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(2025年再掲版)誰もが、リーダーシップを高められる方法5選(全1記事)

リーダーがあれこれ手を出し「KPI地獄」に陥る職場 リーダーに向く人・向かない人の違いトップ5 [1/2]

【3行要約】
・「リーダーの資質は生まれつきではなく後天的に培われるもの」という思い込みにより、多くの管理職が自分のリーダーシップに自信が持てずにいます。
・研修トレーナーの伊庭正康氏は、リーダーに向く人と向かない人の違いを5つ挙げ、特に「遠慮」と「配慮」の差が重要だと指摘しています。
・リーダーは「あれもこれも」ではなく「やることを絞る」姿勢を持ち、現場に降りて仕事を「プレイ」として楽しむことで、組織全体にエネルギーを与えられます。

特に反響が多くあった同イベントの記事を再掲します。
元の記事はこちら

リーダーに向く人・向かない人の違いトップ5

伊庭正康氏:こんにちは。研修トレーナーの伊庭正康です。今日は「リーダーに向く人・向かない人の違いトップ5」を紹介します。「いつかは尊敬されるリーダーになりたい」「リーダーになりたいけど、自分に務まるかな?」。もしくは、もうリーダーをやっているんだけれども、部下とうまくいっていない。そんな人にぜひ見てほしいです。

「リーダーは持って生まれた資質で決まる」と思っていませんか? 違います。では、何で決まるのか。リーダーは、あくまでも「役割」でしかない。例えば、私は家庭に入るとお父さんになり、仕事に行くと研修トレーナーになります。これは「顔」が違うわけですよね。同じ顔ではできません。

それと一緒で、リーダーももう1つの顔なので、この顔に合わせていくんです。じゃあ、どういった顔を持てばいいんでしょうか。その役割を、今日は5位から1位のランキング形式でお伝えします。これは研修トレーナーの伊庭だからこそお伝えできることです。

僕自身、最初はこれを教わらずにリーダーをやりました。だから、本当に「学べばよかったな」と思っているんですよ。今日は昔の自分に言いたいことも含めて、ちゃんとお伝えしていきたいと思っています。最後までお付き合いください。(YouTubeの)チャンネル登録もぜひよろしくお願いします。

では、第5位から第1位のランキングスタイルでやっていきましょう。第5位が「リーダーに向かない人は、遠慮をしがち」。一方で、リーダーに向く人は遠慮をせずに配慮をして、コミュニケーションを取る。「どういうこと?」と思われたと思います。

誰もが遠慮しがちで、僕も遠慮しがちです。ただ、リーダーという顔の仮面を被った時は、そうではないんですよ。役割がそれではダメなんです。「つい遠慮をして自分でやってしまう」「つい遠慮をして、これ以上メンバーに要望することができない」となると、メンバーの成長を潰しちゃいます。

すべての職場の問題は、コミュニケーション不足が原因

最も大きな問題はこちらです。「すべての職場の問題は、コミュニケーション不足が原因だ」ということに鈍感なことなんです。上司と部下、部下と部下、すべてコミュニケーションが希薄なために起こっている問題ばかりじゃないでしょうか。

「きっとあの人は、こう思っていると思うんですよね」「なかなか納得してくれないんですよね」「意見が合わないんですよね」「わかってくれないんですよね」というのはノーです。なぜかと言うと、きちんと会話していないからなんですよ。

やってはいけないことを、リーダーがやってはダメじゃないですか。「部下同士で会話しなさいよ」と思いますよね。あれと一緒なんですよ。だから上司は、役割として絶対に遠慮しちゃダメなんですね。やるべきことは「配慮」です。

配慮というのはどういうことでしょう。これは覚えておくといいですよ。忙しい相手に対してでも、配慮をすれば切り込むことができます。「伊庭くん、ちょっと今話しかけてもいい?」「もちろんです」「○○をお願いしたいんだけれども、いい?」「わかりました」と、まずは相手の状況を聞く。

