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クラシコム青木耕平 × freee川西康之「“健やかさ” と “急成長” 異なる山を登る2人の対話」『freee 成長しまくる組織のつくりかた』刊行記念イベント(全6記事)

組織の文化醸成は「どう境界線を作るか」がポイント 独自言語によるカルチャー形成法 [1/2]

【3行要約】
・経営者として余裕がなかった頃にエネルギーを得た源泉として、川西氏と青木氏はともに「読書」の力を挙げています。
・苦しい時期に読んだ本が心の支えになったと語る両氏は、移動中の読書や歴史書から精神的な救いを得ていたと振り返ります。
・ 2人は組織文化形成においても「言葉へのこだわり」が重要だと強調し、独自の用語や価値観を徹底して浸透させることが組織の境界線を明確にすると語ります。

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キャリア窓口の担当人数

川西康之氏(以下、川西):あといくつか、せっかくご質問をいただいているので。

青木耕平氏(以下、青木):そうですね。

川西:「ぜひ!」みたいなのがもしあれば。

青木:会場からももし「これは答えてほしい!」みたいな強い要望があれば。(会場を見渡して)ないと。

川西:(笑)。

(会場笑)

青木:「キャリア窓口は何人ぐらいいらっしゃいますか? 人事とは別の部署なのでしょうか?」って、これはけっこう真剣にアレじゃないですか? これは大事な質問かもですよ?

川西:人事のチームの中にいます。何人ぐらいかな? 400人、500人に1人ぐらいの割合で設置するようになっていますね。なのでエンジニア組織に2名ぐらいいて、ビジネス組織に3人、4人いるみたいな感じですかね。

青木:へー。

経営者に余裕がないベンチャーは、どこからエネルギーを得るか

青木:(質問を見て)すごく大事な……。「経営者が余裕のないベンチャーは、どこからエネルギーを得るのでしょうか?」。

川西:(笑)。

青木:本当に痛いぐらい(気持ちが)わかるというか。僕が最初に人を雇った時も、自分の給料が額面で16万円だったので。

川西:額面で16万円って、手取りはもうアレですね。

青木:そうです。先ほども言ったように、妹が産休に入る前に組織を作らなきゃというのがあったので。調達もしていなかったから、減らせるのって自分の給料じゃないですか。なので16万円だった。マジで余裕がなかったんですけど、その時ってどうやってエネルギーを……。

川西:ちなみに私は在学中に会社を設立しまして、10年ぐらい自分の会社を経営したあと、2016年当時使い始めた会計ソフトが「freee」だったので。

青木:え!? いい話。

川西:2015年ぐらいまで会計ソフトは「弥生会計」だったんですけど、「そろそろ変えようよ」みたいなことで使い始めたのがfreeeで。感動して2016年にfreeeに入社したんですけど。

なので戻ると、在学中に会社を作った時、私も非常に貧乏だったので。

青木:そうですよね。

川西:はい。ぜんぜん余裕のないベンチャーを経験してました。

自分がケアするためには、自分もエネルギーが必要

青木:エネルギーってどうしてました? 僕は当時どうしていたんだろうなぁ? でも確かに自分がケアするためには、自分もエネルギーが必要なんですよ。自分もバッテリーが小さいから、(エネルギーが)出ていくだけってなっちゃうと、けっこうしんどいんですよね。どうしてたんだろうなぁ?

僕はあまり社交的じゃないので、友だちと飲みに行くとか、ワイワイやるみたいなところはほとんどなかったから。

川西:でもなんとなく本を読んだり、映画を観たり、音楽を聴いたり、そういうカルチャーみたいなのを取り入れたとか?

青木:そうかもしれないですね。本当に寂しい答えになっちゃうけど、本を読んでたみたいな。でも本屋だからいいですよね!?

