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ハラスメントにならない「アドラー流フィードバック」(全2記事)

ハラスメントを恐れて部下に言いたいことが言えない上司の方へ 成長実感・離職リスクの低下も獲得する、目的論的フィードバックの実践法 [1/2]

【3行要約】
・上司の40パーセント以上が「部下へのフィードバックが難しい」と感じる一方、部下の35パーセントが「上司からのフィードバックが少ない」と不満を抱えています。
・エンカレッジ・イノベーションの福島氏は、原因追及ではなく、目的志向の質問が脳の前向きな働きを促すと指摘。
・管理職は「どうしたらできる?」という問いかけを意識し、建設的なフィードバックを実践することで、部下の成長と定着を促せます。

ハラスメントにならない「アドラー流フィードバック」

福島楓氏:今日担当させていただきます、福島と申します。よろしくお願いいたします。今日は「ハラスメントにならない『アドラー流フィードバック』」というテーマについて、みなさんにヒントとなるようなことを少しお伝えできればなと思っております。よろしくお願いいたします。

少し私の自己紹介をさせていただきます。エンカレッジ・イノベーションは、研修とか、人事評価制度とかを行っている会社になります。「会社のすみずみまで、希望が行き渡る社会へ」「誇れる組織を共に創る」というミッション、パーパスの下、仕事をしております。

いかがでしょうか? みなさまの会社は誇れる組織・会社でしょうか? 「誇れる」にもさまざまな定義があると思いますが。例えばどういうことかというと、月曜日の朝に「会社に行くのが本当に楽しみだなぁ」と思える会社とか。あとはご自身の大切な家族・パートナーに「うちの会社、ぜひいいから。本当に入ったほうがいいよ」と言えるくらいに誇れる。そんな会社を日本中に増やしていきたいという思いで、研修事業などをしております。

サーベイ事業、研修事業、コーチング事業、制度設計事業を行っている会社で、今日のセミナーは研修事業の一環として設けております。

コミュニケーションの失敗体験から研修講師へ

簡単に私の自己紹介もさせていただきます。あらためて、福島楓と申します。今は研修講師とか、ビジネスパーソンの方へのコーチングを提供しております。

コミュニケーションをメインに、こういったセミナーや研修でお伝えしているんですが、「私自身がコミュニケーションが得意だったから、この仕事をしているのか?」というと、そうではなくてコミュニケーションで多くの失敗をしてきまして。そこで外に学びに行って、「いいものだなぁ」という自身の学びから、こういったセミナーや研修でお伝えをしています。

部下との関係が悪化した失敗談

どういった失敗をしてきたかを少しご紹介をさせていただきますと、今日は「フィードバック」という文脈をテーマに置いているんですが、フィードバックを伝えるみたいなところでも、大きく失敗してきたんですね。

例えばどんな失敗だったかと言いますと、社会人5年目の時に育成担当になりまして、新人の方の教育をしていたんですね。その方が、何度言ってもなかなか改善してくれない方で。具体的には「報告してね」と言っているのに、忘れて帰っちゃうみたいなことが毎日続いて。そこで私は「昨日も報告しないで帰ったでしょ? なんでそうなの?」「なんでできないの?」ということを、できるまで、何度も何度も強く指導、フィードバックをしてしまって。

その結果、かなり関係が悪化してしまって、あげくの果てには「育成担当を変えてほしい」と、その方が当時の私の上司に言ってしまって、育成担当を変更させられてしまうとか。

あとは、自分自身がリーダーになった時、4人のメンバーを抱えていました。(その中に)年上の方もお二人いらっしゃって、その時も本当に失敗をしました。

「これは会社の方針とかチームの方針と違うので、こういうふうに直してください。なぜ直してないんですか?」と強く指摘をするような関わりをしていたんですが、そうしたところ、「福島さんには言われたくありません。あなたにはついていきません」と年上のメンバーからも言われてしまって、そこから何も言えなくなってしまうということが起きてしまいました。

なので、今日のテーマである「フィードバックをする」とか、何かこちら側が伝えて、相手の行動を改善してもらうというところは、本当にうまくいかなくて。

自分のコミュニケーションとかマネジメントを「変えたほうがきっといいんだろうな」ということで、アドラー心理学と、あとはコーチングを外に学びに行き、自身のコミュニケーションを大きく変えることになりました。

自分のコミュニケーションが大きく変わったことによって、メンバーへの関わり方も変わって、こちら側が伝えたことを理解してくれるようになったり、あとは協力してもらえたりすることも増えてきました。

その体験から、私が学んだアドラー心理学、あとはコーチング的なコミュニケーションを多くの方に伝えたいなという思いで、こういったセミナーや研修などをしております。

なので、今日は私が失敗したことなども含め、何かみなさまにとって刺激となるような、何か1つでも役立つようなことをお伝えできればなと思っておりますので、あらためてよろしくお願いいたします。

