないけど、私はすごくすばらしいこと(だと思います)。17年間も1つのお仕事をされてポジションも持たれているという、その自分自身をぜひめでてほしいなって思ったりもしています。

「自信がない」のは悪いことじゃない

司会者:すごく温かい回答ありがとうございます。「年を重ねると自信のなさがより目立ち……」っていうご質問もありますけど、やはり同じ仕事をずっと続けているとどうしてもマンネリ化というか。けっこう守りに入ってしまうと思うんですけど、そういう方に何かアドバイスはありますか。

藤﨑:年を重ねることっていうのが、すごくわかるんですよね(笑)。体力と気力があるとけっこうがんばれたりするじゃないですか。私、2026年で60歳になります。還暦なんですね。今日も実は、初めての会だから赤いワンピースを着てこようと思ったんですけど、すごく似合わなかった。

だからまた真っ黒になっちゃったんですけど、60歳になって今すごく思うのは、不安があっても体力とか気力だけでがんばれた。その時はもう過ぎてしまったかなってすごく思います。なので、この方が言う、年を経ることの気持ちはすごくわかったりするんですね。

だけど、私の場合、自信のなさとチャレンジできないっていうのが相関関係にないんですよ。自信のなさって別に悪いものじゃないなっていうのは本に書いてあると思うんだけど。

例えば、2025年の12月15日にMBOをさせていただきました。要するに経営している人が資本を譲り受けて、今度は自分も株を持って会社を経営するというのをさせていただいたんですね。

私が株を買うわけだからお金がなきゃいけなかったりもするんだけど、60歳でお金もない私にとってはすさまじいチャレンジなんですよね。でも、絶対に自分はMBOをできるなんて自身はぜんぜん思っていなくてスタートしているんですよね。

本の中にも書いたんですけど、自信がないからがんばれる。どういうことかっていうと、要するに「MBOをしたい。なぜしたいのか?」っていうことに意味があって、それをクリアすることが私にとっては大事だから、チャレンジするわけなんですね。

なので、自信がないからチャレンジしないのではなくて、何にしろ、やることをやりたいっていう思いのほうが先です。

それがMBOなんて言うとちょっと大げさなことになっちゃうけど。例えば何かのお稽古事をしたいということでも「したいけど自分は時間がないからできない」のか、「新しいコミュニティに入ってお稽古をするのは自信がないし、年だしって思っちゃってこのスポーツのクラブは自分にはできないな」と思うんじゃなくて、「自分はこのスポーツを、なんでやりたいのか?」と。

「やることに何の意味があるのか?」と考えると、自信のなさはまったく関係なくなっていきます。なので、意味がある限り、自信はなくてもこれからもチャレンジしていきたいなって思っています。

嫌なことがあった時の心の保ち方

司会者:その自信をマイナスと捉えるのではなくて、逆にそれを原動力、行動に変えていくことって、ちょっと見方を変えると誰にでも取り入れられることなので、私はすごく勇気をもらいました。

ちょっと関連して、マイナスな気持ちを持つ時のことについてもご質問がありました。「嫌なことがあった時の心の保ち方は? 今一番嫌な業務は?」という、すごくナイスなご質問をいただいています。

藤﨑:私、例えば「むかつく!」とか言って誰かに愚痴ったりしていることもあります。会社でも言っていると思います。商談をして、本当に失礼な人とかがいると、あとで「むかつく!」とか言って騒いでいる。うちの社員も今いますけど、ちょっと大げさに言ったりとかして。

この間、ある店舗がクローズになったんですけど、そのお店は7時半ラストオーダーで8時にクローズという予定だったんです。

だけど、お客さまが長蛇の列で、8時になってもお店にお客さまがいたんですね。それなのに、お客さまがいるのに施設の方が看板に黒い幕を張ろうとしたんですよ。

ものすごくむかついて「ちょっと待ってください。お客さまがいるのにやめてください」って言って帰ってもらったんですね。そのことも社員に「むかつく!」とか言いました。今度またクローズがあるので「そんなことを絶対させないようによく言ってね!」みたいなことで怒ったりして、そこで一時的に発散するという。例えばの例ですけど、そういうこともあります。

人間関係の悩みは「考えても仕方ない」と割り切る

藤﨑:実際はこういう案件は明るい感じでクリアできる話だけど、そうじゃないことがあった時ですよね。人の問題とか、そういう時って、実はその事象を、私は考えても仕方ないんじゃないかなって思って割り切ろうとするんですよ。

例えば自分の趣味。私はお料理だったり配信動画を見るのが自分の好きなことなんですが、事象が重い時に気持ちを切り替えようと思うじゃないですか。

お料理をしようとか配信動画を見ようと思うけど、事象が重ければ重いほど、ずっと考えちゃってそこに集中できないじゃないですか。失恋した次の日みたいな感じで、ずっと考えてすごく嫌な気持ちになる。なので、ずっと嫌な思いがついてくるその時間ってとっても不愉快じゃないですか。

そこで実行してきたのは、重い案件に関しては、今言ったような心を逃がす行動もしつつ、究極、嫌なことに向き合って、原因を取り除く方法をたくさん考えて実行します。

そうすると「すごく嫌だ」と思っていた感情論から「これ、どうやってクリアしよう?」って考えていると、方法論に変わって感情の部分が楽になる。ということを私はやってきて、心を助けてもらってきたなって思ったりもします。

そして、今一番嫌な業務は何かというと、やはりスタッフ同士の人間関係かなって。いろいろ考えたんですけど、人にまつわることが、業務というかいろんなトラブルが会社の中で起きるから「それをどうしようか? この人に対して何て言おうか? みんなが仲良く仕事ができる方法って何かな?」って考えている、その感じがとても嫌な気持ちになります。

司会者:そういった、すぐに答えが見つからないものに関しては、やはりそれに向き合って考え続けて、どう行動すればいいかを考え続ける……。

藤﨑:そうです、向き合って。だから、社員同士の人間関係を改善するんじゃなくて、その人と私の関係性も直していったりする必要があります。具体的にはその人から信頼を得るように努力をして、信頼をされているから私の方向性を理解していただいて、こことここの問題が解決すればいいなって思ったりします。

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