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【デキる上司 vs. デキる部下】デキる部下とはどんな人? / 尊敬できる上司が逆効果にも?/ デキる部下には〇〇を与えよ / 仕事が順調であるほど〇〇せよ(全3記事)

優秀な若手の心を折ってしまう3つのNG行為 部下に業務を振る際の調整ポイント

【3行要約】
『デキる上司がデキる部下を潰してしまう。はなぜ起こるのか?』著者の前田康二郎氏が、優秀な部下を持った際のマネジメントの心得を紹介します。
・デキる上司とデキる部下の間で起こる「コミュニケーション不足」が、優秀な人材の退職につながっています。
・週に一度の雑談や業務報告など、意識的な接触機会を増やすことで、メンタル不調や体調不良に早く気づき、組織トラブルを未然に防ぐことができます。

前回の記事はこちら

優秀な社員が辞めてしまう3つの要因

入江美寿々氏(以下、入江):デキる上司がデキる部下を潰さないでいい状態をお互いに保てたら、会社としても本当に成長につながりますよね。

前田康二郎氏(以下、前田):そうなんですよ。これを書いたきっかけというのも、私はベンチャー企業(に勤めていたこと)が多いのですが、ベンチャー企業だと30人の壁とか50人の壁というのがあります。30人までは増えるんだけど、そこから5人採用したら、また1年以内に違う5人が辞めちゃったという現象が起こるんですよね。

それにはいろいろな理由があるんですけれども、結果的に人が辞めると、やはり売上と利益が落ちちゃうんですよね。だから人がいないよりはいたほうがいいわけです。単純な話で、優秀な社員の人が抜けずに1年1年と(結果を)積み重ねていけば、優秀な人が毎年ちょっとずつ増えていくので、当然、売上や利益が増えていくはずだなと。

「じゃあ、なんで辞めるのかな?」っていうのをよく見てみたら、モラハラやパワハラ、セクハラとかはもう論外として、優秀な若い人がメンタル(の不調)や体調不良で辞めているケースがかなりあったんですよ。「だけど、モラハラやパワハラはしていない。何でだろう?」と思いました。(その理由として考えたのが、)「周りからの過度な期待」「過度なプレッシャー」「過度な業務量」の3つです。

優秀な社員ほど自分を責め続けてしまう

前田:ルーティーン業務ならいいんですけど、1個1個がすごくイレギュラーな仕事だと、やはりまだ社会人として数年レベルの若い人にはすごく大変です。経験値があればそこは乗り越えられるんですけど、デキる子ほど「自分が全部悪いんだ。自分の要領が悪いからだ」と。他人のせいにできずにどんどん自責していっちゃいます。

なので、その若い方の耐性や経験値をじっくりと見ながら、業務量やスキルレベルに合わせて指導量も調整していただければ辞めずに済む。そうしてその人たちが残っていけば、今度はその人たちがデキる上司になっていきます。この本を読んでいただければ、そのサイクルを作れて、どの会社もみんな売上や利益が伸びるのではないかと思っております。

入江:確かに。会社の成長にも大きく影響があるんですね。

前田:そうですね。

「あうんの呼吸」で仕事を進めると会話が減る

入江:今まで、部下はデキる上司側から「こうしたほうがいいんじゃないか」といろいろと教えていただいていました。けれども、部下側から「私も、もう少しこういう余裕が欲しいんです」って、なかなか上司に言いづらかったりするじゃないですか(笑)。(部下側から)「いろいろなお願いを言いやすくする方法は何かあるのかな?」と。

前田:考えたんですけど、私自身が会社員時代に、上司や社長、役員とかとしゃべる機会ってほとんどなかった気がするんですよね。「なんでかな?」と思ったら、仕事ができちゃっていたからです。ミスもアクシデントも何もないからだったんです。

「職場ってどういう時にコミュニケーションが起こるのかな?」と思ったら、やはり、仕事でミスや間違いがあった時が多いんですよ。それで社長が「おい、お前。どうなっているの?」とか「部長、どうなっているんですか?」と(声をかけます)。しかし、これがデキる上司とデキる部下になると両方デキるから、お互いにうまくいったら特に会話がないんですよ。

入江:確かに。成り立ってしまうんですね。

前田:成り立っちゃうんですよ。日本人が好きな、いわゆる「あうんの呼吸」です。体調もいい状態ならそれでいいんですけど、そうすると、実は片方が何かトラブルを抱えていた時にそれに気がつかないことがあるんだなと思ったんですよ。だからデキる人ほど職場で他の人とコミュニケーションをする機会が減っちゃうんですよ。そこに気づきました。

