【3行要約】・研修効果測定は重要視されているものの、適切なツール選定ができず、効果的な測定ができていない企業が多く見られます。
・効果的な測定には最低限「アンケート」「理解度クイズ」「メール配信」の3機能が必須であり、さらに4つの追加機能で研修効果を高められます。
・研修担当者は単なるデータ収集だけでなく、収集したデータを分析して次の研修に活かすという視点でツール選定を行うことが求められています。
前回の記事はこちら 効果的な測定に必要な3つの機能
中島豪氏:「では中島さん、具体的にどんなツールを選べばいいの」「何を使えばいいの」と思われると思います。我々もこういったツールをいくつか持ち合わせていますが、今日はその紹介をいたしません。世の中見ていただければ、たくさんツールがありますので、ぜひこういった観点、「この機能があるものを選んでいただくといいよ」なんていう一般論的なところでご紹介をさせていただきます。
ツール活用で効果測定を実現するために必要な機能は、アンケート機能と、理解度クイズ機能と、メール配信・通知機能がある。最低限、この3つがあるものを選んでいただければと思います。
アンケート機能は簡単かつ柔軟に質問項目を設計できるものを
まずアンケート機能というのは、先ほどから何度もお伝えしていますが、研修後に受講生、受講者のフィードバックを効率的に収集するためのものです。なので、アンケート機能は、簡単かつ柔軟に質問項目を設計できるものにしてください。
後々データ分析をしたりすることを踏まえて、毎回毎回アンケートを変えたりする必要はございませんが、それをみなさんの手で簡単に作って配信ができるようにしていただく必要があるので。
そして、回答形式はなるべく多様性のあるものを選んでください。選択式や数値での評価や自由回答形式など、いろいろなものを組み合わせて意見収集ができるものを使っていただき、(その中でも)ぜひ入れていただきたいのは、リアルタイムでの集計結果を視覚化できるものです。
Excelで取ったり紙で取ったりして、データを全部手作業で集計して分析するのは、ものすごく大変ですよね。データをうまく活用していただくことが何よりも重要ですので、受講者の反応をすばやく把握して、研修改善に役に立てていただくためには、この3つの機能を押さえているものを選んでいただくと効果的だと思います。
理解度クイズ機能は最適なスタイルで提供できるものを
そして2つ目は、理解度クイズ機能があるものです。これも先ほどお伝えしたとおり、知識やスキルの定着度を定量的に評価するということで、(それを)実現するためには、多様な形式。クイズもただの4択問題だけではなくて、記述式や穴埋め問題など、そこに適用したような最適なスタイルで提供できるもの。
あとは、クイズの結果を自動で集計できるものもたくさんあります。むしろこういった機能がついていないほうが珍しいと思うので。自動集計できて、グループごとの成績の分布や傾向を可視化できるなんていったことができると、より強力なツールになります。
例えば、営業成績を測っていくにあたって「この地域とこの地域のテストの点数比較すると、こっちのほうが学習のテストの点数良かったよね」と。(その上で)実際の売上と相関分析してみると「やはりこっちのほうが売上いいじゃん」なんていうかたちで分布みたいなものを測って傾向をつかむというところにもつながってまいりますので、理解度を即座に把握して、ちゃんと知識が得られているかどうかを測っていただく機能があるものを選んでいただくといいと思います。
メール配信と通知機能はタイムリーに使えるものを
そして最後3つ目は、メール配信と通知機能です。これは研修や学習に関する情報を効率良く、そして無駄なくロスなく受講者に伝えていただくための機能ということで、例えば研修のスケジュールや、重要情報や、次のステップの案内などを、メールを使って配信していませんかというところです。
参加登録をしていただいて、欠席があったら個別に連絡を入れて、出席簿を作って(というのは)めちゃくちゃ大変ですよね。メール配信と通知機能を使って、自動配信設定をしていただきながら、例えば定期的なチェックリスト(を送る)とか、あとは課題収集をするとか。
そういったものは、わざわざ人事や研修企画の人がメールで毎回送るのではなくて、自動配信をすることによって、タイムリーに情報発信をしていただきつつ、受講者同士の意見やコメントも自動通知できるようなものがあると(良いと)思います。
