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【人材研究所 曽和利光氏登壇!】”グレイナーモデル”から学ぶ、組織の成長過程で陥りやすい罠と対策(全4記事)

カリスマ経営者が去っても組織は成長できる リクルートが乗り越えた2つの危機を曽和利光氏が解説 [1/2]

【3行要約】
・株式会社マネジメントスキャンが曽和利光氏をゲストに迎え、組織成長理論「グレイナーモデル」を解説するウェビナーを開催しました。
・芳賀氏はグレイナーモデルは現代企業にも適用可能ながら、IT化により成長段階のサイクルが加速しているのではと分析します。
・リクルート出身の曽和利光氏は「段階を飛ばすと後でツケが回る」という理論の予測が実際の企業でも確認されると語ります。

前回の記事はこちら

現代企業にも当てはまるグレイナーモデル

芳賀勇稀氏(以下、芳賀):本日はせっかく曽和さんにもお越しいただいているので、曽和さんからもグレイナーモデルに関するご質問もお受けできればと思います。

曽和利光氏(以下、曽和):解説を聞かせていただいて、僕もあらためて学びを深めることができた気がしたのですが。いくつか聞いてもいいですかね。

芳賀:もちろんです。

曽和:僕自身もグレイナーモデルが大好きで、自分の本でもちょっとだけ解説させていただいたことはあるものの、やっぱり深くはわかっていないところもあって。

けっこう古典的な理論だと思うんですけれども、これは現在の急成長企業にも当てはまるのか。あと、複数のコングロマリットみたいな感じでいろいろな事業がある大企業の場合、どういうふうに適用されていくのか。現代的な組織にも当てはまっていくのかをうかがいたいんですけど、いかがでしょうか。

芳賀:ありがとうございます。まず、現代の企業にも当てはまるというのが結論になっております。一方でグレイナーさんがこの理論を提唱したのは1970年代だったんですけれども、おそらく当時と違うと思われる箇所が、各組織の発展段階のサイクルですね。ここの時間軸は、今のほうがかなり早くなっていると思われます。

当時は1つの段階が進むのに、おそらく数年から数十年単位で想定されていた理論なんですけれども。やはり当時と比べるとIT化の発展等々の理由もありますので、おそらく早ければ半年とか2年とかで進んでいくような企業も増えていると思っています。

成長段階を飛ばした企業は「ツケ」が回ってくる

曽和:なるほど。わかりました。5つのステップを飛ばすのは、やっぱりまずいという理屈なんですかね。

芳賀:そうですね。まずこの理論で申し上げると、段階を飛ばしていくことは基本的にはできないとされています。もちろん実態として飛ばしてしまっている組織も存在すると思うんですけれども。ただ、グレイナーのこの理論からすると、「飛ばしても結局、後でツケが回ってくるよ」ということが示唆されています。

例えば第2段階でマネジメントを導入していくみたいな話で、第2段階をすっ飛ばして、みんなにどんどん権限委譲して、「もう自主自律で任せまーす」とやったところで、結局はどこかのタイミングでまた管理とか統制を効かせなきゃいけない。そうなると、第2段階に戻る話になってしまうので、グレイナーの組織成長モデルの視点ですと、基本的に段階を飛ばすことは不可能とされています。

曽和:それは私も思っていました。ステップ1からステップ2を飛ばして自由と自己責任みたいなステップ3にいくと、結局は足が止まって、「やはりきちんとしたマネジメントシステムを導入しなきゃいけない」とステップ2に戻っていくことは、よく見かけます。やっぱりそうなんですよね。

今Q&A(に来た質問)で、同じようなことですけど「フェーズは進むのではなく後退することもありますか」というのは、まさに今のお答えでいいということですね。要は、飛ばしたとしても結局、戻らざるを得なくなる。機能しないというか。

芳賀:そうですね、「若年寄り」という言い方が正しいかはわからないんですけれども。やっぱり組織の中身が成熟していない状態で次のフェーズに進んでいくことになってしまうので、結果として経験していなかったもの、蓄積できていなかったものをまたやり直しにいくかたちで後退することは実際に起こり得ます。

曽和:なるほど。わかりました。ウェビナーの最後にも質問がありますので、いったんここでバトンタッチしましょうか。

芳賀:曽和さん、ありがとうございます。

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