ハラスメントにならずにフィードバックをする

はじめに、今日はハラスメントがテーマになっていますので、ハラスメントに関することを少しお伝えをさせていただいて、そのあとにフィードバックする上での重要な考え方を、アドラー心理学の中からご紹介をさせていただきます。

そのあとに、「じゃあ、具体的にハラスメントにならないフィードバック・改善を伝える時のポイントをどうしたらいいのか?」というのを、ワークも踏まえてお伝えできればなと思っております。よろしくお願いいたします。

よろしければみなさん、今日はどういったことにご興味を持って参加いただいたかとか、どういったことに課題を持ってご参加いただいたかをチャットで教えていただいてもよろしいでしょうか。一言、二言でかまいません。教えていただいたことを基に、みなさまに必要なことをお伝えできればなと思っておりますので、書ける方はぜひチャットに書いていただけると幸いです。

いかがですかね? 「メンバーになかなか伝わらない」とお困りの方。「言いたいけど、ハラスメントを気にしてなかなか言えない」みたいなことなのか。あとは「ハラスメントのリスクを下げたい」という、ハラスメントの研修を担当されている人事の方たちもいらっしゃったりするんでしょうか?

「ハラスメントと一言で言ってもバリエーションがあり過ぎる」。確かに。いいですね。「上下関係なく配慮しながら、言いたいことを言える」「伝える方法について」「Z世代の人に言い過ぎてしまうことがあるので、かかわり方について知りたい」。なるほど。「配慮と傾聴力」「本音を聞く力のポイント」。すばらしいですね。ありがとうございます。

今日は短いお時間なので、みなさまにとって必要なことを全部お伝えできるかは、難しいところもあるかもしれないんですが、できる限りお伝えできればと思います。ご協力いただき、ありがとうございます。

ハラスメントのバリエーション

では、はじめに「ハラスメントと一言で言ってもバリエーションがあり過ぎて」みたいなところと少し関連するところで、ハラスメントについての調査をご紹介させていただきます。

みなさまも十分にご存じのことかと思うんですけれども、参考までに。パーソル総合研究所の調査によると、「職場でのハラスメントを受けたことがある」の方たちは34パーセントもいる。

「その中でどういったハラスメントを受けたか?」という調査になるんですが、これはさまざまにありますね。

1位は「自分の仕事について批判されたり、言葉で攻撃されたり」とか。「乱暴な言葉遣いで命令とか叱責」「小さな失敗やミスに対して、必要以上に厳しく罰せられた」。これが1位、2位、3位。

あとは7位で「失敗などの責任をなすりつけられた」と感じたり、「仕事がうまくいかないように妨害されたり」と、一言に「ハラスメント」と言っても、受け取り手もさまざまなので、本当にいろいろなことでハラスメントのリスクがあります。

特に1、2、3位については、日頃の指示や指導が、こちらが熱を持っていき過ぎてしまうと、ハラスメントになってしまう可能性がありますね。「相手に成長してほしい」と期待をしているからこそ厳しく。「こうやって変えていこうよ」「こういうところを直していこうよ」というのを感情的になって、ついキツイ言葉遣いをしてしまったりすると、そのように捉えられてしまう可能性もある。

ハラスメントを気にして言いたいことを言えない

みなさんご存じのとおり、ハラスメントとに受け取られてしまうと離職とか、メンタル不調のリスクがあるので、そうならないように防いでいく必要があります。ただ同時に、みなさまも気にされていることかと思うんですけれども、今課題になっているのは、過度に遠慮をして、「ハラスメントになるかなぁ」と気にしてしまって、適切に言いたいことを言えない。指導がしきれないことも問題になっているんじゃないかなと思っております。

先ほどチャットで「言い過ぎてしまうことがある」とご自身で気がついている場合には、「直していこう」とすることができるかと思うんですが、それに気がつかなかったり、あとはご自身の中でどれだけ気にしていたとしても、お相手の方がどう受け取るかによって、ハラスメントに受け取られてしまうことがあるので「気にしてしまうよね」と。

特に30代の上司は部下へのフィードバックの難しさを感じている

(スライドを示して)これも調査として出たもののご紹介ですが、上司の方への調査になります。上司の方にアンケートを取ったところ、「部下にフィードバックをするのが難しい」「自分のマネジメントがハラスメントになっているのではないか気を遣う」という方が40パーセント以上いらっしゃる。その中でも、特に30代の方がそのような意識が高い傾向があると出ております。

なので、約半数の方が「ハラスメントを気にしてフィードバックをするのが難しい」と感じている。

部下はフィードバックが少ないと感じている

(スライドを示して)そしてこれが部下側への調査なんですが、「上司との距離感を覚えますか?」というものに「はい」と答えている方に対して、「どういう場面で距離感を覚えますか?」と(聞いた)ものです。

「上司からのフィードバックが少ない」というところが35パーセント。あとは「自分を育てる気がないと感じている」というものが33パーセントという結果も出ております。

なので、部下側から「フィードバックが少ないな」と感じている方が、約35パーセントいらっしゃる。

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