会社の中には69個もの共通の間違いがある
岸良:マネジメントというものがあります。その中で会計、生産、サプライチェーン、プロジェクトマネジメント、問題解決、営業、イノベーション、人事……。どうですか? 会社のほとんどのオペレーションをカバーしていませんか。このカバーしているオペレーションが間違いだらけだったら、みなさんの会社は良くなりますか?
例えば「みんなががんばれば成果が出る」「コストダウンすると利益が増える」「効率を上げると利益が増える」「需要予測は当てられる」「プロジェクトで進捗管理をすると納期が守れる」「望ましくない現象(状態)が問題」「相手にメリットがあれば提案を受け入れる」「精鋭を集めればイノベーションが生まれる」「評価制度を改善すれば従業員満足度が上がる」とか……。これ、どう?
まことしやかに言われているけれども、これをやっている会社で、儲かった会社を見たことがある? むしろやったらおかしくなったって会社がいっぱいないですか? おかしくない!? 笑ってくれる人、ありがとうございます(笑)。本当に苦笑いしていただけるとすごくうれしいです、僕も同じ被害者でございます。
まさにそのとおりで、実は会社の中に69個も共通の間違いがある。Assumption(思い込み)という言葉があるんですが、科学ではその前提として、地球が回っている。地球が回っていると理解するまで、我々は天が回っていると思っていたんですね。
なぜかと言うと、天が回っているように見えたから。地球が回っても天が回っているように見えるんだけど、そうは言えなかったんですね。我々の理解だけが実は変わっているんです。その間も地球は回っていたりする。正確に言うと、地球は回っているし、天も回っているんですけどね。
それが理解できると月に行けたりするんです。でも、地球が止まっていると思っていたら行けないでしょう。そのくらい前提が変わるということは科学技術上の大きな発見であり、桁外れの成果が出る。僕らはそれをやっているんです。
ボトルネックの部分だけを変える
岸良:世の中にある常識と言われるものを変えて、そして今の時代に合わせる。実はこの前提も、現実には一方的に責めるわけにはいかないです。作れば売れた時代では、この前提は問題じゃなかった時代があったんです。
ところが今は変化の激しい時代で、作っても売れない時代である。これをレッテル貼りで「VUCAの時代」とか言うんですけど、「VUCAの時代だ!」って言った瞬間に会社が良くなるって、聞いたことある? 「どうすりゃいいんだよ」ってことなんです。
それを69個の前提を変えることによって、しかも(69個の中で)みなさんの当てはまるところだけやればいい。しかも、オペレーションの中でボトルネックの部分だけやる。そうすると桁外れ(の結果)になる。
69個全部を変えるようなことを我々はやったことがありません。例えば商品の開発がボトルネックなら、そこしか変えない。それだけでいいわけです。だから(書籍では)9つの章に分かれているんですけど、それぞれに誤った前提があります。
すらっと読んでいただくだけで「なんだ、そんなことか」って(理解して)笑えるぐらい簡単です。ぜひ読んでいただければと思います。