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太陽はひとりだけ?孤独なPdMの本音~誰も戦ってくれない現場で、どう立ち続けるか(全2記事)

「自分はがんばっても周りが付いてこない」という孤独感 上司や同僚との“認識のズレ”を解消する4つのアプローチ

【3行要約】
・プロダクトマネージャーは努力しているのに成果が出ないという孤独感に悩まされることがありますが、その原因は客観的視点の欠如と共通言語の不足にあるかもしれません。
・TDCソフト株式会社の山田和宏氏によると、チーム内での言葉の定義が曖昧なまま業務を進めることで認識のズレが生じています。
・孤独を感じた時こそ、デザイン思考などの新たな視点を取り入れ、組織内外のコミュニティを活用することで、プロダクトマネージャーとしての成長と組織の発展につなげることができます。

前回の記事はこちら 

「自分はがんばっているのに」という罠

山田和宏氏:(プロダクトマネージャーとしての役割を客観的に整理するという話を受けて)これを考えてみることで、気づくことはいろいろあって。私、プロダクトマネージャーになった当時とかは、がんばらなければいけないというので、セミナーに行ったりいろいろな本を読んだりとか、そこで得たノウハウやアクションを、実際に自分のチームで試してみたことがあります。

でも、それで期待する結果にならなかった時に、当時は、「自分はがんばっているのに、なんでみんなは付いてきてくれないんだろう?」みたいに思ったりしたんですけれども。

それは当然の話で、本に書いてあったりセミナーで言っている方のプロダクトの位置付けやあり方と、自分の置かれているプロダクトの位置付けや役割は当然違うところが多いわけで、その前提が違うのに、最後のアクションだけまねてもうまくいくわけがありません。

その後は、セミナーや本で言っているのは、どういうその人の状況で、自分たちはどういう状況で、一致している部分がこうだからこういうことをやってみよう、違うからここは自分たちに合わないね、と。そういうところをしっかり意識することが非常に大事だと感じました。

これはぜひですね、みなさんもやられているかなと思うんですけれども、あらためて客観的に見てみることをお勧めいたします。

チームの共通言語の解像度を高める

ちょっと近しい話で、客観的に見ることと、チームの中で言葉をそろえることが同じぐらい大事だと思っていまして。ちょっと、(スライドに)書いていない話なんですけど。

例えばプロダクトマネージャーが、「売上を上げるために、ちゃんと目標を立ててみんなでがんばっていくんだ。どういう目標を立てよう?」という話をするのと、「KPIを定めましょう。KPIを達成するためにアクションをマネジメントしていきましょう」というのだと、結局やることは一緒かもしれません。

ですが、チームの中での共通言語と言いますか、しっかり定義された言葉を使うと解像度が上がり、チームの共通認識が高まり、より良いアクションがしやすくなります。なので、客観的に見ること、そして、しっかり体系立った言葉を使うことが重要だと感じています。

デザイン視点のアプローチを取り入れた課題解決の実践

その中で、私がどういう取り組みをしたのか。細かくは紹介できないのでキーワードで紹介するんですけれども、ちょうど私が前向きになったタイミングで、当社の組織の中でデザインの組織が立ち上がりまして。

その時、私は直接関わっていなかったんですが、そこの有識者に話を聞いていると、観察したり、観察したものを抽象化したり分析したりするデザインのプロセスやアプローチが、私の抱えていた課題ややりたいことにすごく近いなと感じました。そこのデザインのアプローチを取り入れて、いろいろ具体的な取り組みをしてみました。

簡単に紹介するんですが、提供価値の定義を決めるというところ。パーパスとかミッション・ビジョン・バリュー。これは当然当たり前のことなんですが。

組織がいろんなところからバラバラ集まったような組織だと、どうしても目先の近しいところの話はするんですが、「先、どうするんだ?」というベクトルを合わせることがなかなかできていないので、当たり前だけど、ここってあらためて大事だなっていうところで取り組んでいます。