川西:むしろいいですよ(笑)。

(会場笑)

青木:むしろいいですよね。僕のエネルギー源というのは、子どもの頃から本ぐらいしかないかもしれませんね。

川西:僕もすごく本が好きで。私の会社は営業する会社だったので、直接営業、自分で営業をしていて。当時はあまり儲かっていなかったので、それこそけっこう遠いところまで直接電車で行って、売れるかどうか……。今思えば「なんて非効率なことをやっていたんだ」って思いますけど。売れるかわからないところにも自分で営業しに行ってみて、みたいなことをやっていた時の移動中に読んでいた本とかも、いまだに自分の中に印象に残ってますね。

青木:あー、確かにね。

川西:はい。しんどかった時に読んだ本とかは、本当に今でも印象に残っていますよね。

青木:そうですよね。

うだつが上がらない若い奴は司馬遼太郎を読む

青木:僕は塩野七生さんという方が書かれた『ローマ人の物語』というのが……。塩野七生さんの本はほぼ全部読んでいるんですけど、なんなら僕は、塩野七生さんが、どこか理想の女性みたいなところがあるんですよ。歳の差がたぶん40歳ぐらいあるから、そういう出会い方としてはちょっと出会えないんですけど。

川西:塩野さんはカエサルが好きすぎる説みたいなのもあるんですけど。

青木:そうなんですよ。僕なんかはぜんぜんタイプじゃないかもですけど。「すごく理想の女性だな」ぐらいに思って読んでいます。パッとしない時期に、謎に壮大な『ローマ人の物語』とかを読んでいたことで、だいぶ救われた。すごく養われた感じがありますね。彼女の本は、読んだら本当にすてきだと(思うと)思います。僕は息子に「『銀河英雄伝説』だけは読んでくれ」って言って、まだ読んでもらえてないんですけど。

川西:ほぉ(笑)。

青木:「どんなに本が嫌いでも、これだけ読み切れば教養としてはOK」と(笑)。だから「『銀河英雄伝説』だけは読んでくれ」と言ってますね。

川西:へー。あれなんですか? 歴史の本を読むのがお好きみたいな?

青木:そうですね。先ほど言ったみたいに、ずっと28歳ぐらいまで子ども部屋にいたので。うだつが上がらない若い奴って、司馬遼太郎を読むんですよ。これはなぜかと言うと、うだつが上がらない下級武士が、どんがらがっしゃんでワーッと活躍して、20代半ばでみんな死んじゃうという話なので。

(会場笑)

川西:はい(笑)。

青木:そういう、うだつが上がらない奴は大好きなんですよ。だから僕も当時は司馬遼太郎を貪るように読んで。当時は20代後半に入っていましたけど、「3年ぐらい、めちゃくちゃ命を燃やせたらそれで死んでもいい!」みたいな。謎にそういう変な焦燥感を持ったりしていたので。

川西:へー(笑)。

青木:司馬遼太郎は、いいかもしれないですね。

川西:いいですね。じゃあこのあと(透明書店に)司馬遼太郎コーナーを作ってもらおうかな。

青木:ちょっと量が多すぎるんでね。

川西:確かに(笑)。

青木:足りないかもしれない。

カルチャーが不在になってしまった企業はどうテコ入れすれば良いのか?

青木:まだ時間は大丈夫ですか? あと1個ぐらい。

司会者:事前にいただいていた質問が実はありまして。「事前にいただいていた」というところで、「思いも強かったのかな?」と。

青木:確かに。

司会者:「新卒のカルチャーが育まれる前に大量の中途採用をしてしまい、結果カルチャー不在になってしまった企業が、事業成長していくためにカルチャーにテコ入れをするとしたら何を目指すのが良さそうでしょうか?」。

青木:でもベンチャーって、別にそんな……。うちもそうですけど、新卒で組織を作るわけでもないですもんね。

川西:そうです! 弊社の場合は、最近は新卒もたくさん、年間で100人ぐらい入ってくるんですけど、中途の方はそれ以上に入られるので。必ずしも「新卒によってカルチャーが育まれる」という前提かはアレなんですけど。

ただ「カルチャーが不在になってしまった企業が、これからどうテコ入れするのか?」というのは、確かに……。こういう状況って、あまりアレだと思うんですけど。

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