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(2026年再掲版)『部下との対話が上手なマネジャーは 観察から始める』出版記念イベント(全1記事)

正義感が強くて攻撃的な「職場で孤立するリーダー」 「覚醒モード」が強すぎる人の特徴 [1/2]

【3行要約】
・仕事で忙しいと覚醒度が高い状態が続き、パフォーマンス低下や体調不良を招くことがあります。
・白井剛司氏は、覚醒度を「赤・緑・青」の3モードで説明し、最適な「緑」の状態の大切さを強調。
・呼吸や身体感覚に注意を向ける「アンカー」や過去の良い記憶を思い出す「リソーシング」で、自分の状態に気づき、心地よく働く習慣を身につけられます。

本記事では、特に反響が多くあった同イベントの3記事目を再掲します。

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覚醒状態が続くと攻撃的になる

白井剛司氏:今度は全体を俯瞰で見るような流れになってきますが、自分のモードは瞬間、瞬間に変化していきます。まず3つのモードでは、赤が覚醒度が高く、青は覚醒度が低い。緑はこの真ん中の状態なんですね。本当にリラックスして力が抜けているのは青の状態かなと思うんです。緑はちょっと動きがあって、最適な状態。

だから、例えばテニスプレイヤーの方は、身体を動かしながら相手のボールを待ったりしますよね。そんな状態がたぶんこのリラックスしてるけど動いている状態かなと思います。大事なポイントは、なるべく緑の状態に長くいることです。

でも決して赤がダメなのではなくて、赤にいることをまず自覚するのが大事ですよね。ここに長くはいられないし、長くいると、今度は一気に青になってしまう場合もあります。

あとは、赤になると自分ではこらえきれなくなって、相手にぶつけたり、自分に対して攻撃的になったりする場合も出てきます。例えば0〜10の数字で表して、「今8とか9がけっこう続いてるな」とか自分なりにとらえると、ちょっと変わってくるかなと思います。

職場では「交感神経」が優位に

緑については、「こんな状態で自分もいられたらいいよな」と思いますよね。ここで特にみなさんにお伝えしたいのは、働いてる人たちの多くは、やはり忙しいので赤の状態にいる時間が長いということです。ずっと働いてると、ドーンと落ちていく時もあると思うんですけど、大事なのは、身体が自分を守ろうとしてるってことなんですよね。

オフィスでは赤の状態の方が多いから、「ヤバい。自分が(青の状態に)落ちてしまったら、周りに迷惑をかけてしまう」って、自分を責めてしまいがちですよね。

でも、自分の身体が「休みたい」という守りの状態になっているので、その身体の声を聞いてあげることが大事かなと思います。なので青や赤がいけないってわけじゃないです。僕も会社員時代はずっと赤だったかなと。それで、瞑想して青にいって……みたいな、両極端の人生を送っていました。

どれが悪いってわけではないんですが、この3つをわかって、緑の状態をなるべく覚えている。実は子どもの頃はこれを知っていたはずなんですよね。だけど人によっては、ずっと赤にいて、緑を忘れちゃってる人がけっこういます。

僕はマインドフルネスを始めて8年目ぐらいで、ようやく緑のモードが「こういう感じなんだな」ってわかりました。けっこうわからない人が多いので、エクササイズで理解してほしいと思います。

仕事で「チャレンジ」や「遊び」ができる理想的なモード

俯瞰の2つ目で、緑、赤、青の「ブレンド(掛け合わせ)」という概念があるんですよね。自分を守ろうとしてることは同じなので、どれも大事なんです。「緑にいればいい」って思うかもしれませんが、赤の交感神経と緑が掛け合わさると、チャレンジとか遊びがある感じ。だから仕事がこのモードでできると、「リスクもあるけどやってしまおう」とか「仲間と一緒にチャレンジしていこう」って気持ちになりやすいです。

でも赤の時のチャレンジって、やはり失敗すると怖いから「もっとがんばらなきゃ」って感じになりますよね。だから赤だけの質感と、赤・緑の質感はちょっと違うってことをわかっていただけるといいかなと。

青は疲れてしまっているのもあるし、人と会いたくない時もあるかもしれませんよね。一方で、緑が混ざることで、そうした自分のつらい気持ちをわかってあげると、またちょっと違うかなと思いますね。

僕も「赤にいて疲れちゃったから、青で引きこもって瞑想する」みたいに行き来してることがけっこう多かったんですが。今はなるべく青・緑でいようとしていて、このゾーンの違いがわかってきました。

この掛け合わせで言うと、身体は緑で頭が赤みたいな見方もできるんですよね。平常時は緑でも、だんだん競争心が湧いてきて、「チャレンジ・遊び」になる感じです。これがさらに忙しくなってくると、だんだん赤になってくる。この右図は推移ではなくて、これは分類だと思ってください。

がんばってるけど身体がついていかない…要注意なモード

一方ここの赤と青の間。これがちょっと大変な状態。身体は動けないんだけど、周りを見ると忙しそうだから「迷惑をかけられない」っていう状態。これはけっこうつらいんですよ。だから赤・青を行き来してる状態ですよね。がんばっているんだけど、だんだん身体がついていかなくなる状態です。

あとはもう完全にダメになって、身体が止まるって感じです。回復する場合もあるし、そのままメンタルがかなり不調になってしまう場合もあると思います。そうすると、身体を休めることによってだんだん元気になってきて、頭も安心して休める状態になります。

これは順番じゃなくて、瞬間、瞬間にいろんなところにいく感じです。あとここは迎合と言って、(青・緑は)身体が動かない。また、(赤・緑は)身体はすごいカッカしてるんだけど、他人を前にすると、表情は社交的みたいな状態になります。

競争心が強すぎて孤立してしまう人

あともう1個、「達成/獲得モード」はちょっと違っています。身体も真っ赤で顔も赤い。だからちょっと興奮気味で、仕事で言うとモチベーションがある状態で、褒められるようなところもあるんですけど、ちょっといきすぎちゃっています。

緑・赤はわりとバランスよくみんなのことを考えながらがんばっている状態で、赤・赤(達成/獲得モード)は1人でがんばるし正義感に燃えている。ちょっと人に対して攻撃的で孤立しちゃうようなリーダーがこうなっている場合もあると思うんですね。

自分の「達成したい」っていうところに寄りすぎて、競争心が強すぎて孤立しちゃっている。赤は覚醒しているんですけど、いきすぎると孤立しちゃうところもあります。僕はけっこうここの状況もあったんですが、「自分はどうかな」と振り返ってみてください。そして、そういう状態の人がいたら、心配してあげる。自分がクールダウンしたり、させてあげることも大事かなと思います。

この順番とは逆のパターンもあって、青から緑、赤から緑に戻ることもあります。だからここの状態を自分で理解していくことです。刺激が起こると、自分を守ろうとして身体が先に反応し、そのあとに心が反応します。

怒ってる人や落ち込んでる人に対しては、性格とかパーソナリティの問題だと思いがちなんですけど。そうではなく、1つの反応なんだというふうに見て、自分のことも受け止めると、ちょっと変わってくるかなと思います。

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