そうすることで、チームの意思統一も図れるし、結局リソースが少ないので、一点集中しなくてはいけないというところで、まずしっかり定めましょうというのをやっています。

ステークホルダーや経営層との会話で意識したいこと

次が、意思決定の判断軸を持つというところなんですが、ここですね、非常に大事でして、先ほどステークホルダーがすごく多いっていう話をしました。ステークホルダーは口で言っているのと本当に実現してほしいことのニーズっていうのは、ぜんぜん違うんですね。そこの潜在ニーズをしっかりと可視化して、ステークホルダーと共有する。そこが非常に意思決定する上で重要なポイントと思っています。

ちょっと余談なんですけれども、実際、経営層などに話を持っていく時に、「毎回、言っていることがちょっと変わっているな」って思ったことが多々あります。みなさんも同じような経験をしているかもしれませんが、この考え方を持った後に振り返ると、それは意思決定者の考え方が変わっていたんじゃなかったなっていうのに気づきました。

というのも、意思決定者はすごくいろんな意思決定をするので、1個1個を深堀りして考えられるかというとそうではなく、その場で出てきているアウトプットに対して、ある意味で反射的に返している側面もけっこう強いんですね。

なので、意見が変わっていたのは、実はこっちの持っていく情報や内容のニュアンスが少し変わっていたから、それに対してリアクションが変わっていたというかたちでした。

なので、そこの最終的な相談内容だけじゃなくて、そこまでのストーリーをしっかり決めて持っていくことで有意義なディスカッションができるようになっています。

外部コミュニティをセーフティネットとして活用

それ以外にも、モチベーションのコントロールみたいなところ。これ、「自分の」って書いていますが、自分だけじゃなくチームのロジカルな部分以外の価値観もしっかり合わせて、お互いがモチベーションが下がらないように、下がったところに気づけるような環境を作ったりっていうことをやっていて。

だいたいこの3つぐらいやっていればうまくいったんですけれども、それでも先ほど言ったように、完全に同質な仲間というのは難しいので、そこはセーフティネットとして、外のコミュニティに違う仲間を作りました。

そういったやり方でいろいろ取り組んだ結果、やりたいアクションがスピーディにできるようになって、プロダクトも成長して、成長したから会社としてもさらにリソース投資をしてくれて、という良いサイクルができたのかなと思っております。

ここはあくまで一例で、しっかりと体系立ったアプローチを適用するか、客観的に捉えてどう体系立ったアプローチをするかが重要だと気づかされた内容です。

とはいえ、このあたりはあまりおもしろくない話をしているので、希望のあるメッセージを伝えようかなと思ったんですが、ちょっと時間の関係で割愛させていただいて。
結局、孤独を感じていたんですが、それは私にとっては、そこまでしっかりやってきたからこそ孤独という境地に至ったんだと、良い解釈をしました。

みなさんも孤独を感じるということは、そこまではある意味、真っすぐ進めていて、突き抜けていることだと思います。なので、そこで立ち止まらずにですね、あらためて違う視点を見つけることで、もっと世界が広がって、(今の状況も)悪くないと思えるんじゃないかなと思います。今日のお話が何か役に立てれば幸いです。

組織に“気づき”を生み出し、新しい一歩を踏み出す体制へ

最後にちょっとだけご紹介というところで、冒頭に申しましたとおり、私、今はプロダクトからちょっと離れているんですが、私の会社の組織も、いろんなテクニカルな部分を含めて、プロダクトを支援できるような体制ができてきています。

特に、先ほど言いましたように私自身が助けられたデザインアプローチというところは、当然みなさんもやられているとは思うんですが、あらためて違う切り口でやることで、いろいろな気づきが生まれます。

気づきが生まれればアクションできるんですが、要は気づきがないとアクションは難しいので、もし何かお力添えになれるところがあれば、ぜひご相談いただきたいと思います。

はい。というところで、経験談をもとにご紹介させていただきました。本日はどうもご清聴ありがとうございました。

(会場拍手)

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