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マネジャーの本来業務って何? プレイングマネジャーからの卒業~部下に仕事を任せていこう!~(全4記事)

上司が知っておきたい部下に仕事を任せる時に必要な8つのこと 明日から実践したい適切な任せ方 [1/2]

【3行要約】
・多くの管理職が「任せる」と「丸投げ」の違いを理解せず、部下の不満や業務効率の低下を招いている現状があります。
・効果的な仕事の委任には「Why・When・What」の明確化と相手のレベルに合わせた指示が必須であり、中間確認の設定も重要です。
・仕事を任せる際は「下限設定」を行い、全体像を共有した上で中間確認を設けることで、部下の自律性と成長を促す環境を作りましょう。

前回の記事はこちら

「丸投げ」と「任せる」の違い

佐久間大輔氏:続いて、任せる上での心構えになります。「丸投げ」と「任せる」の違いということで、みなさまも仕事を丸投げされたケースってないでしょうか?

そうすると、部下としては何のためにそれを行うかの説明がない。その仕事の指示が曖昧である。「うまくやって」「適当にやって」というお願いが込められている。単なる作業要員になってしまって、「お手伝いじゃないか?」。面倒くさい仕事を任せられて「理不尽じゃないか?」と感じてしまうことになります。

「任せる」というのがどこまでかでいうと、目的やゴールが明確に説明されていて、部下の立場や状況を見て任せる範囲を変える。部下の成長を加味したチャレンジもある。

要は明確に目的とかを説明をして、相手の状況、今大丈夫なのか見て、部下の成長を加味して「これだったらできるから、ちょっとやってみてよ」っていうふうな動機付けも含めてできるかどうかになります。

そうすると、適度な緊張感を持った仕事になって、仕事をする上で視野を広げることができて、レベルアップにつながりますよね。

「Why」「When」「What」は必ず押さえるべきポイント

次です。すべてを使用するわけではないですが、伝える時にどうやって伝えればいいかっていったところで、6W2Hというのがよく使われる内容になります。

ただその中でもポイントが私の中でありまして。「Why」「When」「What」の3つは最低限必要かと思います。目的、時間、具体的に何を任せるかといったところです。

すべて全部伝えると細かくなり過ぎちゃってわからないところもありますし、全部を権限委譲していないと、お金に関する状況のところ、例えばいくらまで値引きしていいとか、いくらまで上げていいとかについては、まだ権限委譲していないところもあるかもしれませんよね。

なので(最低限)「Why」「When」「What」は必ず押さえるべきポイントだと思っております。

「相互の信頼関係」って書かせていただきましたが、仕事を任せる側が自己の裁量で意思決定・行動することは、任せた側の承認があるというのが前提で基本になります。つまり任せた側は、任せる側に関する責任を持つという相互認識・相互信頼が大切になっていきます。

最初に言ったように、マネジメント、マネージャーとは、その組織の結果に責任を持つことになりますので、部下に仕事を任せるということに対しても責任を持つことが必要になります。

じゃあその時に、仕事を何でもかんでも任せて、何でもかんでも同じようにやればいいっていうわけではなくて、その仕事一つひとつにおいてこんなことが必要ですよねっていうのが次のページになります。

下限設定のマネジメント

下限設定になります。部下に仕事を任せる際に、「任せたのだからここまでやってもらわないと困る」という上限設定のマネジメントが強くなると、万が一、目的や目標に到達していない場合、上司は仕事を任せながらも監視の目を強くして、意思決定に口を出し始めてしまいます。マイクロマネジメントをしてしまうっていうことですね。細かなところに対してあれこれあれこれ言ってしまうっていうことです。

重要なのは、上限設定ではなく下限設定のほうです。要は、会社として求めている最低限のラインのレベルを下回らないかどうかのリスク・アラームを設けることが必要だということです。

(スライドを示して)下に書いてありますが、リスク・アラームとは、「この兆候が出たら要注意」「ここまでいっちゃったら会社にクレームが来るレベル」。例えば会社の製品に傷が付いてしまうレベルというような状態です。

なので、部下はこの下限を下回らないことを前提にしながら自ら考え、行動して、責任の下仕事を行う。適宜下限を割っていないかを報告・相談・連絡、つまり報連相して、さらに向上するための相談を自ら行うようにすることが望ましいと思われております。

相手のレベルをしっかりと考えてアプローチする

仕事の任せ方です。こちらが任せる時に、どんな任せ方がいいのかで言うと、コミュニケーションの1つの取らせ方になります。

(スライドを示して)レベルというのは、相手のレベルになります。例えばレベル1っていうのは、相手のレベルがまだまだそこまで上のほうの醸成ができていない人たちっていうことです。上司がすべて決定して、「ここまでやりなさいよ」と命令をする部分ですね。

だんだん委譲する部分が増えていきますし、これがより具体的になるのか抽象的になるのか。本当にできる人で言えば、「この間の件、進めておいてね」だけで通じる人っていますよね。

あとは緊急性が高い時はどうしても命令になってしまうところってありますよね。「今日中にこれをしなきゃいけない」「今日中にこれをなんとかしなきゃいけない」みたいな時って会社として活動していくことも往々にしてありますよね。

なので、自分が考えているよりも、より相手のレベルをしっかりと考えてアプローチすることが必要になります。その時に重要なのが、相手のレベルよりも低いところでアプローチしてしまうと、相手のやる気が一気に下がってしまうことです。

「そんなこと知っているのに、なぜいちいち細かく言うの?」って指示を出された時。逆に自分のレベルが追いついていなくて「ぜんぜんわからないんだけど」みたいな時ってありますよね。そうならないようにレベルとかアプローチの仕方を変える必要があるんじゃないかなと思います。

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