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元阪神タイガース今岡 真訪氏、現役プロ野球選手青柳 晃洋氏が明かす、チームを日本一に導いた「マネジメント」と「メンタリティ」の真髄とは(全4記事)

「監督が1から100まで指示する時代じゃない」 今岡真訪氏が語る阪神・タイガース「勝てる組織」の条件 [1/2]

【3行要約】
・「勝てる組織」の条件として、現場とフロントの連携、そして各ポジションに権限が分散している状態が重要だと今岡氏は指摘しています。
・阪神タイガース優勝時の青柳氏は「個人成績よりもチームの勝利を全員で喜ぶ一体感」があったと振り返り、組織の方向性統一の重要性を強調。
・組織の雰囲気が悪い時は、日頃から信頼される行動をとっている「キャプテンシー」を持つ人物が一歩踏み出すことで、チームを同じ方向へ導くことができるといいます。

前回の記事はこちら

現場×フロント×権限の時代へ

大林尚朝氏(以下、大林):ありがとうございます。最後に、勝てる組織の共通点というテーマで、このパートを締めくくればと思います。野球チームとビジネス組織に通ずる、勝てる組織の条件というところで、阪神もかなり強い年が続いています。

今岡さんは、阪神も、日本一も経験してきました。強く、勝つ組織の条件・特徴を挙げるとすれば、何がありますか?

今岡真訪氏(以下、今岡):はい。これはもう、みなさんに目が振れるというか。見えるところは現場ぐらいだと思うんですね。だけど、圧倒的にそれと同じぐらいフロントの方。ネクタイをしている方のお仕事と連携を取って、権限もね。どっちが上とか、どっちが下とかじゃなくてね。ある程度、権限が各ポジションにあって。こういう、ちょっと難しくなってくるんですけど。こういう時代になると思います。

みなさんの目に見えているのは、たぶん現場の動きだと思うんですね。でも実際は、それと同じくらい……いや、それ以上にフロント(ネクタイをしている方々)の仕事が重要です。

現場とフロントがきちんと連携して、それぞれの持ち場で「自分の判断で決めて動ける範囲(権限)」を持つ。どっちが上で、どっちが下、という話ではなくて、役割ごとに任されている範囲がある。ちょっと難しい話になりますけど、これからはそういう時代になっていくと思います。

もう、監督がすべて1から100まで指示するような時代ではないし。もうすでに、そんな時代ではないし。ただし、ずっとこの先もみなさんには現場のことしかわからない。この情報はそこでしか流れないので、ちょっと理解してもらうのに時間がかかるかもわからないんですけど。

やはりフロントと協力するというか。そういう、いろんなところに権限がありながらミーティングをしていくという時代に、もう入っていると思いますね。大事だと思います。

もう、監督が1から100まで全部指示する時代じゃないんです。ただ、この先もみなさんに見えるのは、基本的に現場だけだと思います。情報も、現場の中でしか回らないものがあるので、理解してもらうのに少し時間がかかるかもしれません。

でも、やはりフロントと協力する。現場だけ、フロントだけ、どちらかが決めるのではなくて。いろいろなところに権限がある状態で、ミーティングを重ねて意思決定していく。もう、そういう時代に入っていると思いますね。大事なことだと思います。

大林:「トップダウンで」というよりは、それぞれがプロフェッショナルとして、フロントと選手も一体として勝ちにいくということでしょうか。

今岡:はい。その一環として、青柳がいるヤクルトも、青木(宣親)がGMになったりね。中日は荒木(雅博)。本当にもう今変わっている最中だと思いますし、もっともっと変わっていくのかなと思います。

選手目線の“勝つ条件” 

大林:ありがとうございます。青柳さんは、選手目線としていかがですか? 

青柳晃洋氏(以下、青柳):選手目線で言わせてもらうと、ありきたりですが、やはり「目標に対して、みんな同じ方向に向かっているか?」っていうことがすごく大事だなと思います。万年2位とか3位で、優勝には届かなかったタイミングもあったんですよね。

その頃は、個人成績に走るというか、「自分さえよければいい」みたいな空気を感じる場面もありました。でも、優勝した年は違っていて。1試合ごとに、勝ったら喜ぶ、負けたら悔しがる。そういう当たり前の感情を、チームとして共有できていたというか。自分の成績よりも、「チームが勝ったこと」をみんなで喜ぶ一体感があって。僕はそれをすごく感じました。

僕は選手なのでフロントのことはあまりわからないですけど。やはり優勝した年は、誰がどんな成績とか、タイトルがどのくらいという話がぜんぜん出ませんでした。

「あと何個勝てば優勝」「どのぐらいしたら優勝」とか、2位とどれくらい差があるか。「今日は、あいつは勝ったか」というのも気にしていたのもあったんですが、それよりも目の前の1勝に対して、全員がちゃんと向いているか、というところが、勝つ組織には大事なのかなと思いましたね。

大林:ありがとうございます。ビジネスにも通じる話だとそこは思います。非常に僕も勉強になりました。ありがとうございます。では、掛け合いでのトークセッションは、以上とさせていただきます。ここからは、みなさんとインタラクティブなかたちで質疑応答ができればと思っています。

司会者:はい。ここからは会場のみなさまからのご質問をお受けいたします。では、ご質問のある方、挙手をお願いいたします。

(会場挙手)


一体感はどうつくった?

質問者1:今岡さん、青柳さん、講演ありがとうございます。青柳さんが先ほどお話しされていた、2023年の「チームの一体感が出て優勝した」というところについておうかがいします。どういったことをチーム内でやられて、その一体感・盛り上げてきたのかをちょっと教えていただけたらなと思います。会社・組織のムードを上げるというところにもつながるかなと思いますので、教えていただければと思います。

青柳:はい。実は、特別なことはなかったです。岡田さんの場合、選手とのミーティングがほぼありませんでした。監督の意見と考えを、自分たちが汲み取る努力をしなければ、その試合の中でわからなかったんです。その結果、勝った。その監督の意見や考えを汲み取った結果が、一番わかりやすく出るところが「勝ち」でした。

だから「誰が何安打打った」とか、「誰がタイトルだ」っていう話は、本当に出なかったですね。だから本当に、勝つこと。「どうやったら優勝するか?」とか「あと何勝で優勝するか?」とか。ゲーム差が、1回連敗して詰まった部分もあって、最後は12連勝で優勝したんですが、そこの連勝を、どんどん続けていくというか。

たぶんあのシーズンは、十何連勝が3回ぐらいあったと思うんですけど。その連勝で、前に勝ったデータから「まだできる」「まだできる」。先発陣からしたら「お前、次負けんじゃね?」「負けんじゃね?」「お前が負けんじゃね?」みたいな話をずっとしていたりして。

(会場笑)

青柳:全員の意識が、負けることよりも、勝つことに対してのベクトルに向いている感じがしました。「負けたらどうしよう」という不安よりも、「誰が負けるか」というのを、笑いながらしゃべれるぐらいの雰囲気だったので。そこは勝ちに対して、みんなのベクトルが向いていたところなのかな? って、僕は選手側で思っていました。

司会者:ありがとうございます。今岡さんの目線はいかがでしょうか? チームの雰囲気や作り方みたいなところをぜひ教えてください。

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