静かな分断を超える実践型ワークショップ(全4記事)
“一緒に働くメンバーのことをほとんど知らない”職場… “なんでもう帰るの?”という不信感が生まれる理由 [2/2]
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Z世代は対話より議論好き?
スタッフ:克徳さん、さっきチャットで、対話と議論の話のところで、「Z世代は、どちらかというと、対話よりも議論のほうが親和性が高いのではないか。どう思いますか」というコメントがありました。
高橋:僕は、大学で学生、ゼミ生と、ずっと議論ばかりしているんですけど、大学生って、いわゆる「タイパ」「コスパ」と言いますよね。あれは、自己防衛から来ている部分が大きいと思っています。振り回されたくないとか、何かに煩わされたくない、そういうところから来ている。
じゃあ、お互いのことを知るとか、対話をすることに、彼らが拒否感を持つかというと、意外とそうでもないんですよね。本当は、知りたいし、関わりたい。でも、関わると、あまりいいことがないと思ってしまうから、関わりたくないと思っている。
だから逆に、その場が本当に「いい場所だ」「いい対話ができる場だ」と感じられると、彼らはすごく素直に、いろんなことを話してくれる人たちだなと思います。
僕は、200人規模の授業をやっていて、オンラインなんですけど、みんな画面を立ち上げないから、真っ暗なんですよ。最初は、「画面を立ち上げて!」とずっと言っていたんですけど(笑)、もうあきらめました。
でも、4人1組で対話して、いろんな探求をしてもらう。例えば、「会社が人を育ててくれると言うけれど、今は育ててもすぐ辞めてしまう。だから、会社が育てるのをやめようという考え方もある。どう思う?」と投げかけて、話をしてもらう。
すると、「ショックです」とか、「会社が雇って育ててくれて、2、3年で辞めればいいと思っていました」とか、「それでいいんですか」とか、けっこう率直に話してくれる。
彼ら自身、そういう問いを、これまで投げかけられていなかったんですよね。「それって、このままでいいのかな」と聞かれてこなかった。だから、「考えてこなかったです」と言う。でも、聞かれれば、すごく真剣に考えるし、「それでいいのかな」「どうしたらいいんだろう」と、本気で向き合う。
最後に出てくるコメントは、「対話っていいですね」というものが、本当に多いんです(笑)。「対話ばかりの授業って、すごいですね」と、よく言われます。 「I’m not OK」のままでは対話できない
スタッフ:昨日か、ニュースで見たんですけど、忘年会について、「自主的な忘年会なら参加したい」という意見は、20代のほうがけっこう多くて、50代のほうが「ちょっと……」となっている、みたいな話がありました。そこに、やはり世代ギャップがあるなと。
「20代の人は、なんで行きたいと思うんですか」と聞くと、職場の土台となる関係性がいいから、「この人たちとならやりたい」と思うんだそうです。さっきお話しされていた関係性の土台って、やはり対話にもすごく影響するなと思いました。
高橋:そうですね。まさにそうだと思います。今お話ししているワークも、関係性の土台がない中で「対話しましょう」と言われると、やはりみんな腰が引けるし、「強い意見を言われて、嫌な思いをするだけじゃないか」と感じてしまう。だから、対話の前に、その準備というか、本当の関係づくりからスタートしてほしい。ここが大事だと思っています。
僕がよく使っている図があるんです。学生にもよく使っていますが、人が本当の意味で自分に対して「受容感」を持って、自分を肯定できて、だからこそ他者も尊重できる、という状態にならないと、本当の対話はできないと思っています。
自分に自信がない、「I’m not OK」の状態だったり、他者に対して否定感を持っていたりすると、一方的になったり、受け身になったり、どこかで逃げてしまったりする。そういう姿勢のままでは、対話をしようとしても、対話にはならない。
だからこそ、一人ひとりを受容して、一人ひとりの良さを見つけ合う。その中で、「違うけど、おもしろいよね」と尊重し合える。そういう土壌をつくることが、まず最初の一歩なんじゃないかなと思っています。 続きを読むには会員登録
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