後ほど簡単にご紹介しますが、受講生同士でお互いの学びから学習し合うなんてところも非常に重要な要素を占めています。しかし、これは集合研修でしかなかなか作りづらかったところがあります。
ただ、今はSNS全盛期です。ツールを使っていただくと、例えばネットの掲示板やSNSのようなかたちで、オンライン上でもお互いの学びから刺激を受け合って、学習を促進するなんてこともできます。
ぜひタイムリーなメール配信や通知機能、そしてみなさんの実務に関する労力を少しでも削減できるようなツールということで、最低限この3つがあるものを選んでいただくといいなと考えております。
プラスアルファとしてあったら便利な機能
そしてプラスアルファとして、「こういうのもあるといいな」なんてものもあります。やはり研修の効果測定は、研修の効果を高めるために行うものです。ただ、研修の効果を高めるためには、研修会当日だけを見るだけでは不十分なんですね。何を申し上げたいかというと、研修の前後を含めて、運営全般、人材育成の流れ全般をカバーすることによって、より効果を高めることにつながってまいります。
先ほど3つの機能は最低限とお伝えしましたが、研修の効果自体を上げていただくためには、欲を言えば研修の運営業務、研修運営全般を一元管理できるような、教育のためのプラットフォームみたいなものをぜひ選んでいただければと思います。

そこに関してこういった4つの機能がありますよということで、ここはさらっと流させていただきます。
研修の参加登録ができる機能
例えば、研修の参加登録はできるようなものがあると非常に効果的です。複数日程あって、いろいろなものが同時に走っていたりすると、その調整とか振り分けとかも、ものすごく手間がかかっていると思いますので。
参加登録、そして参加名簿なんてものをうまく活用していただくと、誰がいつ、どんな研修をどのくらいのタイミングで受けていて、アンケートはどうで、試験の結果がどうで、チェックリストはどうだったかなんてところを一元管理できますので。参加登録なんていうところはうまく活用していただきつつ、動画やeラーニングの配信もできるものを選んでください。
動画配信ができる機能
研修会当日はグループワークとかディスカッションみたいなものに時間を割いていただくとして、そのために事前に必要な知識学習はeラーニングを使っていただくのが一般的です。わざわざ集まって講師の話を半日聞いているだけの研修って、あまり効果的じゃないです。なので、そういった学習は事前に切り出していただくためにも、動画配信ができるところも必要な機能です。
課題の提出ができる機能
そして3つ目は課題の提出もぜひできるようなものにしてください。ファイルの提出ができるものであったり、理想は動画の提出みたいなものができるといいです。具体的に話を聞いているだけではなくて、そこに対してアウトプットをさせるなんことも学びに対して大いに貢献します。そういった課題を提出させるためにも、毎回メールを使う、フォルダに入れてもらうのではなくて、そういった課題提出やリマインドなんかができるような機能がついているといいと思います。
受講生同士の意見交換ができる機能
もう1つは、先ほどお伝えした受講生同士が意見交換できる場を提供してあげてください。弊社の生成AIの活用の行動変容の話もしましたけれども、そういったチェックリストだけではなくて、「みなさん、ふだんの業務の中のどういったところで生成AIを使ってますか」なんていう掲示板みたいなものがあって。
「私はこういうことをプロンプトでやっていますよ」「こういう業務で使ったら楽になりました」なんていうことを挙げている社員がいたので、「じゃあ私も真似してやってみようかな」みたいに、他の人がやってることから吸収することにもつながってまいりますので。意見交換できる場なんかも入っていると、非常に効果的でございます。
こういったツールを使っていただく。大前提は、全部人力でやるのは大変だというところです。
ツール活用の目的はデータ収集
効果測定をするにあたって必要なデータ、エビデンスをとっていただくのに労力を割いていただくというよりも、こういったツールを使って集まったデータを、いかに分析をしてPlanに活かしていただくのかというところに注力をしていただければと思うので。
ぜひここは効果的なツール活用を。そしてツール活用の目的はデータ収集ですので、そのデータをうまくとっていただくというところを、みなさんご検討いただければと思います。