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【常に余裕がある成長の仕方】全力に見えない働き方 / 上手に手間の抜き方を身につけよう / 「雑用」な仕事はない / 常に全力<長く動ける / 誰かのために抜いて余力をつくる(全2記事)

徹夜して間に合わせた業務は“一人前の仕事”ではない 優秀な部下が見落としてしまう“全力の働き方”がもたらすリスク

【3行要約】
『デキる上司がデキる部下を潰してしまう。はなぜ起こるのか?』著者の前田康二郎氏が、仕事で上手に力の抜くことの重要性を紹介します。
・前田氏によれば、仕事の習得には「自分ごとの段階」と「他者評価の段階」があり、健康をベースにした適切な余力の確保が重要だと指摘しています。
・上司は部下に休息の大切さを示す役割も担っており、組織全体で「息抜き方法」を共有する文化づくりが、長期的に活躍するビジネスパーソンを育てる重要な要素となります。

前回の記事はこちら

基礎を習得した後に目指したいステップ

入江美寿々氏(以下、入江):先ほど言ってた、自分のスキルや仕事でのレベルが一定に来るまでは、全力でがんばったほうがいい時もあるんですか?

前田康二郎氏(以下、前田):それはもう基本、全力でがんばったほうがいいと思います。そのほうが早く習得できる。だから2段階ですよね。業務の習得はワンパターンでやっちゃダメです。基礎的な習得は、もう集中してやる。「できた」と思ったら、それはもう次のステップに入って、文章で言えば清書するみたいな感じですよね。人に見せられるようなものにする。

今言ったのもそうですけれども、わかりやすい表現で言えば、自分でその業務を習得する。まずは自分ごとですね。「自分でできました!」って言っても、他人の評価はまだですよね。次の段階は、上司とか同僚のような他人が見ても「あ、その仕事のやり方はすてきだね。きれいだね」というようなかたちに、もうちょっと整える。

その作業がワンクッションあったほうがいいですよね。それがある人は、働き方がすごくスマートに見えると思うんです。それがない人は、たぶん「あの人、何かいつもいろいろなことをやって、忙しそうだね」「余裕がなさそうだね」って見えちゃっていると思うんですよね。会社員で言えば、ほとんどの会社には評価制度があるので、周りの評価もつながってきます。

徹夜や無理は「一人前」とは認められない

前田:まず自己満足はそうなんだけれども、周りが見ても「あなたはもう一人前だね」という評価があって、初めてそこの習得ができたということだと思います。

「じゃあ、それ(一人前だという評価)は何か?」というと、別の自分を作って、別の自分が見て「この仕事のやり方は、きれいかな?」「ちゃんと余裕があるかな?」っていう。

これがもう「無理矢理120パーセントやって、徹夜してやりました!」ってなると、僕だったらそれはまだ一人前とは認めません。なぜなら「その徹夜する時間がない場合は?」っていうことになりますから。通常は業務時間内に余裕を持って「できました」というところまでいって「あ、できたね」っていうことになると思うんですよね。

そういう習慣を作っていただくと、自分にも周りにも余裕ができると思うので、習慣づけていただけると。デキる人はやはり好奇心旺盛なので(笑)。どんどん「次、次」っていきたくなっちゃうのはわかるんですけども。

だけど、周りから見て、「あの人すてきだな」っていう人の働き方は、落ち着きがない人ではないと思うんですよ。スマート。忙しくても仕事に品があるとか。それって、おそらく「全力でやっているように見えていない」んだと思うんですね。そこが難しいですよね(笑)。

入江:難しいですね(笑)。

前田:でも、だからと言って、いい加減に手抜きでやっているわけでもないと。

入江:きちんとやっているけれども、全力ではないという感じですか?

前田:そう、おっしゃるとおり。こんなふうに髪の毛を乱してとか(笑)。

入江:(笑)。でも、本当に忙しいと、そうなりますもんね。

年齢を重ねるほど余力が重要になる

前田:そうなりますけど。なんだかそれって、やはりほんのちょっとの差なんです。「仕事の取り組み方とか、仕事の整理の仕方に出てくるのかな?」という気はするんですよね。だから健康なうちはその両方でもいいんですけど、だんだん年齢を重ねてくると(笑)。

入江:無理が利かなくなってきますもんね(笑)。

前田:そうなんですよ。

入江:私も体力とか、「20代の時と今は、ぜんぜん違うなぁ」と思っていて。

前田:そうなんですか!?

入江:何ていうんですかね。もう「あの、力がみなぎってくる感じは20代特有のものだったのかな?」と思うんですよね。

前田:これが30歳後半、40歳前半。どんどん来ます(笑)。

入江:来ますよね(笑)。でも逆に、自分は20代の頃に放送局でアナウンサーとして働いていて、周りに仕事を取られたくなくて。休むのが怖くて。

前田:そうですよね。

「健康であること」が仕事のベースに

入江:仕事ばかりしていて、無理ばかりしていたので。もっと早く知っていたら、この余白のある美しい仕事をもっと早くできたなと思いますね。

前田:そう。若い時って、やはりみんな同じだと思うんですよ。私が中国で働いていた時に言われたのが「前田さん、まず健康じゃないとお金は稼げないからね」って言われて(笑)。確かにおっしゃるとおり。「だから、朝ご飯を必ず食べなさい」って言われて、ご飯を買ってもらって食べてたんですけど(笑)。だから優先順位を間違えちゃいけないですよね。