入江:なるほど。

意識的にコミュニケーションする重要性

前田:だから、それを解消するにはどうしたらいいかというと、やはりデキる人は雑談でも業務報告でもいいので、普通の周りの人と同じぐらい接触機会を意識して作ることです。これはすごく重要だと思います。デキる人だと、もう1週間で一言や二言しかしゃべらないことも、業務によってはあり得るわけですよ。

入江:すごい(笑)。そうか。業種によってはありますよね。

前田:そう。だから、やはり週の初めや週の終わりにでも、自分の周りの同僚や部下、上司、役員とちょっとした会話をする。「今週はこういうことをやって、ちょっとこういう問題がありましたけど無事解決しました」とか「こういうおもしろいことがありました」とか「こういう映画を見に行きました」とか、それぐらいでもいいです。

今だとチャットでもいいと思うので、それぞれの人がその人の得意なやり方で、週に1回でもそういうのを意識してちょっとやっておく。そうすると、相手も日頃から「どう? 元気?」とか「ちょっと顔色が悪いけど、何かあった?」と話しかけやすくなるのかなと。

やはり、ふだんからしゃべっていないと、デキる人って(机に前のめりになって)こうやってすごく仕事をしているケースが多いので(笑)。

入江:「邪魔しちゃうかな?」みたいな。

上司も部下も接触機会を意識的に増やすべき

前田:そう。相手も「そっとしておいたほうがいいかな?」となっていきがちなのかなと。だから、ちょっと意識して定期的に個人レベルでコミュニケーションを取るのは、デキる上司の方も、デキる部下の方も大事。

デキる上司の人はそれがなくても耐性が強いのでいいでしょうけど、部下の方は、そういう周りとの接触機会を意識してちょっと増やしていただく。それを上司の方がさりげなくアシストしていただけるといいかもしれないですね。

入江:そうしたら事前に「ちょっと様子が変わってきたな」とか「大変そうだな」というところもわかりますもんね。

前田:そこでちょっと「はぁ」ってため息をついて、ポロッと本音が(笑)。(上司が)見守っていても、なかなか本当に無言で黙々とやっていたらちょっと確認しようがないこともあります(笑)。

そういう中でもエンジニアやデザイナーさんだと(業務時間中は作業に)集中しています。そうしたら業務の後でもなんでも、チャットでちょっとやり取りをする習慣があれば、それはそれで気づけるきっかけがつかめるのかなと思いますね。

多くの組織トラブルはボタンの掛け違いから生まれる

入江:今日は、すぐに取り入れられそうなことばかり教えていただきました。世の中ではこういったことがたくさん起きているんだろうなと思います。

前田:そうなんですよね。悪気がないんですよ。私もいろんな会社を見てきました。会社員時代は社内でトラブルがあると「あの人だから」とか「なんで、あの人はいじわるをするんだろう?」(と思うことがありました)。やはり、あるじゃないですか。

自分が独立して思ったのは、そうじゃなくて、だいたい50人ぐらいの会社とか、100人ぐらいの会社とか、業種関係なく上司と部下とか社長と社員の間に同じような問題が起こるんですよ。だから、これはやはり、いわゆる組織のかたちとかコミュニケーションのやり方(の問題)なんだなと。個人の問題じゃないことがほとんどで、みんな「良かれと思って」が発端になっている。

よく考えたら新入社員も中途も、みなさんは面接をして、お互いに相思相愛で(会社に)入ってきているわけだから……勘違いもあるかもしれませんが(笑)。でも、そういうつもりで、別にけんかをしようと思って一緒に働いているわけじゃありません。どうしてもわかり合えないのはしょうがないんですけれども、ほとんどの場合、本当にボタンの掛け違いなんです。やはり、それはもったいないなと思うことがものすごく多いんです。

ほとんどの場合は、やはりお互いの勘違い。良かれと思って言ったのに、「いじわるで言われた」と受け取られてしまったりすることが本当に多いんです。なので、それを1つでも解消して、1人でも、1社でも楽しく働ける、そして儲かる職場ができればいいなと思っています(笑)。

入江:会社の成長にもつながりますからね。わかりました。前田さん、今日は本当にありがとうございました。

前田:こちらこそ、ありがとうございました。

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