【3行要約】
・職場で足を引っ張られる行為は誰もが経験するもの。しかし、その兆候を見抜き対処する方法を知らないビジネスパーソンも多いでしょう。
・リーダーシップコーチのMichael Ashie氏は「自分が正しいと思いたい人」「チクチクと批判する人」など8つの典型的なサインを解説。
・早期に問題を認識し、自信を持って対応することで、あなたのキャリアを守り、チームの信頼関係を維持することができます。
職場で足を引っ張られていないかを見抜く
Michael Ashie(マイケル・アシー)氏:どうやって気づけばいいんでしょうか? 職場で誰かに足を引っ張られているとして、それを「本当に」どう見抜けばいいのか。この動画では、そのサインを見極めて、二度と起きないように手を打つ方法をお話しします。
「Leadership with Mike」へようこそ。このチャンネルでは、あなたがもっと自信を持ってリードできるようになるお手伝いをしています。しかも、まわりくどいお説教じゃなく、「無駄のない筋の通った話」だけでね。伝わっていますかね。
今日は、誰もが人生のどこかで経験するであろう「足を引っ張られる」ということについて話したいと思います。同僚からかもしれないし、友人や家族からかもしれない。どれも本当にきついものです。でも大丈夫。どう見抜いて、どう止めるかをお伝えします。
サイン1 いつも自分が正しいと思いたい人
誰かがあなたの足を引っ張っている、とてもわかりやすいサインのひとつは、「いつも自分が正しくなきゃ気が済まない」タイプです。
これはいろんなかたちで表れます。自分の意見を必ずあなたの意見より優先させようとしたり、あなたの仕事を逐一細かくチェックしていちいち突っ込んで、あたかも自分のほうが優れているように見せようとしたり。
会話を独占するかたちで出てくることもあります。とにかく自分の声があなたの声より大きく聞こえるようにして、アイデアや情報をしゃべり続けて場を支配するような人です。しかも厄介なのは、多くの場合こうした振る舞いは、悪意むき出しではなく、さりげなく、うまくやってくるところです。
そのおかげで、本人は「自分は無実だよ、何もしてないよ」という顔を保ててしまう。こういう人がそばにいると、あなたの評判や信頼は確実に傷つきます。周りの人は、あなたの仕事を相手の仕事と結びつけて見てしまい、「本当にこの人がやったのかな?」と疑い始めるからです。
あなたはそれを止めるために、何かしているでしょうか? 大事なのは、こうしたサインを早い段階で認識して、あなたに対する「足を引っ張る行為」をはっきり指摘し、ダメージが大きくなる前に止めることです。
チーム全員にきちんと発言の機会があるように配慮するのも有効です。例えば、全員に自分のアイデアを発表する時間を順番に与えるとか、会議やブレストの場では一人ずつ話す時間を決めるといった工夫ですね。
また、あなた自身の意見や判断に自信を持って、「権威」をきちんと示すことも大切です。自分の決定を、相手に言われるがままに明け渡すのではなく、相手があなたにつけ込もうとしている時こそ、自分の判断をきちんと確認してあげてください。
サイン2 チクチクしたコメントで自信を削る人
誰かがあなたの足を引っ張っている、もうひとつのわかりやすいサインは、あなたの仕事に対してチクチクと刺すようなコメントをしょっちゅうしてくる人です。
よくやった仕事に対しても、いちいちケチをつけてきたり、聞いていて気分が萎えるような嫌味を言ってきたり。そういう一言一言が、あなたの自信を削り、社員としての価値を下げようとする行為です。
厄介なのは、この手のコメントが、「役に立つアドバイス」や「建設的なフィードバック」の衣をかぶって出てくることです。本人は「良かれと思って言ってるだけ」と思っているかもしれませんが、その根っこにある動機はたいてい自分本位で、あなたを引きずり下ろすことだったりします。
こうした振る舞いは、決して放置してはいけません。できるだけ早く対処すべきです。足を引っ張ろうとする人にありがちな行動としては、例えば、細かいところばかり執拗に突っついてくる、本当はあなたのアイデアや成果なのに、自分の手柄のように振る舞う、あなたが評価された時に陰で悪口を言う、グループの場で責任をあなたに押し付ける、会議の場で、あなたの発言や貢献をあからさまに軽んじて扱う、などがあります。
もし今の話に「あるある……」と感じるところがあるなら、そろそろ本気で動き出すタイミングかもしれません。ケンカを仕掛けろという意味ではありませんが、芽のうちに摘んでしまうことが大事です。