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パネルディスカッション(全5記事)

「超長時間労働」から持続可能な働き方へシフト 過労で倒れた起業家が睡眠3時間→8時間になるまでの道のり [1/2]

【3行要約】
・人生100年時代には、成果を出しながら私生活も大切にする持続可能なハードワークの在り方が重要になっています。
・TAZ Inc. 代表取締役社長の高橋祥子、株式会社Cradle 執行役員CROの留目広志が、自身の経験から睡眠の確保や育児との両立など具体的な工夫を紹介。
・睡眠時間を削った長時間労働ではなく、マラソンのように持続可能な働き方を意識することが重要だと語ります。

人生100年時代のカギを握る「持続可能なハードワーク」

大畑愼護氏(以下、大畑):人生100年時代、成果も出しながら人生も家庭も大切にできる持続可能なハードワークについて、ここから先はパネルディスカッションというかたちで見ていきたいと思います。お話ししていただくのは、TAZ株式会社代表取締役社長の高橋祥子さん、そして株式会社Cradleの留目広志さんです。

お一方ずつ詳しい自己紹介をご本人からしていただいて、そのあとパネルディスカッションに移るという流れでいきたいと思っておりますので、投げかけたい質問をご用意してお待ちください。それでは高橋さん、まずは自己紹介をお願いいたします。

高橋祥子氏(以下、高橋):高橋と申します。よろしくお願いいたします。

大畑:お願いします。

高橋:ワークライフバランスさんや小室(淑恵)さんとの関係としては、私が起業する前、大学院生の時に小室さんのプレゼン講座に通っている学生でしたので、小室さんは私の師匠でございます。なので小室さんに声をかけられると、なんでも「はい、はい」と喜んで来てしまうという(笑)、そんな関係性でございます。

私の専門としては生命科学をずっとやってきております。大学院の博士課程の2年目の時に、遺伝子解析サービスを提供するジーンクエストというゲノムの解析ベンチャーの会社を立ち上げました。

そのあとジーンクエストはユーグレナという会社にM&Aしまして、その関係でユーグレナの執行役員を5年ほど務めたあと、また起業しました。今はTAZという不老長寿のテクノロジーを研究開発する会社を新しく立ち上げています。なので、大学にあるおもしろい生命科学の技術をスタートアップとして社会実装していくことについて、いろいろと取り組んでいます。

その関係で東北大学の特任教授を務めたり、東北大学や東京大学の大学発スタートアップの創出を支援するようなお仕事とか、あとは文部科学省の科学技術の政策に関していろいろと委員をやっているところでございます。

TAZという会社が不老長寿のエイジングバイオテクノロジーの事業ということで、Xプライズ財団というところが世界でやっている、不老長寿のサイエンスコンペティションに出ていまして、今はセミファイナルに残っています。

プライベートでは5歳と2歳の2人の子どもがいまして、まだまだ手がかかります。小室さんの仕事のやり方を参考にさせていただきながら、日々奮闘しながら仕事と育児を両立しています。よろしくお願いします。

大畑:ありがとうございます。ご経歴やされているお仕事を見ると、「どこにそんなお時間があるんだろう?」「どうやってアウトプットを出しているんだろう?」と、すごく気になるところなので、このあと深掘りしていきたいと思います。

適応障害で1年で退職→事務職→営業MVPという道のり

大畑:あとは小室のプレゼン講座の話がありましたが、プレゼンテーションというのは営業がするだけではなく、すべてのビジネスパーソンに必要だと言われています。プレゼンは端的に伝えて相手を動かすスキルを指すので、この伝え方のスキルについて弊社では不定期でプレゼン講座をやっていたりします。

また不定期に開催するので、この「持続可能なハードワーク」というテーマでご興味のある方は、ぜひ(次の講座が)オープンしたらご参加いただけたらと思っております。留目さん、お待たせしました。株式会社Cradle、CROの留目さんです。よろしくお願いします。

留目広志氏(以下、留目):よろしくお願いいたします。おそらく今日ご参加される方とは、ほぼほぼ初めましてかなと思います。Cradleという会社は、法人のウェルビーイングや健康経営、ダイバーシティあたりの支援をするような会社でございます。

ワークライフバランスさんの小室さんとは、やっている事業領域や志の近さと言うんですかね。ワークライフバランスさんは先輩ですが、「世の中をどうしていきたいか」「一緒になんとかしたいよね」と、お話をさせていただいたりしたので、今回はこういう経緯で(イベント登壇に)なったのかなというところでございます。

それで私は今、Cradleといういわゆるスタートアップの役員をしているわけなんですが、いろんな経験をいろんな立場でしていました。私は北海道の札幌が地元なんですが、新卒で地元の金融機関に入りまして、1年で適応障害で退職しちゃいました。