やはり、まずは自分が健康であることをベースにして、その範囲内で一生懸命やるというのはぜんぜんOKだと思うんですよね。だから、そのコントロールが自分でできる方が、本来デキる人だと思うんですけど。

やはり会社である以上、やはり、いろいろな条件があるじゃないですか。だからそういう時は、上司の方が「ちょっと働き過ぎかな?」というところでリフレッシュの方法を教えたり、ちょっと誘ったりしてあげると、その部下の方はすごくありがたいんじゃないかなって思うんですよね。

入江:確かに。自力で抜けないっていう人は、周りが抜かせてあげるみたいな。

前田:そうですね。

入江:そういうものを提供してあげることも必要ですよね。

前田:やはり環境って大きいじゃないですか。

入江:大きいです。

休まない上司がいると職場が休みづらい雰囲気に

前田:だから私も、実は会社員時代って会社を休んだことが1日もなかったんですよ(笑)。

入江:すごい(笑)。

前田:そうすると、今考えたら部下は……。

入江:休みづらいですよね(笑)。

前田:「(部下は)休めなかったよな」って、やはりものすごく反省をしています。評価をされたくてやってたつもりじゃなくて、悪気はぜんぜんなかったんですけど。デキる人って、耐性がそこまでない社員の人たちのことも考えないといけないというか。やはりコミュニケーションって「自分はいいんだけど、相手はどうかな?」というのが(大切です)。

最近は「そこまでがコミュニケーションかな?」って、すごく思っていて。「自分はいいけど、相手はどうだろう?」というのがあれば、たぶんコミュニケーションもいいと思うんですけど、「自分は気持ちいいから、相手も気持ちいいでしょ」ってなると、やはりそうじゃない場合もあるので。常に相手があっての(もの)。気持ちって、相手もこっちも常に変わるじゃないですか。

入江:はい。

デキる部下には見守る姿勢が最適

前田:不確実性が高いので面倒かもしれませんけど、やはり都度都度「相手はどうかな?」というのが大事かなって。デキる人は、わりと白黒つけたい、答えを知りたいという人が多いんですね。だから「何でも私の言うとおりにすれば、あなたは大丈夫だから。とにかく私の言うとおりにして」という人。

あとは「もうあなたは大丈夫だから。任せたよ」と言って丸投げしちゃう人。その2つにけっこう分かれるんです。

入江:両極端なんですね。

前田:そうです。やはり、(その)両極端は部下が潰れやすい。だから中間は何かって言ったら、見守りということなのかな。

入江:見守って、よく観察して、上司のほうからも休むほうに持っていく。

前田:そうですね。だから、部下の人が「休む」っていう言葉にすごく抵抗があるなら「ちょっとリフレッシュしようか」とか。「例えば、マラソン選手とか、水泳の人だって、息継ぎをすごく意識しているでしょう」「同じことだよ。息してなかったら窒息しちゃうじゃん」と。

入江:死んでしまいますもんね。

前田:だから仕事もすごくテンパっている時、呼吸が浅くなるじゃないですか。

入江:「息してない!」みたいな時って、ありますよね。

前田:そうなんです。だからそういう時に傍らで見ている人は「ちょっと深呼吸したほうがいいよ」というのがあるじゃないですか。

入江:確かに。

デキる人とそうでない人で対応を変える

前田:自分のことは自分で一番わかっているものもあれば、そうじゃない時もあるじゃないですか。そうじゃない時に、上司の方が「リフレッシュして」「肩の力を抜いて」って。デキる子にはやはりそう。デキていない子には、そうじゃなくて「もうちょっと緊張して」とか(笑)。

入江:「ちゃんとやろう!」と(笑)。

前田:そう(笑)。

入江:そういうことも必要ですよね。

前田:だから今、やはり個別指導がベストな時代なのかなっていう感じがしますね。

入江:「抜くこと」について、ここまで考えたことがなかったので。

前田:考えてみると、意外とおもしろくて。

入江:大事ですね。

前田:私も自分で「自分ってなんでこんなに会社を休まなかったんだろう」と考えると、土日も連続して出勤がある会社もあったんですけど、それでも、土曜か日曜のどちらか半日はベッドで眠らなくてもじっと横になっているというのは徹底していました。あとは朝食を抜かないとか。

入江さんは入江さんで、よくよく考えてみるとあるはずなんですよ。

入江:ありますね。

上司や先輩が息抜きの方法を共有する

前田:いろんなデキる社内の先輩や上司の人が、「自分は仕事の息抜きにこんなことをやっている」とか「実は会社帰りに、こういうところに必ず寄ってリフレッシュしている」とか。そういう話が出てきたら、それを聞くだけでも楽しいじゃないですか。「あぁ、みんなこうやっている。先輩もちゃんと息抜きしているんだ」と思えば、デキる部下の人たちも安心して休めるのかなと。

だから自分もそれをしておけばよかったなという。「それがあればちょっとは違ったかも」と、なんだかそういうふうに思いますね。

入江:本当に学びがありました。

前田:本当ですか? ありがとうございます(笑)。

入江:なんかもう、いっぱいいっぱいになっている方に見ていただきたいですね。

前田:そうですね、ぜひ。

入江:特に若い年代の方。

前田:そうですね。

入江:ありがとうございます。

前田:ありがとうございました。

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