そして、「任せるにあたって何か不安な点はない?」と、相手の思いも聞くといいでしょうね。こういったことが、まさに聞くことです。そして、ちゃんと伝えること。これが「配慮」なんですよ。自分の言いたいことを言うだけじゃなく、相手の状況も鑑みた上でちゃんと伝える。もう一度言います。「遠慮」ではなく「配慮」でよろしくお願いします。

ダメなリーダーは「エネルギー」を奪う

第4位は「ダメなリーダーはエネルギーを奪い、イケているリーダーはエネルギーを与える」。これもまさに向き・不向きの話ですよね。あなたでもいいですし、あなたの上司でもけっこうですが、みなさんの職場のリーダーはどんな挨拶をしていますか?

「おはよう」と席に座り、パソコンをカタカタ。厳しいようですが、これは「帰れ」です。そういう上司がいるから、職場が鎮痛な面持ちになります。本当に「帰れ」ですよ。

よほど実績を出していたら帰っちゃダメですが、実績も出してないのに「おはよう」(と暗いトーンで言い、背もたれにもたれかかって座る動作)。ちょっと背もたれが長い椅子なんでしょうかね? これはダメなんです。エネルギーを奪いまくっております。

ちょっと厳しく言ったのは、そういった状態を本人はあまり自覚できていないことが多いからなんです。僕は研修トレーナーだから、それをフィードバックするのが仕事なんですよね。

もう一度戻ります。まず、組織のトップによって職場の空気はできますから、現場のトップが空気を作っていきましょう。イメージは「番組のMC」のようなものです。例えば「課長。これって赤か青、どっちがいいですかね?」「うん? 赤も青もダメ。紫」。こんな上司、絶対に嫌じゃないですか。

いくら紫だと思っても、「どちらがいいですか?」「考えてくれたんだ、ありがとうね。理由を聞いていい? そういう理由なんだ。ちょっと1個提案していい? 『紫』というのは考えてみた? 実はこういう観点もあるかと思ってね」という対話ができるほうがいいですよね。ですから、番組MCと一緒だと思ってください。

相手を立てる。でも、意見はしっかりとバシッと言う。そしてもちろん誘導もするんですが、否定はしないようにしたいですね。

挨拶は部下よりも元気に

あと、何より簡単なことです。先ほど挨拶の話をしましたが、「挨拶は部下よりも元気に」ですよ。上司より部下のほうが元気に挨拶することって、やっぱりそんなにないです。鏡を見ているようなものですから、上司から「おはよう!」「今日もよろしくお願いします」と言えばいいだけですよね。すると、部下もそうなります。

あとは感謝もいいですね。先ほど「考えてくれたんだ。ありがとうね」と言いましたが、「ありがとうね」と普通に言えるのって大事ですね。そして、声の表情という話をしました。声がボソボソッとしている人は、やはりリーダーの顔としては弱いんです。エネルギーを奪っちゃいます。

別にプライベートではボソボソでもいいんですよ。ただ、リーダーとしては、声がボソボソではちょっとエネルギーがないんですよ。なので、滑舌良く、ちょっと大きめの声で「おはよう!」「おはようございます!」「今日もよろしくお願いします」というふうに言えばいいんです。だから、声の表情にも気をつけてください。

そして、聞く姿勢。眉間にシワを寄せて「うーん、どうかな。俺は紫がいいかな?」という顔はダメです。「ありがとう」という気持ちを持って、ちょっと楽しそうに聞いてくださいね。「考えてくれたんだ。ありがとうね」という、この表情が大事です。聞く時は、ちゃんと姿勢を正してください。

聞いたところでは、名経営者ほど姿勢を正して部下の話を聞くそうです。確かに、有名な経営者が(肩肘をついて)「どうした~ん?」というのは、なかなかないですよね。こんな人はあまりいません。ですから、聞く姿勢はピシッとしておいてください。それもリーダーの「顔」でございます。

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