メンタルを崩しちゃったので、そのあとは北海道庁系の半官半民っぽい組織で事務仕事を2年ぐらいしていましたね。事務仕事も今どきはDXや生産性を高める必要があって、ぜんぜん負荷の低い仕事ではないと思うんですが、その組織においては1日中封筒の封を閉めているだけみたいな(笑)。そういう仕事をしていました。

ただ、やはり若かったので体力を持て余しました。「もっとハードワークをしたいな」という思いになって、そこから北海道を出て上京。それでエムスリーという医療系の最大手の会社の人材紹介部門に入りまして、初めて営業をやるという経験を積みました。

ありがたいことに1年ぐらいで、全員で100人以上の営業の中から半期で1人だけ選ばれるセールスのMVPみたいなものになって、そのままセールスマネージャーをさせていただいて現場でバリバリやっていました。

1歳半の娘を育てながら仕事を両立

留目:それからこれは前職になるんですけれども、たぶん今はクラウド会計等で「お馴染みの」と言ってもいい会社になったのかなと思うんですが、フリー株式会社ですね。フリーに入った時も最初はプレイヤーから始まりました。

4年弱いたんですが、そこからチームマネージャー、部長、本部長と、最終的には200名ぐらいのメンバーを持ちながら1つの事業責任者として動いておりました。私は士業さま、特に税理士さまと相対する事業部にいたんですが、今ではその士業チャネルをフリー社の成長戦略の柱にできたところもあって、非常にやりがいのある仕事でございました。

その後、2025年の2月から株式会社Cradleという、先ほどご紹介したようなことをやっている会社に入りまして、売上の責任者として動いています。

パーソナルなところで言うと、1歳半の娘の父親をやっています。「一番最近の画像は何かな?」と思ったら、娘と一緒に行ったところの写真なんですけれども、これはうちの近所の盆踊りですね。私は保育園のお迎え、夕食、お風呂、寝かしつけあたり、つまりは夜を担当することが多くて毎日そういうことをしています。今日はよろしくお願いいたします。

大畑:ありがとうございます。よろしくお願いします。保育園のお迎えというところが親としての覚悟と言いますか、育児と仕事の両立の覚悟の本気度が見えておりますね。そして私は、エムスリー以降のすごく輝かしいキャリアしか存じ上げなかったんですが、札幌時代にもキャリアがおありだったんですね。

留目:そうなんです。積んだキャリアがなかったのであまり人と話すことがなくて、こういう場じゃないとなかなか話せないというか。

大畑:信じられないですね。本当に今、初めて知りました。私事ではあるんですが、私も20歳の時に突発性難聴で左耳が聞こえなくなって、今も聞こえていないので右耳だけで生活しているんです。

働き方を真剣に考える時に、若い時の停滞や出来事みたいなものがすごく共通していて、「同じ志を持ついろんな方がいるんだなぁ」ということを聞きながら感じました。留目さんもありがとうございます。ぜひぜひ、このあと深く聞かせてください。

忙しいビジネスパーソンはどうやって成果を出すのか

大畑:それでは参加者のみなさまの出番です。ここからパネルディスカッションが始まりますが、みなさまの感想やご質問を起点に残りの1時間弱を過ごしていきたいと思っております。たくさんのご質問をいただければ、すべてではないですがピックアップしながらお二方に投げかけていきたいなと思っています。たぶんお二方も自ら回答してくださるんじゃないかなと思っておりますので、お願いします。

「今日のあなたの“お仕事エネルギー”をお天気で表すと?」ということで、どんな天気でしょうか? 定義とかはなく主観でけっこうですので、文字でも絵文字でも大丈夫です。ぜひぜひ天気マークを送ってください。(参加者コメントで)「晴れ時々曇り」「曇り」「全開モード」など、ありがとうございます。

月曜日の朝はきっとタスクがたくさんあるんじゃないかなと思って、てっきり曇りの方が多いと予想していたんですが、もしかすると月曜の昼から参加するのはエネルギー満タンな方々が多いんでしょうかね。一部は雨ですが、タスクの雨に打たれていますというところですかね。

すごくたくさんのチャットで若干もう追えなくなってきていますが、ありがとうございます。「へー」とか「ほー」でも大丈夫ですので、こんなかたちでぜひ自由にご感想をお寄せください。炎のマークがありますが、炎は何でしょうね(笑)。「120パーセントOK!」みたいな感じですかね。虹は今日はなかったなと思います。

このあとの展開も先に出しておきたいんですが、大きく3つのテーマで進みたいと思います。まずは高橋さん、留目さん自身が成果をどうやって出してきたのか、出し続けているのかという当事者としてのお話。そして、会社であったりチームをどうやって作っていったのかというチーム作りや組織づくりのお話です。

そして、この社会を取り巻く風潮のお話です。「働きたい」「もっと働かなきゃいけないんじゃないか?」という空気が少し出始めていますが、それについてどう思うかという3本立てでいきたいと思います。また質問は途中でピックアップして回答をしていきたいと思います。では高橋さん、留目さん、よろしくお願いします。

留目:よろしくお願いします。

大畑:お願いします。

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