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ハラスメントにならない「アドラー流フィードバック」(全2記事)

指摘をしても変わらない部下に行動を起こさせるフィードバック術 目的論的アプローチが成長を促す [1/2]

【3行要約】
・フィードバックをしても行動が変わらない部下に悩む管理職は多いですが、「目的論」の考え方を取り入れることで効果的な指導が可能になります。
・目的論では「してほしい行動が出現した時」に注目し、ポジティブなフィードバックを意識的に増やすことで行動変容を促します。
・フィードバックをする時は「ポジティブ3:ネガティブ1」の比率を意識し、相手の未来への期待と成長可能性を伝える「フィードフォワード」を実践しましょう。

前回の記事はこちら

目的論の考え方を使ったフィードバックの方法

福島楓氏:では、ここからはこの目的論の考え方を使ったフィードバック。「具体的にフィードバックで伝えていく時にどうしたらいいのか?」というもののご紹介ができればと思っております。これも目的の考え方になります。「目的の行動、してほしい行動に着目して伝える・フィードバックする」という考え方になります。

(スライドを示して)これはどういうことかと言いますと左側は自転車のことです。ハンドルがあって、サドルがあって、ペダルがあって、タイヤがあって、ベルがある自転車があって。自転車が壊れた時に何をするかというと、いち早く原因を見つけますよね。「どこが壊れているんだろう?」「ここのブレーキの効きが悪いのか」という、できていないところ、壊れているところを見つけて、そこを直します。

原因をいち早く特定して、そこを直すというような(ことは)物理の世界ではうまくいくんですけれども、これを対人関係でやってしまうと、うまくいかない場合がございます。そしてハラスメントのリスクにつながってしまう可能性もありますので、ここを少し変えていきましょう。

60点の成果を上げているタイミングでフィードバックをする

どういうふうな関わり方をするかと言いますと、目的ですね。「目的は何か?」というと、してほしい行動が出現した時を見つけてフィードバックするというような考え方になります。

してほしい行動というのは、例えば「ガサツなところを直してほしいなぁ」と。報告書・資料の作り方もすごくガサツだし、お客さまへの提案をする時にも本当にガサツで、「もう少し丁寧に仕事をしてほしいな。改善してほしいな」ということがあったら、丁寧に仕事をしている時を見つけて、その時にすかさずフィードバックをするというのが目的論の考え方になります。

これをお伝えをすると「いや、そもそも改善してほしいところなので、丁寧に仕事をしている時がないよ」と。そうなんですよね。ガサツなところを直してほしいので、丁寧に仕事をしてくれる時がなかなかないんですが、そこを見つけるというのが1つのポイントになります。

「どう見つけたらいいのか?」と言いますと、例えば10回あって「その10回中1回は丁寧に資料を作成してくれているなぁ」という時があったら、その丁寧に資料作成している(1回の)ところを言うということですね。「そういうふうに資料作成をしてくれると、本当に助かるよ。ありがとう。これからも頼むよ」というふうに、そこを見つけてフィードバックする。

みなさんきっと基準が高くいらっしゃると思いますので、「丁寧な資料作成」となった時に、求めている基準があるかと思います。この求めている100点の状態は出てこないんだけれども、比較的良いなというところ、「60点はあるなぁ」っていう時に、「こういう部分は丁寧にできているね」「やってくれているね」とフィードバックするというのがポイントになります。

ポジティブなフィードバックはネガティブなフィードバックの3倍行う

ここでのポイントは、できていないところ、ダメなところのフィードバックもしていただいてけっこうなんですが、そこを1個フィードバックするとしたら、ポジティブなフィードバックを3個、3倍していただくのがおすすめです。

なぜかと言いますと、人はネガティブなところに脳がいきやすいので、怒られたほう、言われたほうも、「上司から怒られた」というところが残ってしまうんですね。なので、ネガティブなフィードバックとポジティブなフィードバックが1対3くらいでトントンになりますので。

「ふだん、できているところのフィードバックはなかなかしていないなぁ」という方は、ぜひ3倍ぐらいフィードバックをしていただけるといいなと思っております。

目的論的フィードバックの改善実例

ある会社での事例なのですが、ある課長さんが「なかなか報告をしてくれないメンバーがいる」と。「なぜ報告してくれないの?」「なぜやってくれないの?」と何度言っても直らない。

そこで、この目的論の伝え方をご紹介させていただいて。10回に1回ぐらい報告してくれることがやはりあるわけですね。お客さま先に行って、(その後に)「今日はこういうことをやってきましたよ」ということを報告してくれる。その時に「ありがとう」「そういうふうに報告してくれると、お客さまともどういう対話をしているかがわかって助かるよ」と伝えたところ、10回に1回だった報告が2回、3回と徐々に増えていったという事例もございました。

これは私自身の体験もございまして、自己紹介の時にお伝えをした、新人教育の時になかなか報告をしてくれないメンバーがいたんですが、その時にもできている時を必ず見つけて、「ありがとうね」と伝えていったところ、徐々に改善していったことがございました。

なのでぜひ、できているところを1つ見つけて、そこをフィードバックしていただくことを1つやってみていただきたいなと思っております。

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