お知らせ
お知らせ
CLOSE

(2025年再掲版)ウェルビーイング・リーダーシップ(全2記事)

チームの幸福度と成果を両立させるポイント メンバーの「やらされ感」をなくすリーダーの行動 [1/2]

【3行要約】
・ウェルビーイング経営が注目されるも、「仲良しの緩い経営」という誤解や実践方法への疑問が多くのビジネスリーダーに存在しています。
・セコムグループのアライブメディケアやポーラの事例から、リーダー自身が幸せであることが組織の生産性向上や離職率低下に直結することが判明。
・リーダーが自分自身を含めたチーム全体の幸福を考え、笑顔でご機嫌でいることが、真のウェルビーイング経営の実現につながります。

本記事では、特に反響が多くあった同イベントの2記事目を再掲します。
同じシリーズの記事はこちら

「ウェルビーイング経営」で社員の幸福度がアップした事例


前野マドカ氏(以下、前野)
:そして、「ウェルビーイングな企業事例」ということで、アライブメディケアさんとポーラさんをご紹介します。アライブメディケアさんはセコムグループなんですが、430名いらっしゃって、介護です。介護の世界でウェルビーイングを目指すのは、本当に難しいことなんですね。

なぜなら、対象が例えば時計のようなプロダクトとかサービスではなくて、ご病気を患っていたり、認知を患っていたりする方が相手ですので、若い方がなかなか定着しないと悩まれていました。

そこでこちらの社長は本気で取り組んで、昨年度(2023年度)は幸福度が上がっております。430名のうち423名が、幸福度のアンケートで幸福度が上がっているんですね。こんなふうに生産性も上がって、売り上げも上がる。そして離職率は低下して、トラブルの質が変容して、減少し、重大事故もなくなってきている。事案の減少と質が変容したということです。

何をされたかと言いますと、ウェルビーイングを知るために、全員でウェルビーイングが大事だということを、共通認識を持って勉強会をしておりました。そして、2つ目が「日々のコミュニケーションにウェルビーイングを取り込む」ということで、SNSで全社的にうれしかったことを共有して、必ずレスポンスをする。

「まったく笑わなかった○○さんが、今日はこういった機会で笑顔になって、本当にうれしかった」とかをみんなが同じスレッドに出していくんですね。いつもできたことに目を向けて、みんなで取り組むことがとても大事だったようですし、幸福度を上げるポイントになりました。

「幸せなチーム」が結果を出す

前野:そして、「ウェルビーイングを仕組みに取り込む」ということで、人事評価に4因子の要素を取り入れています。ですから、いつも自分たちが4因子を意識して働いているということが、幸福度を上げるきっかけになったと思います。

そして、2023年にポーラの社長の及川美紀さんと一緒に出させていただいた、『幸せなチームが結果を出す ウェルビーイング・マネジメント7か条』という本です。ポーラさんは2,700店舗、フランチャイズなんですね。グランドオーナーと言われている方から、オーナーと言われている方までいらっしゃって、2万7,000人のビューティーディレクターがいらっしゃいます。

その中で調査をしたんですけれども、収益性、利益を出しているフランチャイズの店舗は、オーナーが幸せだったんですね。ですから、そのトップ10のオーナーを調べましたら、メンバーとの向き合い方、そしてリーダー自身のあり方がポイントとして出てきました。

ですから、リーダーとして自分がどうメンバーと向き合うかが、この4つのポイントですね。

「対話する」「ジャッジしない」「執着しない」「頼る」。それから、リーダー自身のあり方というところで、「経験を教訓にする」「相手を変えるのではなく自分が変わっていく」「愛のループを自分から始める」。愛のループというのは、自分から声をかけたり、何かをしていくということです。

どうやって測ったかというと、これをチェックシートにして、ご自身がリーダーシップをちゃんと取れているかを見ると、良いリーダーとしてのあり方でいられるかがわかります。

幸福度と成果を両立させるマネジメント

前野:そして、おもしろかったのがこちらですね。幸せだけれども、成果がぜんぜん出ていないというオーナーもいらっしゃったんですね。「自分だけが幸せ」という結果になった方は何が違うかというと、こちらにありますように、「私が先導して前に立つ」という考え方。それとは逆に、例えば主体性も、スタッフに主体性を持たせるということが大事です。

それからお客さま優先の意識が高い。顧客意識のためにメンバーに変わってほしいと考えているオーナーは成果が低い。成果の高いオーナーは、お客さまにベストを尽くすために、メンバーに気持ち良く働いてもらうことを優先します。

これはすごく大事で、リーダーシップというのは、自分たちのスタッフ一人ひとりがリーダーとして働けるようにすることです。「リーダーとして」というのは、主体性を持って働けるために、みんながリーダーになれるためにはどうするか、どういう関わりをするといいかを考えていくというのが、真のリーダーとして求められることではないかと思っています。

「ウェルビーイングなリーダーとは」ということで、自分とチームにとってのウェルビーイングを考える。ウェルビーイングというのは、自分が自分でいられる状態、自分が心地いい状態ですね。そしてよくあるのが、「自分のチームのメンバーをウェルビーイングにしなくちゃ」と、自分を除いて考えてしまうんですが、自分を含めたウェルビーイングを考えてほしいんです。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
スピーカーフォローや記事のブックマークなど、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

すでに会員の方はこちらからログイン

または

名刺アプリ「Eightをご利用中の方は
こちらを読み込むだけで、すぐに記事が読めます!

スマホで読み込んで
ログインまたは登録作業をスキップ

名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は

デジタル名刺で
ログインまたは会員登録

ボタンをタップするだけで

すぐに記事が読めます!

次ページ: チームの「やらされ感」をなくすリーダーシップ

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

この記事をブックマークすると、同じログの新着記事をマイページでお知らせします

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

人気の記事

    新着イベント

      ログミーBusinessに
      記事掲載しませんか?

      イベント・インタビュー・対談 etc.

      “編集しない編集”で、
      スピーカーの「意図をそのまま」お届け!