説得力のあるリーダーになるための2つの条件
さぁ、では3つ目。説得力のある人になるためには、ある条件が必要なんです。メンバーは口先だけで言っても「あぁ、なんか言ってるね」となってしまいます。1つ目、Theyのリアルを代弁する人になる。口先だけじゃなくて、Theyの事実を知り、誰よりもTheyの幸せを考えている人になるということなんですよ。

例えばスティーブ・ジョブズさん。「こんな事務的なパソコン、ダサいパソコンで何がいいんだ。もっとスマートなかっこいいオフィスで仕事してほしいですよね」みたいなところから、デザインという要素を取り入れたんですよね。
あと、星野リゾートの星野社長もTheyのリアルをよく語ってらっしゃいます。我々はリゾートの達人になる。日本の人たちはリゾートを楽しむということを知らない。でも海外の人たちのような楽しみ方をもっと広めたい。
そんなことをよくおっしゃってるように、私は耳にしております。だとすれば、あなたはお客さま、もしくはまだお客さまになってくださっていない方の「不」、Before(を知ること)ですね。「不」っていうのは、不満とか不安とか、不便ですよ。そこに対して事実を知ってください。これだけでけっこうです。お客さまのこと、お客さまにまだなっていない方の事実をどれだけ知っているかなんですよ。もし知ろうとしていなければ、口先だけになっちゃいます。
自分の生い立ちや経験を語る効果
では、もう1つが、自分の生い立ちや経験を語る人になるというアプローチ。これは選ばれし人だけになるかもしれません。そういう経験をしていればですよね。例えば、孫正義さんは「情報革命で人々を幸せにしたい」と、よくおっしゃっているんですよね。
「まだ情報革命で、情報が行き届かない人たちがいる。それが私は許せないんですよ」と語ってらっしゃいました。でも「なんでそこまで思うんですか?」といったら、「かつて私たちの家族がそうだったんです」という話もされている映像もあります。ご苦労されてるんですよね。まぁ、これは割愛しますけれども。
あと、ニトリの似鳥(昭雄)会長。あの似鳥会長の著書を読んでいると、もうことごとく出てきますね。「自分が貧乏だった。こういう暮らしはやはり良くない」と。でもアメリカに行ったら、もう本当に大衆の方がすばらしい生活をしていると。
これを日本に届けたい、安くて最高の家具を届けたい。「お、ねだん以上」のニトリの出来上がりなんでしょうかね。ということを考えた時に、生い立ち、経験を語れる人は、やはり説得力があるんですよね。
さぁ、こう考えた場合、どちらでもけっこうです。Theyのリアルを代弁する人になる。これができないと、ただの役割リーダーなんですよね。役割だから言ってるんじゃなくて、1人のリーダーとして、それを語れる人になるということです。
「そんなことやってる人いるの?」と思われるかもしれませんが、現場リーダーでもこれを語っている人は、実は多いんですよ。これは研修で、いつも私が言ってることなので、力強く言います。やってないと、主任も課長も今の時代はダメなんです。