お知らせ
お知らせ
CLOSE

マネジメントの型とは?『急成長を導くマネージャーの型』著者とマネジメントを語る(全6記事)

フェーズが変わればマネジメントの“解”も変わる 4つの基準を「比重×点数」で見える化するセルフチェック [1/2]

【3行要約】
・マネジメントで成果を出したいが、状況に応じた適切な行動がわからない――そんな悩みを抱えるビジネスパーソンが増えています。
・長村禎庸氏は、マネジメントには「執行」「活用」「伸張」「連携」の4基準があり、状況によってその比重が変わると説明。
・自分の置かれたフェーズを正しく認識し、2週間ごとに比重と点数で自己採点することで、今やるべきマネジメントを明確化できます。

前回の記事はこちら

状況によって変わる4基準のウェイト

長村禎庸氏:この「執行」「活用」「伸張」「連携」、4つでみなさんが評価されるとしたら、その評価のウェイトは実は人それぞれ違います。それは状況に依存しています。「この状況だったらこのウェイト」「この状況だったらこのウェイト」というふうに、みなさん、今日いらっしゃっている方々の一人ひとりが置かれている状況は違うと思います。

その状況に対してみなさんが「執行」「活用」「伸張」「連携」、4つのウェイトで評価されるとしたら、それぞれのウェイトはどれぐらいになるでしょうか。

みなさんが「執行」「活用」「伸張」「連携」、4つの基準で評価をされるとしたら、その評価のウェイトはどれぐらいですか? 何パーセント、何パーセント、何パーセント、何パーセント……「執行」何パーセント、「活用」何パーセント、「伸張」何パーセント、「連携」何パーセント。

こんな感じで一度、自分のウェイトを考えてみてください。では今から1分計りますのでお願いします。

(参加者が質問について考える)

はい、みなさんありがとうございます。ざっくりと何パー、何パー、何パー、何パーというのが頭に思い浮かびましたか?

5つのフェーズラベルで自分の状況を捉える

みなさん思うがままに想像していただいたと思います。先ほど「執行」「活用」「伸張」「連携」のウェイトは状況に依存すると言いました。

今日いらっしゃる方々一人ひとりに聞いたら、誰1人として同じ状況にはないと思いますが、みなさんの状況にラベルを貼ろうとすると、この5つぐらいのラベルが貼れるんじゃないですかね。

(スライドを示して)この「立ち上げ」というのは、「まさに物事を始めたてです」とか、「これから立ち上がっていくプロジェクトです」「これから立ち上がっていく事業です」ですね。

「急拡大」というのは、一定、立ち上がってこれから拡大していくぞということで予算を追加で投入されたり、人がたくさん増えたりするのが「急拡大」フェーズです。

「成功の継続」。今やっている取り組みが一定落ち着いてきて、運用フェーズに入りました。この取り組みを効率化して、その浮いた時間でまた新しいことを始めましょうというのが「成功の継続」です。

「このままのやり方だとまずい」「これだと目標達成できないから、これのやり方変えましょう」というのが「軌道修正」です。

「立て直し」というのは、それがもっとひどくなったバージョンです。抜本的な改革が必要です。全部変えなきゃいけないというのが「立て直し」です。

みなさん、今ご自分の置かれている状況にラベルを貼るとしたら、どのラベルが一番近いですか? 別に定量的な指標や基準はないです。私が今言った言葉がすべてですが、「自分は今この状況だな」とぴんと来たものを、貼ってみてください。

フェーズごとに変わる「執行・活用・伸張・連携」の比重

そのラベルごとに、比重の傾向があります。僕が○で書いているところは、それしかやりませんということではなくて、そこのウェイトが上がりますよということです。



例えば「立ち上げ」フェーズであれば、立ち上げの成功のための業務執行にフォーカスすべきフェーズなので、「活用」や「伸張」や「連携」に時間を使い過ぎるとぜんぜん物事が立ち上がらないんですね。なので、何か物事を立ち上げる時は、もう「執行」1点に集中という感じです。

「急拡大」フェーズになってくると、「執行」をちょっと落としたほうがいいと思います。組織が急拡大していくフェーズなので、「たくさんメンバーが増えているけれども、一人ひとりちゃんと『活用』はできていますか?」とか、「さらなる採用をしなきゃいけませんよね」というですね、「伸張」のウェイトが上がってきます。

あと、「他部署も急拡大しているんだったら、連携方法を模索しないとグチャグチャになるぞ」みたいな感じで、連携方法の設計をする必要があります。

あと、「成功の継続」フェーズですね。これは、今やっている取り組みを誰かに渡しましょうということで、メンバーに思い切って権限委譲したり再配置したり後任を育成したりする傍ら、また新しいことを立ち上げましょうという状況で、「執行」のウェイトが上がります。

「活用」と「伸張」で今やっている取り組みを誰かに渡しながら、自分自身はまた新しいことを執行するというウェイトになります。

そして「軌道修正」というのは、実際に目標達成プランを変えたり、指揮体制を変えたりすることが発生しますので、「執行」と「活用」のウェイトが上がってきます。

「立て直し」の場合は、やはり「執行」1点集中ですね。もうとにかくどうやったら良くなるのかというのをハンズオンで考えなきゃいけないという、これが立て直しです。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
スピーカーフォローや記事のブックマークなど、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

すでに会員の方はこちらからログイン

または

名刺アプリ「Eightをご利用中の方は
こちらを読み込むだけで、すぐに記事が読めます!

スマホで読み込んで
ログインまたは登録作業をスキップ

名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は

デジタル名刺で
ログインまたは会員登録

ボタンをタップするだけで

すぐに記事が読めます!

次ページ: フェーズの違いを無視すると「自分の哲学」が暴走する

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

この記事をブックマークすると、同じログの新着記事をマイページでお知らせします

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

人気の記事

    新着イベント

      ログミーBusinessに
      記事掲載しませんか?

      イベント・インタビュー・対談 etc.

      “編集しない編集”で、
      スピーカーの「意図をそのまま」お届け!