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14 tips New Managers should know BEFORE they start!(全1記事)

成果を出すマネージャーがやっている14の習慣 理論より現場で効くマネジメントTips [2/2]

知ったかぶりせず素直に教えを求める

次のポイントは、僕の知り合いがまさにやらかしていた失敗です。「自分が知っている以上に、知っているふりをしないこと」。特にマネージャーになった時、「知らない」と言うのは、ちょっと恥ずかしく感じるかもしれません。

でも、「わからない」と言うことは、何の問題もありません。「教えてもらえますか?」「案内してもらえますか?」「説明してくれますか?」と言うことも、何も悪くありません。

昔、空港で働いていた時の話です。ある人が入社して、従業員として3ヶ月くらい働いて、その後すぐにマネージャーに昇進しました。それ自体はすばらしいことです。

ただ、彼がわかっていなかったのは、周りの人たちは「彼が全部を知っていないこと」をとっくに知っていた、ということです。なにせ、そこには14年間働いているベテランたちがいて、彼はまだ3ヶ月です。知識にギャップがあるのは当然です。

それなのに彼は、「自分はこれだけ知っている」とアピールしたくて仕方がなかったんです。その結果どうなったかというと、自分で自分を滑稽に見せてしまった上に、周りに敵をつくってしまいました。

人は、「何でも知っているふりをする人」を助けたくありません。だから、新米マネージャーが知ったかぶりをしていると、現場をよく知っている社員たちは「じゃあどうぞ、一人でやってみてください」という気持ちになります。あなたが困っていても、あえて手を貸さずに静かに見ているだけという状況になりかねません。

それは、あなたにとって決して心地いい状況ではないはずです。だからこそ、覚えておいてください。自分が知っている以上に、知っているふりをしないこと。


理論より現場で本物の学びを得る

ここから先は、人によってはちょっと耳が痛い話かもしれません。特に、MBAの学生さんや、卒業したばかりの方たちですね。MBAで学ぶこと、そして学校で教わることの多くは、あくまで「理論」です。「理論上ではこうなるはずだ」という世界の話なんです。

でも、現場ではそう簡単にはいきません。実際に泥臭く働き、現場で走り回る。そこが「本当に学ぶ場所」です。もちろん、基礎知識を身につけるのは良いことです。何年もかけて勉強してきたこと自体には価値があります。でも、本当の学びは「戦場に出た時」です。

実際に泥をかぶった時、「自分が何者なのか」「何を本当に知る必要があるのか」「どの理論が役に立たないか」が見えてきます。理論は、「理論としては」すばらしい。でも、それだけでは足りない、ということを覚えておいてください。

必要な場面では恐れず断る

なぜかわかりませんが、新米マネージャーだった頃の僕は、人に「ノー」と言うのが本当に苦手でした。でも実は、適切な場面で「ノー」と言えることは、みんなにとってプラスになることも多いんです。大事なのは、「なんでもかんでも断れ」ということではなく、「頼まれたことをきちんと見て、それでもノーと言うべき時に、怖がらずにノーと言えるかどうか」です。

信頼を築いた上でビジョンを語る

マネージャーとして、「自分のビジョン」をチームと共有することも大事です。ただし、入って2週間くらいで、いきなり「全部こう変えます!」「これからは俺のやり方で行きます!」みたいな大風呂敷を広げるのはNGです。

それは、ほかの動画でも話しましたが、あなたの評価を一瞬で沈める最短ルートです。まずは、チームと関係を築き、信頼を積み重ねること。その上で、「自分はどんな大きな方向性を描いているのか」「何を達成したいのか」「なぜそれを目指しているのか」を、少しずつ共有していくといいでしょう。

情報を小出しにしすぎると、メンバーはモヤモヤします。「なんでこれやらされているの?」「何の意味があるの?」と感じるのに、説明してもらえないと、フラストレーションになります。だからこそ、ビジョンを共有することは、「信頼を築く行為」でもあるのです。


ほどよい自己開示で人となりを伝える

先ほど「ビジョンを共有しよう」という話をしましたが、それに関連して、自分自身のことも少しはオープンにしていいということもお伝えしておきたいです。もちろん、「家庭の問題」や「プライベートの深刻な悩み」まで全部さらけ出せ、という意味ではありません。

でも、何かに苦戦している時に「実は今、こんなことで悩んでいてさ」と打ち明けてみたり、自分の趣味や好きなことをちょっと話してみたり。そういう小さな自己開示なら、してもかまいません。

