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This Habit is What Makes GREAT Leaders. It’s Very Simple(全1記事)

“すごいリーダー”をつくるのは才能じゃない チームを安定させるたった1つの習慣 [1/2]

【3行要約】
・リーダーの一貫性不足がチームに与える影響は想像以上に大きく、小さな習慣の乱れが組織全体の安定性を揺るがす原因となっています。
・リーダーシップコーチのマイケル・アシー氏は、元空港リーダーの経験から、朝のチェックインなど基本的なルーティンこそがチームの信頼構築の土台であり、その軽視が混乱を招くことを痛感。
・リーダーは新しい施策を増やす前に「ミニマムスタンダード」を確立し、予測可能な行動パターンを示すことで、チームが本来の仕事に集中できる環境を作るべきです。

小さな習慣がチームの安定をつくる

Michael Ashie(マイケル・アシー)氏:ほとんどのリーダーは、「どれだけ小さな習慣が、どれだけ大きな安定を生んでいるか」に気づいていません。私はそれを、痛い思いをして学びました。

自分がいつも雑に流していたルーティンこそが、部下に教え込もうとしていたあらゆる基準の土台だったんです。そして、そのルーティンをないがしろにすればするほど、周りはどんどんカオスな感じになっていきました。

人は目標ではなく「習慣のレベル」まで落ちていく

では、なぜ「基本」が、私たちがどんどん積み増していく新しいタスクよりも大事なのか。それは、「一貫性こそが、チームが最初に『信じてもいい』と学ぶ言語」だからです。リーダーのチャンスをもらった時に、誰も教えてくれないことがあります。

人は目標のレベルまで勝手に上がるわけではない。習慣のレベルまで落ちていくんです。ありふれたフレーズに聞こえるかもしれませんが、もしその習慣がグラグラしていたり、いつもバタバタしていたり、「あとで直せばいいや」という調子だったりすると、あなたのリーダーシップは、スローモーションでグラつくようになります。

その揺れは、どこに行ってもついて回ります。どれだけすごいスピーチをしても、どれだけ壮大な計画をアピールしても、毎週月曜に新しい施策をスタートさせても、もし「基本」が締まっていなければ、全部、指の間からこぼれ落ちていきます。

しかも厄介なのは、それが一気に崩壊したりはしないことです。少しずつ、ほころんでいくんです。ここでフォローアップを忘れ、基準を見て見ぬふりをし、「今週は時間がないから」とルーティンを飛ばす。

そしてふと周りを見回した時に、こう感じるようになります。「なんで、全部こんなに重く感じるんだろう?」それは、チームが「土台」の上に立っているのではなく、「あなた」の上に立っているからです。


チームは「言葉」ではなく、あなたの揺れを感じ取っている

そしてあなたが安定していないなら、他の何をやっても意味がなくなります。厄介なのは、チームのほうが先にそれを感じ取ることです。もちろん意識して、「あの人の一挙手一投足をチェックしてやろう」と思っているわけではない。……いや、実際ちょっとはジャッジしているかもしれませんけどね。でも、とにかく彼らはあなたの「グラつき」を感じ取っている。不安定さを感じ取っているんです。

あなたのトーンが変わるたびに、タイミングが変わるたびに、期待値がコロコロ変わるたびに、その「揺れ」を感じています。人間は「一貫性を検知するセンサー」みたいなものを持っています。そういうふうにできているんです。

そして、リーダーが予測不能になると、ほんの小さなレベルの予測不能さでも人は身構えます。ためらいます。心の準備をします。すると、環境は「しっかりした枠組み」ではなく、「何が起きるかわからない場所」になってしまう。そこで「最低限のスタンダード」が大事になってきます。

ミニマムスタンダードは「それ以下に落ちない床」

「ミニマム」と聞くと、「最低限でいい」みたいなニュアンスを想像する人が多いですが、ここで言うミニマムスタンダードとは、「それ以下には絶対に落ちない床」のことです。他はどうあれ、絶対に譲らない「これだけは」という基準。

それが、他のすべてのアンカー(錨)になります。それが明確で、しかもちゃんと実行されている時、壁に額縁で飾られているだけではなく、本当に実行されている時、チームはどう動けばいいのかを知っています。何が「良い状態」なのかを知っている。

言われる前から、「これくらいは求められているんだな」とわかります。それが、安定している状態の感覚です。そして多くのリーダーにとって耳が痛いかもしれないポイントがここです。

チームは「情熱」ではなく、あなたのパターンを信じる

チームは、あなたの「情熱」を信じているわけではありません。あなたの「パターン(繰り返される行動)」を信じているんです。熱量たっぷりの約束ではなく、「いつもやっていること」に従います。

あなたも、そういう上司の下で働いたことがあるはずですし、私もあります。あれは、うまくいかないんですよね。そしてここが一番のポイントです。この視点に立つと、「チームの習慣」ではなく、「自分自身の習慣」を見ざるを得なくなります。

リーダーって、新しいツールや新しいフレームワーク、新しいワークフローを足すのが大好きなんです。そうしていると、「進んでいる感」が得られるから。何かやっている気になれるからです。


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