「上司が何を考えているのかまったくわからない」「どんな人なのか想像すらつかない」というのは、部下にとってやりづらいものです。適度にオープンになることで、チームとの信頼関係が強くなり、「この人のためにがんばりたい」と思ってもらいやすくなりますちょっとした小話や、個人的なエピソード、趣味の話など。そういうもので十分です。

何もしないで怒られるより挑戦して失敗するほうがマシ

これも、覚えておいてほしい大事なポイントです。「やって失敗して怒られるほうが、何もしないで怒られるよりずっとマシ」です。上層部から怒られるとしても、「チャレンジしたけど失敗した」ことに対して怒られるほうが、「なぜ何もしなかった?」「なぜただ黙って見ていた?」と怒られるより、まだいいのです。

もちろん、いつも正解を出せるわけではありません。でも、周りの人や上司が見ているのは、「結果」だけではなく「動こうとしたかどうか」です。何かを変えようとして行動した人と、何もせずに状況を見過ごした人。同じ結果になったとしても、評価はまったく違ってきます。

約束は少なめ成果は多めで信頼を積む

いわゆる「アンダープロミス・オーバーデリバー」です。「自分は大したことのない人です」と思われたいわけではありませんが、かといって最初からギリギリの約束をして、自分の首を絞める必要もありません。

例えば、「このプロジェクトは3週間でできます」と約束するとします。本気を出せば2週間でできそうでも、1週間分のバッファを持っておくことで、何かトラブルがあった時でも、チームが慌てずに済みます。

そして、実際には2週間で終わらせる。「3週間と言っていたのに、2週間で仕上がった」となれば、上司やクライアントの印象はぐっと良くなります。最初から無茶なスケジュールを約束して、結局遅れるより、少し余裕をもたせた約束をして、実際にはそれを上回る成果を出すほうが、信頼や評価は高まります。特に、マネージャーとして名前をつくっていく最初の頃は、このスタイルを意識しておくと良いです。


大事な約束は必ず書き残して曖昧さをなくす

これは、あとから効いてくるポイントです。誰かが何か大事なことを言ったら、それは必ず書面に残すようにしてください。

例えば「XとYとZまでやってくれたら、このボーナスを出すよ」と言われたら、必ず書面に残す。「この日までにこれを終わらせます」と誰かが言ったら、それもきちんと書面に残しておきましょう。

といっても、紙に手書きで契約書を書け、という意味ではありません。メールで十分です。ミーティングで「金曜日までにこれとこれを終わらせます」と決まったなら、あなたから確認メールを送りましょう。「今日のミーティングの内容を確認させてください。今週金曜日までに、◯◯と△△の成果物を提出する、という認識で問題ないでしょうか」。こんな感じでOKです。

そうしておけば、「そんなこと言ってない」「そんなつもりじゃなかった」と後から言われづらくなります。「サインしろ!」と詰め寄る必要はありません。「念のため、さっきの話をメールでまとめておきますね」くらいの温度感で大丈夫です。

自分がやらない仕事だけを部下に押しつけない

これは、特に新米マネージャーが「信頼」を築く上で、ものすごく大事なポイントです。「自分なら絶対やらないことを、人に命じない」。これができると、あなたに対する現場の信頼は一気に高まります。

僕がこのことを本当に実感したのは、レストランで働いていた時です。当時、僕はその店のフロアマネージャーでした。ある晩、とても忙しい日があって、キッチンはフル回転、オーダーもガンガン入っていました。そんな中で、食器洗い担当が来なかったんです。皿はどんどん山積みになっていくのに、洗い場には誰もいない。そんな状況でした。

さあ、どうしますか。僕がとった行動はこうです。ほかのマネージャーにフロアを任せて、自分はエプロンをつけ、1時間ひたすら皿を洗いました。皿洗いの経験もあったので、自分が入るのが一番早いと判断したんです。

その結果どうなったか。それ以降、僕はキッチンに行って、誰に対しても「これをやってほしい」と言えるようになりました。なぜなら、彼らは「自分が大変な時、僕が黙って洗い場に入っていた」ことを目の前で見ていたからです。トイレ掃除を頼むにしても、「自分なら絶対やらない」と思っていることを人にだけ押しつけるのはフェアではありません。

というわけで、コーヒーを飲み干して、今日はこのへんで終わりにします。この14のポイントを頭の片隅に置いておけば、マネージャーとしてのスタートダッシュは、かなりスムーズになるはずです。それでは、次の動画でまた会いましょう。チャオ。

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